マレク・フルプ
マレク・フルプ(Marek Chlup、1999年1月9日 - )は、チェコ出身のプロ野球選手(外野手・育成選手)。右投右打。読売ジャイアンツ所属。 チェコ出身者として初めて日本プロ野球に所属した選手である[3]。 経歴
1999年にチェコ共和国トゥルノフで生まれる[4]。父親が競技に携わっていたことをきっかけに野球を始めた[5]。国内リーグであるエクストラリーガでは2014年にアローズ・オストラヴァでデビュー、2016年からはイーグルス・プラハでプレーしていた[6]。 高校卒業後は渡米し、ノースカロライナ州立大学で2年間プレー。その後NCAAディビジョンIIに所属するノース・グリンビル大学へ転校。 2022年には打率.370、本塁打12本、75打点の活躍を見せ、同校を全国選手権優勝へと導くとともにカンファレンス・カロライナにおける最優秀選手(Player of the Year)に選出された[7]。 プロ入りと独立リーグ時代2023年に北米独立リーグであるアメリカン・アソシエーションのレイクカントリー・ドックハウンズに入団。打率.325、9本塁打、25打点の成績を残した[7]。 2024年もドックハウンズでプレー。公式戦で80試合に出場し、打率.252、7本塁打、43打点をそれぞれ記録した[8][9]。 巨人時代アメリカン・アソシエーションのシーズン終了を待って、読売ジャイアンツが獲得に動き[10]、2024年9月25日に、読売ジャイアンツに育成選手として入団することに合意した[9]。背番号は037[8][9][10]。年俸は1200万円(推定)[2]。チェコ共和国出身選手としては初のNPB入団だった[8]。 9月26日に行われた入団会見に同席した編成本部長の吉村禎章は獲得の経緯について「WBCの時に東京ドームでプレーして、そのあと阿部監督から『気になる選手がいる』と。伸びしろを感じて、調査してくれと要望を受けた」と説明した[8]。これについては、マレク・フルプ本人も「とても光栄に思います。ジャイアンツが自分のことを調査してくれているのは全く知らなかったですし、正直ビックリしました。」と興奮気味に話している[10]。 10月1日には、一軍の練習に初めて参加し[11][12]、10月2日に行われたプロ・アマ交流戦の日立製作所戦では、「6番・右翼手」で来日初実戦に臨み、本塁打を記録した[13]。 代表経歴(この項目では、特記なき「代表」とはチェコ代表を指している。) 2014年にメキシコで開催されたIBAF U-15ワールドカップで代表入り。 2015年に日本で開催されたWBSC U-18ワールドカップでも代表入りした。 2016年には17歳ながらWBSC U-23ワールドカップの代表に選出。その後も2018年、2021年と3大会連続で出場した[14]。 2022年にドイツのレーゲンスブルクで行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選の代表に選出され、同国初の本選出場に貢献した。 2023年の第5回WBC本選の代表に選出された。3月11日の日本戦では佐々木朗希の163km/hの直球を捉え、二塁打を記録した[15][8]。 2024年3月に京セラドーム大阪で開催されたカーネクスト侍ジャパンシリーズでは欧州代表に選出され[16]、同年11月9日から10日にかけてバンテリンドーム ナゴヤで開催される侍ジャパンシリーズで代表に選出された[17]。 選手としての特徴
身長193cm、体重100kgで走攻守三拍子揃った右の強打者。恵まれた体格とアグレッシブなプレーから「チェコのジャッジ」とも評される[18]。愛称は「野獣」[15]。 詳細情報背番号脚注
関連項目外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia