トラップ (音楽のジャンル)
トラップ(Trap)とは、ハードコア・ヒップホップから派生したヒップホップの1つ。トラップのビートにイギリス発祥のダブステップの要素を取り込んだダンスミュージック(ベースミュージック)のジャンルも存在する。アメリカ合衆国を中心に、その人気を拡大した。 歴史2000年代前半に、サザン・ヒップホップやクランクから派生して生まれたジャンルである。重低音を強調したビートに、トラップ特有のハイハットの連続音や、派手な電子音を加えるスタイルが一般的。トラップとは、「コカイン密売所」を表すスラングで、アトランタが、このジャンルの発祥地とされている[1]。先駆者とされるアーティストは、2003年以降に活躍したT.I.やヤング・ジージーだが[2]、2010年代に入ってからも2チェインズやリック・ロス、ワカ・フロッカ・フレイム、フューチャーらのヒットにより、トラップ人気が継続した[3]。2 Chainzの2012年発表のアルバム『Based on a T.R.U. Story』は、全米で50万枚以上を売り上げ、ゴールドディスクを獲得した。近年はシンセサイザーを用いたテクノ色の強いサウンドや、ダブ・ステップ寄りのサウンドまで登場しており[4]、独創的で退廃的な世界観で人気を博しているオルタナティブ・ヒップホップ勢と比べ、流行を意識したメインストリーム寄りのサウンドが多い。代表的なプロデューサーとして、ワカ・フロッカ・フレイムやグッチ・メインの楽曲を多く手掛けたレックス・ルガー等がいる[4]。また、EDMのジャンルではトラップステップ、フューチャーベースなどがクラブで人気のジャンルとなっている。EDMトラップの代表的なプロデューサーとしては、DJ Snake、Major Lazor、Diplo等がいる。 代表的なアーティスト2000年代
2010年代代表的なプロデューサー主な楽曲
脚注
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