ラス・ロサス・デ・マドリード
ラス・ロサス・デ・マドリード(スペイン語: Las Rozas de Madrid)は、スペイン・マドリード州のムニシピオ(基礎自治体)。単にラス・ロサス(スペイン語: Las Rozas)と表記されることもある。2017年の人口は95,071人。 地理スペインの首都マドリードの中心部から約20キロメートル北西にあり、マドリード大都市圏に含まれる。マドリードとガリシア州のア・コルーニャを結ぶA-6号線が通っている。レンフェの駅はラス・ロサス駅、ラス・マタス駅、エル・ピナール駅、エル・テハール駅の4駅がある。 北はトレロドネスと、西はビジャヌエバ・デル・パルディーリョやガラパガールと、東はマドリードのモンテ・デル・パルド公園と、南はマハダオンダと境界を接している。 スペイン語のRozasは「開拓地」を意味する。住民の平均所得の高さはマドリード州でも有数である。 人口
歴史1930年代後半のスペイン内戦の際、ラス・ロサス周辺は主要な戦いの舞台となった。フランシスコ・フランコが主導者であるナショナリスト派の軍隊は1936年冬、ブルネテ、ビリャビシオーサ・デ・オドン、カンパメントの基地からマドリードの西方に向かって進軍した。共和国派と空軍の支援を受けたナショナリスト派がマドリード近郊で戦い、ラス・ロサスの住民はオヨ・デ・マンサナーレスの洞窟など安全な山地に避難した。 1939年にスペイン内戦が終結した際、サン・ミゲル教会と270戸の集落のうち92戸がひどい被害を受けており、無傷だったのは13戸のみだった。行政大臣は内戦で破壊された町のための機関を発足させ、ラス・ロサスもこの機関の計画に従って復興が行われた。20世紀後半にはマドリードのベッドタウンとして発展した。1991年の人口は35,137人だったが、2005年には2倍以上の76,246人となった。 文化ラス・ロサスには作曲家のホアキン・ロドリーゴの名前を冠したホアキン・ロドリーゴ公会堂があり、音楽学校や舞踊学校などが入っている。その他には4つの文化センター、3つの図書館(ラス・ロサス図書館、ラス・マタス図書館、レオン・トルストイ図書館)、5つの展示場がある。 1960年代のラス・ロサスは映画撮影所として知られ、アメリカ合衆国の映画プロデューサーであるサミュエル・ブロンストンが建てたスタジオがあった。1963年のアメリカ映画『北京の55日』には多くの地元住民がエキストラとして出演したが、商業的には失敗している。ブロンストンはラス・ロサスへの埋葬を望み、当地の墓地に埋葬されている。 スポーツサッカークラブとしてはラス・ロサスCFがあり、3,000人収容のエスタディオ・ナバルカルボンをホームスタジアムとしている。ラス・ロサスCFは主にテルセーラ・ディビシオン(4部)やマドリード州1部リーグ(5部相当)に所属している。1966年にCDラス・ロサスとして設立され、2009年にはウニオン・ラス・ロサスと合併して現在の名称となった。アルバロ・メヒアはユース時代をこのクラブで過ごし、1998年にレアル・マドリードの下部組織に移った。 フットサルクラブとしては2004年に設立されたUDラス・ロサス・ボアディーリャがあり、このクラブはラス・ロサスとボアディーリャ・デル・モンテの双方を本拠地としている。UDラス・ロサス・ボアディーリャは1,000人収容のパベリョン・ムニシパル・デ・ボアディーリャをホームアリーナとしている。2004-05シーズンはプリメーラ・ディビシオン(1部)に所属していたが、2005年にはセグンダ・ディビシオン(2部)に降格し、2008年にはプリメーラ・ナシオナルA(3部)に降格し、2012年にはテルセーラ・ディビシオン(4部)に降格した。 バスケットボールクラブとしては1987年に設立されたCBラス・ロサスがあり、2,000人収容のポリデポルティーボ・ラス・マタスをホームアリーナとしている。1989年には初めてセグンダ・ディビシオン(2部)に昇格し、1980年代末から1990年代には6シーズンを2部リーグで過ごしたが、リーガACB(1部)昇格は果たせなかった。現在は主にプリメーラ・ディビシオン(5部)に所属している。 ラグビークラブとしては1971年に設立されたインヘニエロス・インドゥストリアレス・ラス・ロサス・ラグビーがある。主にディビシオン・デ・オノールB(2部)に所属している。アメリカンフットボールクラブとしてはラス・ロサス・ブラック・デーモンズがある。主にLNFAセリエA(1部)やセリエB(2部)に所属している。 2003年にはスペインサッカー連盟によって、サッカースペイン代表の公式練習拠点としてラ・シウダ・デ・フットボルがラス・ロサスに建設された。土地はラス・ロサス市議会がスペインサッカー連盟に寄付している。 政治
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