リカルド・トルモ・サーキット
リカルド・トルモ・サーキット(英語: Circuit Ricardo Tormo)は、スペインバレンシア州のチェステにあるサーキット。 正式名称は、シルクイート・デ・ラ・コムニタート・バレンシアーナ・リカルド・トルモ(バレンシア語: Circuit de la Comunitat Valenciana Ricardo Tormo, 西: Circuito de la Comunidad Valenciana Ricardo Tormo)。サーキットの名前は1998年に白血病で亡くなった地元出身のライダー、リカルド・トルモにちなみ、2017年に改名された[1]。 MotoGPバレンシアグランプリの開催地となっており、2002年以降はこのサーキットが最終戦の舞台となっている。2021年にはフォーミュラEのバレンシアePrixが開催された。 特徴1999年に完成。ヨーロピアンスタイルとしては珍しい左回りのサーキットであるのが一番の特徴。トラックの周りを観客席が囲むスタジアム型のサーキットであり、どの位置からも1周4.005kmのトラックを一望できる。外周の広さはモビリティリゾートもてぎのオーバルトラックとほぼ同じである[2]。 気候が温暖であるため、冬場のテスト走行にも利用される。MotoGPでは最終戦のあと合同テストが行われ、新シーズンに向けての準備が行われる。冬にシリーズが開幕するフォーミュラEは、当地でプレシーズンテストを行う。 コースレイアウト![]() コース全長に占めるホームストレートは比較的長い(876m)。高速ターン1からの立ち上がりではコースをはみ出しやすい。ターン1からターン3が左コーナーで、最初の右コーナーであるターン4はタイヤの右側が温まっておらず転倒の恐れがある。コース中盤は切り返しや回り込むコーナーが多く、緩やかな右ロングコーナー(ターン13)を通過し、最終ターン14を立ち上がってホームストレートに戻る。 ホームストレートのほかに長い直線区間が存在しないため、パッシングポイントはターン1がメイン。他にはターン3でラインを変え、ターン4の入り口で刺すなど、一工夫が必要になる。 フォーミュラEのレイアウト(3.376km)では、ターン8を通過したあとターン12の先に抜けるショートカットを使用する。また、ホームストレートのピットロード入口付近に仮設のシケインを設ける。 脚注
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