親衛隊(SS)におけるルーン文字(SS-Runenen)の使用は、1920年代から1945年までの間、ナチズムのイデオロギーとゲルマン神秘主義の結合を象徴するものとして、親衛隊の旗や制服などに多用されていた。また、SS隊員の美徳を示すものでもあり、その多くは国粋主義的神秘主義者のグイド・フォン・リストのルーン文字やアルマーネン・フサルクから採られていた。現在、SSのルーン記章はネオナチなどの団体によって使用されている。
SSにおいて使用された記号
その他の記号
リストのルーン文字と同様に、SSでは他にも多くの密教的なシンボルが多用されていた。その中には以下のものが含まれている。
記章
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名称
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意味
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概要
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ヴォルフスアンゲル(Wolfsangel)
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自由と独立
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この記号は狼の罠を表し、15世紀の農民反乱において自由と独立・自治を表すものとして用いられ、現在でもドイツの多くの都市の市章などに見られる。ナチ党は早くからこの記章を採用し、後に第2SS装甲師団ダス・ライヒ)といった武装SSの部隊で多用された。また、オランダの国家社会主義政党の準軍事組織や、第34SS義勇擲弾兵師団「ラントシュトーム ネーダーラント」においても使用された[5]。
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'ハイルスツァイヒェン(Heilszeichen)
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繁栄
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この記号は幸運や成功を象徴するものとして主に親衛隊名誉リングなどの装飾品の紋様としてあしらわれた[5]。
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脚注
- ^ a b Yenne, Bill (2010). Hitler's Master of the Dark Arts: Himmler's Black Knights and the Occult Origins of the SS. Zenith Imprint. p. 68. ISBN 978-0-7603-3778-3 [信頼性要検証]
- ^ a b c d e Lumsden, p. 18
- ^ Yenne, p. 71
- ^ Lumsden, p. 15
- ^ a b c d Lumsden, p. 19
関連項目
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