リダウツチョイス
リダウツチョイス (Redoute's Choice) はオーストラリアで生産、調教された競走馬、種牡馬。現役時代はデビューから1週間後にブルーダイヤモンドステークスを制するなどG1を4勝。同期の強豪テスタロッサと覇を競った。種牡馬となってからは数々のG1勝ち馬を送り出し、オーストラリアのリーディングサイアーを3回獲得。オセアニアで一大勢力を築いた父デインヒルの代表的な後継種牡馬の1頭となった。 競走馬時代1998-1999年シーズン(2歳)から1999-2000年シーズン(3歳)まで走り、通算10戦5勝。準重賞でデビュー勝ちを収めると、連闘で出走したブルーダイヤモンドステークスで素質馬として知られていた1番人気のテスタロッサに2馬身差をつけてG1を初制覇。マニカトステークスでは明け3歳で古馬勢を破って3連勝と、非凡な才能を見せた。その後はテスタロッサの巻き返しを許すなど若干伸び悩んだものの、G1を2勝上積みした。 結局テスタロッサとは6戦してともにG1競走で2勝したが、残る2戦は先着を許し、2勝4敗という対戦成績だった。なお、テスタロッサは翌年の安田記念で引退するまで、リダウツチョイスより1年あまり長く現役を続けている。 競走成績
※競走名のSはステークスの略、着差は日本式の表記で最も近いもので代用する 種牡馬時代2000年からアローフィールドスタッドで種牡馬となる。初年度の種付け料は3万3000オーストラリア・ドル。 2003年に初年度産駒がデビュー。翌年にLotteriaでG1を初制覇したのを皮切りに、初年度から3世代で10頭以上のG1勝ち馬を送り出すという、非常に大きな成功を収める。2世代がデビューした2004-2005年シーズンに早くもサイアーランキング3位になると、翌2005-2006年シーズンにはオーストラリアリーディングサイアーとなった。以後も2009-2010年シーズンに2回目、2013-2014年シーズンに3回目のリーディングを獲得し、その他のシーズンでもつねに上位をキープしている。 これらの活躍の結果種付け料は高騰し、2007年と2008年には33万オーストラリア・ドル(当時の為替レートで3000万円以上)にまで達した。産駒の落札額も100万オーストラリア・ドルを突破するケースが続出し、2008年には1歳馬の平均落札額が70万オーストラリア・ドル以上になっている。世界経済が減速した2009年以降はいわゆるバブル景気のような状況は収まったが、以後も種付け料、実績ともにトップクラスの種牡馬として活躍している。 Musir、Nadeem、スニッツェル、Stratumなどが後継種牡馬となっており、このうちスニッツェルは2013-2014年シーズンにリーディングサイアーランキングで父に次ぐ2位となり、オーストラリア史上初となる、父子によるリーディングワンツーを達成した[1]。また、2007年にシャトル種牡馬として社台スタリオンステーションで供用されている。 日本にも産駒や受胎した繁殖牝馬がおもに2007年以降導入されていて、なかには短距離G1を2勝したフラワーパークがリダウツチョイスに種付けするために輸出され、翌年帰国して出産するという例もあった。日本ではフルーキーが重賞のチャレンジカップを勝利、前述のフラワーパークが産んだクリアンサスがオープン特別であるマーガレットステークスを勝っている。 2019年3月25日早朝、回復不可能な外傷により安楽死措置が取られた[1][2]。 G1競走優勝馬※生産年別にアルファベット順で表記、競走名にとくに記載のない場合はオーストラリアG1
母の父としての主な産駒
血統表
参考
出典
外部リンク
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