マスキュリズム
マスキュリズム(英: masculism)とは、フェミニズムの主体を男性に置き換えた概念として、ワレン・ファレルが提唱した概念である[1]。 マスキュリズムの推進者や同調者のことを、マスキュリストと呼ぶ。 概要提唱者やその支持者は男性に対する性差別(男性差別)の撤廃を目指す思想や運動と定義している。ただ、場合によっては反フェミニズム的な主張であることを指すケースがある。例えば、日本の代表的なマスキュリストである評論家の千葉展正は『男と女の戦争 反フェミニズム入門』を上梓するなどの活動を行っている。 マスキュリストは、フェミニズムが浸透して以降、女性の権利が強調されたために男性の立場が悪くなっていると主張している[2]。マスキュリズムの中にも様々な立場が存在し、男女平等の権利を求めるものから、女性の権利の完全な廃止を求めるものまで存在している[2]。 以下のようなことが主張されている。
男性差別の存在は19世紀の末から指摘されていたが、マスキュリズムが大規模な社会運動として台頭したのは1970年代である。この運動の推進者の一人であるメル・フェイトは、アメリカ合衆国での台頭の原因について、フェミニズムによって性差別という概念が一般化したところへベトナム戦争の勃発による徴兵が行われ、それによって男性のみが不当に不利益を課されているという認識が広まり、男性の意識が覚醒したためだという見解を示している。[要出典] 戦前にはイギリスの左翼系知識人が主軸となって推進していたが[3]、現在では上述の経緯からアメリカ合衆国が運動の中心である。また、フェミニズムが世間一般に広まり様々な人々に浸透したように、マスキュリズムも思想の右左を問わず広く浸透し、様々な考え方や立場がある事から、従来の思想の垣根を越えた面を見せる。 著名なマスキュリスト→「Category:マスキュリスト」および「Category:日本のマスキュリスト」も参照
出典
参考文献
関連文献
関連項目
外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia