ルンピニー・スタジアム
ルンピニー・スタジアム(泰: สนามมวยเวทีลุมพินี、英: Lumpinee Boxing Stadium)は、タイ王国の首都バンコク・バーンケーン区ラムイントラ通り沿いにある国技ムエタイ専用の競技施設(国際式ボクシングの試合も開催される場合も有る)。正式名称はルンピニー・ボクシング・スタジアムであり、タイ語ではサナーム・ムアイ・ウェーティー・ルムピニーである。ラジャダムナン・スタジアムと並び、常設施設の中では最高の権威をもつムエタイ試合会場である。 概要1956年(タイ仏歴2499年)12月8日開設。当時の収容人数はおよそ1万人。タイ王国陸軍の所有地に建てられ、運営も陸軍によって行われている。ナーイ・サナームとタイ語で呼ばれるスタジアム総支配人は陸軍福利厚生局(กรมสวัสดิการทหารบก)長の少将または中将クラスの将軍が兼任する。好カードの多さ、アクセスと駐車場の利用しやすさから人気があり、ラジャダムナン・スタジアムより集客数平均で優っている。 国際式ボクシングのナショナル王座も管理・監督している。 2024年5月ルンピニー・スタジアム直営のムエタイジム《Lumpinee Muaythai School & Gym》をスタジアム敷地内にオープンした。2024年12月、当School&Gymはムエタイの日本国内への普及を図るため、ムエタイを日本で最初に公式競技に認定した山形市とムエタイ普及等に関する覚書(MOU)を締結した。 スタジアムの移転![]() ![]() 2012年、所有する王室財産管理局は2014年2月にパトゥムワン区ラーマ4世通り沿いからバーンケーン区ラムイントラ通りにスタジアムを移転する予定と発表した。こけら落としは2014年2月28日に予定通り開催された[1]。ちなみに2000年代半ばに施設の老朽化などを理由に一度移転計画が行われ、数キロ離れた地点に代替の施設が建設されたが、集客の減少が懸念されたため計画が頓挫していた。 試合開催日毎週火曜日、金曜日、土曜日に試合があり、一般的な興行日である火曜と金曜は午後6時半より最初の試合が開始される。以前は第1試合の前に正式試合に数えない前座が原則として2試合あり、それから第1試合となっていたが、2011年の半ばごろより、すべての試合を通しで数えるようになった。このため「クーエーク」(คู่เอก )とよばれるメインイベントは通常第7試合である。メインイベントは最終試合ではなく、その後にややレベルの落ちる選手の試合が2つか3つあり、その中には若手選手の国際式ボクシングの試合がしばしば含まれる(以前はラジャダムナンでもルンピニーでも必ず1試合興行内に国際式の試合組み込みが義務付けられたが2000年代後半に同規定が撤廃で国際式の試合開始が著しく減少)。土曜日は2部制で、夕方の部は午後4時半より開始するが、比較的知名度や実力の低い選手が主体のため地元ファンはあまり関心をみせない。夜の部は午後8時半より始まり、10時から11時の試合はケーブルチャンネルのTスポーツで、11時から12時15分ごろまでの試合は地上波5ch(陸軍テレビ局)でタイ全国に生中継される。ただしタイ国内で一番人気のあるヨーロッパ主要国のサッカー中継と時間が重なるため、ビッグマッチが土曜日に行われることは現在ほとんどない。また、仏教や王室に関して重要な行事のある日は、曜日にかかわらず試合は一切行われない。 プロモーター試合の興行権は、審査を受け登録された公認プロモーターのみにある。2012年1月現在では13人でそれぞれ自分の興行名がある。 主なプロモーターにウィラット・ワチララタナウォン(วิรัตน์ วชิรรัตนวงศ、通称“シアナオ”。ラジャダムナン・スタジアム公認のソンチャイ・ラタナスバンと並ぶ大物プロモーター。ボクシングのポンサクレック・ウォンジョンカムのマネージャーでもある。興行名は「スック・ペッインディー」)、バンジョン・ブットラーダムウォン(บรรจง บุษราคัมวงษ์、通称“シアフェアテックス”。実力派選手を多く抱えるフェアテックスジムのオーナー。興行名は「スック・フェアテックス」)、ピーラポン・ティーラデットポン(พีรพงศ์ ธีระเดชพงษ์、通称“ヒヤチュン”。毎週日曜日に地上波7chテレビ局内の特設会場で開催され、生中継される興行のプロモーターでもある。興行名は「スック・ギアットペット」)、プラムック・ロージョンタン(ประมุข โรจนตัณฐ、通称“ガムナンプラムック”。K-1のブアカーオ・ポー.プラムックのマネージャーでもある。興行名は「スック・ポープラムック」)、ピヤラット・ワチララタナウォン(ปิยะรัตน์ วชิรรันวงศ、通称“シアタンク”。上記ウィラットの甥で、2人でムエタイとボクシングの興行を手広く行っている。興行名は「スック・ペットピア」)などがいる。 歴史
脚注関連項目
Lumpinee Muaythai School (Facebook) [1] |
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