ブライソン・ティラー (Bryson Tiller 、本名: Bryson Djuan Tiller、1993年 1月2日 - )は、アメリカ合衆国 ケンタッキー州 ルイビル 出身のR&B シンガー 、ソングライター 、ラッパー 。
2015年にデビューシングル「Don't」がヒットし広く知られるようになり、同年1stアルバム『Trapsoul』をリリース。グラミー賞 のベストR&Bソング賞にノミネートされる。2017年には2作目のアルバム『True to Self』を発表し、初の全米1位を記録[ 2] 。また同年、DJキャレド の楽曲「Wild Thoughts」にリアーナ と共にフィーチャーされ、全米2位のヒットとなる[ 3] 。2020年には3作目のアルバム『Anniversary』をリリースした[ 4] 。
来歴
ライブでのBryson Tiller(2016年)
1993年1月2日、ブライソン・ジュアン・ティラーはケンタッキー州 ルイビル で生まれる[ 5] 。4歳の時に母親を亡くし、その後は祖母に育てられた。15歳から歌とラップを始め、 2011年にミックステープ『Killer Instinct Vol.1』をリリースして音楽キャリアをスタートさせる[ 6] 。しかし2013年に娘が生まれたため学校を中退し、パパ・ジョンズ・ピザとUPSで働き、音楽活動も休止することになった[ 7] 。
2014年10月、楽曲「Don't」をSoundCloud にアップロードし、業界関係者から注目を集める[ 8] 。5月にiTunes で正式にデジタルダウンロード版としてリリースされ、全米13位のヒットを記録した。これをきっかけにRCAレコード と契約を結び、同年10月デビュー・アルバム『Trapsoul』をリリース、米Billboard 200 で8位を記録する[ 9] 。アルバムの収録曲「Exchange」は第59回グラミー賞 のベストR&Bソング賞にノミネートされた。
2016年、BETアワード で最優秀新人アーティスト賞と最優秀男性R&B/ポップ・アーティスト賞の2部門を受賞する。2017年5月、2作目のスタジオアルバム『True to Self』をリリースし、米ビルボード200 で自身初の1位を獲得した[ 10] 。また同年、DJキャレド の楽曲「Wild Thoughts」にリアーナ と共にフィーチャーされ、全米2位のヒットとなる[ 3] 。
2018年、H.E.R. の楽曲「Could've Been」にフィーチャリングで参加し、第63回グラミー賞 のベストR&Bパフォーマンス賞にノミネートされた[ 11] 。
2020年10月2日、3作目のアルバム『Anniversary』をリリースした[ 12] 。
音楽性
ブライソン・ティラーは自身の音楽を「トラップ とヒップホップ の影響を受けたR&B 、ヒップホップとR&Bの完璧なマリアージュ」と表現している [要出典 ] 。また「歌では言えないことでもラップなら言えることもある」と考えており、ラップでの表現にもこだわりを持っている[ 13] 。
影響を受けたアーティスト
ブライソン・ティラーはシンガーのオマリオン に大きな影響を受けたと語っている。「叔父がオマリオンのファーストアルバムを出してくれたんだけど、それが僕が歌いたいと思う最初のアルバムだった。それが曲を書くようになったきっかけだよ。彼の歌詞の付け方や歌の作り方が好きなんだ。だから、いいだろうと思って書き始めたんだ。ソングライターになりたいと思い始めたのはその時だった。アーティストになりたいと思ったことはなかった。ただ本当に曲を書きたかっただけなんだ。」と述べている[ 14] 。
他にもブライソン・ティラーは、R・ケリー 、リル・ウェイン 、クリス・ブラウン 、ドレイク などから影響を受けている[ 15] [ 16] 。さらに、彼は影響を受けたアーティストとして、Jazmine Sullivan、アッシャー 、リアーナ 、ビヨンセ 、ジェイ・Z 、ノトーリアスB.I.G. 、メアリー・J・ブライジ を挙げている[ 17] 。
人物
ライブでのBryson Tiller(2016年)
ブライソン・ティラーには2013年と2019年に生まれた2人の娘がいる[ 18] 。2020年6月、ブライソン・ティラーは27歳で故郷のケンタッキー州ルイビルにあるイロコイ高校を卒業した[ 19] 。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
Trapsoul (2015年)
True to Self (2017年)
Anniversary (2020年)
Bryson Tiller (2024年)
受賞歴
脚注
^ “Bryson Tiller Exclusive: "I Got A Text From Drake Saying I Want To Sign You" ”. Capital XTRA (January 15, 2016). July 12, 2016時点のオリジナルよりアーカイブ 。June 28, 2016 閲覧。
^ “Bryson Tiller Announces Sophomore Album Title ” (英語). HotNewHipHop . 2020年11月29日 閲覧。
^ a b “Bryson Tiller ”. Billboard . 2020年11月29日 閲覧。
^ Haylock, Zoe (2020年9月3日). “Bryson Tiller Reemerges With ‘Inhale,’ Announces New Album ”. Vulture . 2020年11月29日 閲覧。
^ “Bryson Tiller | The Official RCA Records Site ”. web.archive.org (2016年1月14日). 2020年11月29日 閲覧。
^ “Killer Instinct Vol.1 Mixtape by Bryson Tiller Hosted by Dj E-Dub ”. www.datpiff.com . 2020年11月29日 閲覧。
^ January 7, Emmanuel C. M. Published:. “Bryson Tiller Cracks the Code to Success With 'Trapsoul' - Show and Prove - XXL ” (英語). XXL Mag . 2020年11月29日 閲覧。
^ “Bryson Tiller Inks Creative Partnership With RCA And Announces Release For Debut LP, TRAPSOUL ” (英語). Vibe (2015年8月25日). 2020年11月29日 閲覧。
^ “Bryson Tiller ”. Billboard . 2020年11月29日 閲覧。
^ “Bryson Tiller ”. Billboard . 2020年11月29日 閲覧。
^ “2020 GRAMMY Awards: Complete Winners List ” (英語). GRAMMY.com (2019年11月20日). 2020年11月29日 閲覧。
^ Haylock, Zoe (2020年9月3日). “Bryson Tiller Reemerges With ‘Inhale,’ Announces New Album ”. Vulture . 2020年11月29日 閲覧。
^ “Bryson Tiller Is One of the Most Exciting New Voices In R&B ” (英語). PAPER (2016年1月13日). 2020年11月29日 閲覧。
^ September 4, Emmanuel C. M. Published:. “The Break Presents: Bryson Tiller - XXL ” (英語). XXL Mag . 2020年11月29日 閲覧。
^ “Bryson Tiller | The Official RCA Records Site ”. web.archive.org (2016年1月14日). 2020年11月29日 閲覧。
^ “The Cosign: 7 Things You Should Know About Bryson Tiller ” (英語). Vibe (2015年8月18日). 2020年11月29日 閲覧。
^ “Bryson Tiller Interview | He names his TOP 10 inspirations, Rihanna vs. Beyoncé | MalcolmMusic - YouTube ”. www.youtube.com . 2020年11月29日 閲覧。
^ “Bryson Tiller celebrates new year with his second child - Music News - ABC News Radio ” (英語). abcnewsradioonline.com . 2020年11月29日 閲覧。
^ “Bryson Tiller Graduates From High School | Rap-Up ”. www.rap-up.com . 2020年11月29日 閲覧。
外部リンク