エアバスA320-200
ベトジェットエア (Vietjet Air)は、ベトナム の格安航空会社 である。ベトナム初の民間航空会社。Sovico Holdings傘下[ 1] 。
エアバスA321-200
沿革
2007年 に設立。当初はエアアジア との合弁で「ベトジェット・エアアジア 」として運航する予定であったが、ベトナム政府の外資規制方針によって、エアアジアとしての運航が許されなかった。その後、エアアジアが資本を引き上げた後、2011年 12月25日 から運航を開始した[ 2] 。
2012年に新規路線就航記念として、ビキニ姿のモデルが機内で踊るイベントを実施し、国内外で話題を集めたが、問題視したベトナム当局により地方航空規制違反で罰せられた[ 3] 。
代表
CEOのグエン・ティ・フオン・タオ (Nguyễn Thị Phương Thảo)は、親会社のSovico Holdingsの共同創業者・会長であり、東南アジアの女性として自力で成功した初のビリオネア(=総資産10億ドル以上)でもある[ 3] [ 4] 。既婚で4人の子を持つ[ 4] 。1970年にハノイ で生まれ、ロシア のプレハーノフ記念ロシア経済アカデミー 、ドミトリ・メンデレーエフ 化学技術大学で金融と経営を学んだ。日本などアジア諸国の衣料品、オフィス機器、肥料などをモスクワ で販売して資産を作り、帰国後ベトナム初の民間銀行であるテクコムバンク (Techcombank)とベトナム国際商業銀行 (VIB)などに投資、その後、2007年にベトジェットエアを設立した[ 3] 。
Sovico Holdingsは1980年代後半にメディア事業者として始まり、1992年からは産業機械、建設機械、特殊車両、鉄鋼、肥料などを扱う商社となり、ソ連のベトナム商業組合の立ち上げにも携わった[ 5] [ 1] 。1997年に金融業に進出し、2008年に社名をSovicoからSovico Holdingsに変更して、航空のほか、金融(HD Bank=ホーチミン市開発銀行)、不動産(都市開発やベトナム最大級のビーチリゾートを複数所有)、水力発電など20以上の子会社と約2万人の従業員を抱えるベトナム有数のコングロマリット企業(複合企業)となった[ 1] [ 6] [ 3] 。
保有機材
就航都市
2024年5月現在
日本との関係
日本への運航便
機材や運航日などの正確な情報は公式サイトを参照。
べトジェットエア 日本路線
便名
路線
機材
コード
シェア
VJ820/821
ホーチミン
東京/羽田
エアバスA321
VJ822/823
東京/成田
JL
VJ828/829
大阪/関西
VJ856/857
中部
VJ832/833
福岡
VJ932/933
ハノイ
東京/成田
VJ934/935
VJ930/931
大阪/関西
JL
VJ938/939
VJ920/921
中部
VJ959/958
福岡
VJ952/953
広島
エアバスA320
日本との歴史
2017年7月25日、日本航空と、顧客の利便性とサービス向上、相互送客による企業価値向上を目的とした包括的業務提携で覚書を締結[ 15] [ 16] 。
2018年5月7日、日本の国土交通省 より、外国人国際航空運送事業の経営許可を受けた[ 17] 。
2018年11月8日、関西-ハノイ線に就航[ 18] [ 19] 。
2018年12月14日、関西-ホーチミン線に就航[ 20] [ 18] [ 19] 。
2019年1月11日、成田-ハノイ線に就航[ 19] 。
2019年7月12日、成田-ホーチミン線に新規就航[ 21] 。
2019年10月27日、羽田-ダナン線に就航[ 22] 。
2020年9月29日から、成田-ホーチミン線の運航を再開[ 23] 。
2022年7月2日から、名古屋 ・福岡 -ハノイ線に就航[ 24] [ 25] 。
2023年4月27日から、羽田-ホーチミン線に新規就航[ 26] 。
2024年5月12日、広島-ハノイ線に新規就航[ 27] 。
2025年4月24日より、中部-ホーチミン線に新規就航[ 28] 。
2025年4月25日より、福岡-ホーチミン線に新規就航[ 28] 。
2025年4月30日と5月4日の2日限定で、神戸-ダナン線のチャーター直行便を運航。神戸空港の国際化を記念して運航される[ 29] 。
サービス ほか
機内に持ち込める手荷物は7kg以下、有料で預けられる手荷物は32kg以下となっている[ 30] 。
座席指定[ 31] 、機内食、飲料など[ 32] は有料である。
"SkyBoss"と呼ばれる航空券を購入すると、最優先の事前座席指定、優先チェックイン、空港ラウンジ の利用、搭乗ゲートまで車両による送迎、優先搭乗、機内での軽食、優先降機などのサービスが受けられる[ 33] 。また、日本航空 からのチケット購入でベトジェットエア機材となった場合はエコノミークラスでも、この座席を追加料金無しで使用できる。
プロモーションの一環として、「ベトジェット・セクシー」と称し、機内で女性モデルらがビキニ やドレスなどでダンス をする「ファッションショー 」を実施している[ 34] [ 35] 。ビキニ姿の客室乗務員の写真が掲載されたカレンダーも作成されている[ 36] 。
抽選会も開催され、無料航空券などの贈り物 が贈呈されるキャンペーンプロモーションを、ベトナム当局不許可で実施し、罰金を科されたりしているが、罰金額は日本円で75,000円ほどであった。 [要出典 ]
また、機内で結婚式を挙げることもできる。なお料金は無料。高度1万メートルで、一生の愛を誓うことができる。ただし、参列者は一般の乗客である。 [要出典 ]
脚注
[ 1]
関連項目
外部リンク
^ “広島とハノイを結ぶ直行便の運航開始 ベトジェット ”. 旅行新聞 - 株式会社旅行新聞新社 (2024年5月15日). 2024年5月27日閲覧。