金海国際空港
金海国際空港(キメこくさいくうこう、英語: Gimhae International Airport)は、大韓民国の釜山広域市江西区大渚洞にある国際空港である。2019年の旅客数は1693万人だった[1]。 軍民共用空港であり、大韓民国空軍第5空中機動飛行団が駐屯している。軍用空港との兼用でもあることから、上空から許可なく空港および周辺を撮影することは法律で禁じられており、その旨機内でもアナウンスされる。 概要金海国際空港は1976年に開港した。釜山広域市に所在していながら金海国際空港と呼ばれるのは開港時の地名が慶尚南道金海郡(現・慶尚南道金海市)だったためである(その後、釜山直轄市北区を経て江西区となった)。空港は釜山西部の田園地帯に位置している。 釜山のみならず、ソウル(金浦国際空港)や済州など国内線への乗り換えも可能な、韓国南部の空の玄関口である。日本向けの国際線は東京/成田、大阪/関西、名古屋/中部、福岡、札幌/新千歳、沖縄/那覇、松山、熊本の8箇所の間に運航されている。 2001年、仁川に仁川国際空港が完成したのに伴い、ソウルでは国際線と国内線で空港が分離された。これを機に、金海国際空港を「国際線と国内線が同じターミナルで乗り換えできる韓国最大の空港」と位置付け、利便性の向上と利用客数の増加を図るため、ターミナルビルの建て替えが行われた。コンパクトで機能的な新国際線ターミナルは2007年11月1日より利用されており、国際線間の乗り継ぎも最小の移動距離で済むように設計されている。現在は、国際線ターミナルと国内線ターミナルは無料シャトルバスで連絡されている(両ターミナルは隣接しており、徒歩でも移動可能)。 金海国際空港が開港する以前は釜山市海雲台区の釜山飛行場が使われていた。これは1940年に旧日本軍により建設された水営飛行場が前身で、1946年より民間定期便が運行されており、1958年には釜山飛行場という名称になった。1976年に閉鎖され、跡地にはBEXCO、センタムシティなどが建設された。 国際線ターミナルチェックインカウンターは、air busan専用のターミナルがありair busan利用者は専用カウンターまで行く必要がある。出国審査ゲートを通過した後の出発ロビーでは、簡単な軽食を提供する店が2つあり、デューティーフリーショップは、ロッテ免税店と景福宮免税店の2店舗ある。そのほか、コンビニエンスストアのCUが入居している。ラウンジはKALとair busanの2つが2階に並んで入っており共にプライオリティ・パスが使用できる。1階にはプライオリティ・パス専用ラウンジが設置されている。 就航航空会社と就航都市2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの定期便が運休、減便、経路変更となっている。 日本航空(JAL)は、開港当初から同空港に就航していたが、近年は格安航空会社(LCC)との競争激化で低収益となっていたため、2021年に最後まで残っていた東京/成田線を廃止。営業所は閉鎖され、現在では大韓航空の便にコードシェアする形で乗り入れるのみとなっていて、韓国への自社定期便は全日本空輸(ANA)と同様、東京/羽田 - ソウル/金浦1路線だけになった[2]。
空港アクセス
今後の予定2013年内に新たな就航都市を11箇所まで増やし、また国際線の増便を行なう。当空港はこれらの新規就航や増便に合わせ、1119億ウォン(日本円で約97億円)を投じてボーディングブリッジの増強と手荷物受取所のベルトコンベアを増設するなど、施設の拡張工事を行なう[5]。8月中に設計を終え、2015年の完成を目指して年末頃に工事の着工へ入る。 手狭になっていることから、現在の空港隣接地に滑走路1本、新ターミナルを建設する金海新空港建設計画が2016年に決定したものの、2020年11月17日、国務総理室傘下の金海新空港検証委員会は、「根本的な検討が必要」とする検証結果を発表し、金海新空港建設計画は事実上白紙撤回された。そのため、新空港の建設予定地は加徳島になるものとみられる[6]。 2022年4月27日、新空港の建設予定地が加徳島に決定。2025年後半に着工、2035年開港予定。[7] 事故
脚注
外部リンク |
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