リョービ
リョービ株式会社(英: RYOBI LIMITED)は、広島県府中市に本社を置く企業。世界的なダイカストトップメーカーである。 企業理念は「技術と信頼と挑戦で、健全で活力にみちた企業を築く。」。コーポレートメッセージは「できたらいいなの、その先へ」・「セカイヲ軽クスルカンパニー」[注釈 1]。2023年5月18日、本社新館の建設に着手した[1]。 概要前身は浦上豊が1943年に興した三菱電機福山工場(現・福山製作所)のダイカスト製品の下請け「菱備製作所」(りょうびせいさくしょ)。社名は創業当時からの本社所在地の府中市が旧備後国であり、さらに近接の岡山県西部が備中と呼ばれることと、三菱電機の関連会社であったため、同じ音の「両備」を掛け、更に「三菱」から一字を採った(現在は三菱電機との直接のかかわりはないが、後述の通り合弁企業で三菱グループとの資本関係はある)。1972年、創業者・豊の急逝により、後を継いだ長男の浩(現会長)によりCIが実行され「RYOBI」となった。Rを矢印に見立てたシンボルロゴを1975年12月から1993年に使用していた。 なお両備バスを中心とする両備ホールディングスなどの両備グループとは無関係。 1944年からダイカスト製品を製造し、現在の主要生産品目は、自動車関連(シリンダーブロックやトランスミッションケースなど)のダイカスト製パーツであり、国内メーカーはのみならずゼネラルモーターズやフォード・モーター、フォルクスワーゲンといった海外メーカーとも取引がある。設計から製造までの一貫体制が整っており、塗装まで済ませた状態でメーカーに納品できることが強みとされている。 ダイカストの製造技術を生かして1960年代から印刷機器、釣具、パワーツール、建築用品、ドアクローザー、ゴルフクラブなどの製造・販売を行う多角化を進めたが、1990年代末のバブル崩壊後、本業以外の各部門からの撤退を進め、釣具は2000年に上州屋へ営業譲渡、パワーツールは2018年に京セラインダストリアルツールズへ新設分割の上で事業譲渡、オフセット枚葉印刷機製造部門は、業績不振により三菱重工印刷紙工機械(現・三菱重工機械システム)と共同で2013年に準備会社(会社名:アールエム株式会社)を経由し、2014年にリョービMHIグラフィックテクノロジーを設立、分社化された[2]。 また、フォントの販売も行っていたが2012年2月に書体を当時モリサワの子会社であったタイプバンクへ譲渡した[3][注釈 2]。 事業譲渡された当初は譲渡先がリョービブランドは継続して使用していたが、徐々に新規製品へのブランド使用も少なくなり、2022年現在、ブランドとして残存しているのは釣具(上州屋)及び海外販売のパワーツール(Techtronic Industries)のみとなっている。 ゴルフクラブの製造販売を手掛けていたため、スポーツ関係のスポンサーを務めることが多く、広島東洋カープの本拠地であるMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島に長年にわたって広告を出稿し続けているほか、読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズ、阪神タイガース、横浜ベイスターズの本拠地球場にも1990年代まで広告を提供。プロ野球中継の影響もあり、1980年代からは全国に名前が知られるようになり、全国区の企業となった(旧広島市民球場に於いてもバックネット裏の看板広告を提供。後楽園球場→東京ドームは1999年に一旦撤退のち2013年現在は再び提供、ナゴヤ球場→ナゴヤドームには1998年まで)。フジテレビ系の「プロ野球ニュース」のスポンサーでもあった。 主な拠点沿革
テレビ・ラジオコマーシャル活動
エピソード
TV番組での紹介脚注注釈出典
関連項目
外部リンク |
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