クリシャンスタード(スウェーデン語: Kristianstad [krɪˈɧǎnːsta, -ɑːd] クリヒャンスタ)はスウェーデンの都市。スコーネ県クリシャンスタード(英語版)の中心地。クリスチャンスタードとも表記されることがある。中心部の人口は約3万1千人(2000年)。
地勢・産業
バルト海沿岸の港湾都市。食品工業が発展しており、農産物の集散地としての役割を果たしている。近隣の都市としては、約85キロ南西にスウェーデン第3の都市マルメがある。海抜はわずか2.4メートル程度。
付近のヘルゲ川(英語版)流域一帯には湿地、湖、ヨシ原、低木林、草原、湿潤森林、河畔林があり、ヒシクイ、クロヅルなどが生息している。過去にはオオフトイ(英語版)が生えたが、現在は洪水やハイイロガン、ウシの採食により消失しており、ヨシも減っていく。一方、ヨーロッパオオナマズの再導入が行われる[1]。ヘルゲ川下流部は1974年にラムサール条約登録地となった[1]。また、ヘルゲ川下流部および付近のハノ湾(英語版)の沿岸は2005年にユネスコの生物圏保護区に指定された[2]。
歴史
1614年、デンマーク王クリスチャン4世によって建設された。街の名称も彼にちなんだものである。北方戦争(デンマーク・スウェーデン間の戦争)の結果、1658年にロスキレ条約が成立し、スコーネ地方がデンマーク領からスウェーデン領へ移動した。この際に、クリシャンスタードもスウェーデン領となった。19世紀末、鉄道が敷設されたことにともない、工業化も進んだ。
行政の面では、1719年に成立したクリシャンスタード県の県庁所在地であった。クリシャンスタード県は1996年末まで存続し、その後、隣県のマルメヒュース県と合併して現在のスコーネ県が成立した。これに伴い、クリシャンスタードもスコーネ県所属の自治体となった。ちなみにスコーネ県の県庁所在地は、旧マルメヒュース県県庁所在地のマルメとなった。
姉妹都市
ギャラリー
脚注
外部リンク