ピーナッツくん
ピーナッツくんは、日本のバーチャルYouTuber[1]、ラッパー[2]、ゆるキャラ[3]。 2017年7月からYouTubeに投稿されている自主制作ショートアニメ『オシャレになりたい!ピーナッツくん』の主人公であり、2018年初頭からは、同アニメから派生したキャラクター甲賀流忍者!ぽんぽこ(以下、ぽんぽこ)と共に、バーチャルYouTuber(以下、VTuber)として活動している[1][4][5]。ぽんぽことのコンビは「ぽこピー」と呼ばれ、VTuberとしては主に「ぽんぽこちゃんねる」[6]に出演している。事務所に所属していない個人のVTuberである[7]。 人物頭はピーナッツで、体は黄色、白いブリーフをはき、赤いスカーフを首に巻いた5歳の男児である[8][5]。『オシャレになりたい!ピーナッツくん』第1話のYouTube投稿は2017年7月4日であり、最初期の男性VTuberの1人とされている[4]。サッカー好きとしても知られ、試合の同時視聴配信や、サッカーゲーム「FIFA」のゲーム実況配信を行うことがある[9]。 ショートアニメや楽曲の制作、声当てなどピーナッツくんに関連したコンテンツの企画・運営を担う「ピーナッツくんのご主人様」は、ぽんぽこの1歳上の実兄である(そのため「兄ぽこ」と通称される)[10][11]。初めはピーナッツくんのみのVTuber化であったが、「YouTubeの配信は女の子がやったほうがウケがいい」と考え、妹であるぽんぽこを誘いVTuberとしてデビューさせた[12][13]。当初は兼業で活動していたが、2018年12月に退社し、翌2019年1月に専業化を発表した[14]。 特徴美少女美少年の多いVTuber界においてニッチな存在であることを自覚し[8]、他のVTuberがしないような企画ができることを特徴としている[5]。原宿にいる女子高生にウケるのは自分だけであり、差別化できているとインタビューで語る一方[5]、主な視聴者層を20代男性のデジタルネイティブだとも認識しており、彼らに向けた時事ネタやネットミームをショートアニメにしている[8]。 ピーナッツくんは自身のファンを「おともナッツ」と呼び、全員JK(女子高生)であると主張している[4][15]。視聴者とピーナッツくんが直接通話する企画「JK枠」では、視聴者は女子高生になり切らなければならない[1][8]。また、0歳から5歳までの幼児が視聴対象と謳う不定期の生配信企画「すくすく!ピーナッツくん」では[1]、視聴者は幼児になり切ってコメントしなければならない[8]。この理由をピーナッツくん本人は「自分とは違う何者かになりきる時間を体験してほしいから」と答えている[8]。 VTuberの有識者会議を開くなど、業界全体に対するメタ的な視点も持っており[1]、企業・個人を問わず参加できる24時間生配信「ぽんぽこ24」[16]など、横断的なイベントを行うこともある。この24時間生配信を行った理由について本人は、世間が知らない面白いVTuberにスポットライトが当たってほしいから、と述べている[5]。 ブーム当初と比べて企業の進出が目立ち、Youtuber業界と比べて個人の創作発表の場としての側面が弱いVTuber業界において、美少女でも美少年でもなく、企業に所属せずほぼ毎日動画投稿を行う「ぽこピー」は、一定の存在感を持っている[5]。 エピソード「地固めがすごい」と自他ともに評されることがある。これは本人の企画力、「凸枠」でみせる対応力、時事に関する嗅覚、業界におけるポジション、スキルなどを指して言われる[1][5]。 2019年11月3日、「ゆるキャラグランプリ2019 in しあわせ信州 NAGANO」の企業・その他部門において1位となった[3]。同イベントの第3回(2013年)から企業・その他部門が加わって以降、企業や団体に所属していないゆるキャラとしては初めての1位であった。 2022年5月、ぽんぽこ、もちひよこ、ふぇありす、ミミックと共に、VRChatを活動の場とするYouTubeチャンネル「パラレルウォーカー」を開設した[17]。 評価VTuberの月ノ美兎は自身の対談において、尊敬する人物の一人としてピーナッツくんを挙げている[18]。 ミュージシャンのn-bunaはピーナッツくんとぽんぽこのファンである事を公言しており、自身のインタビューにおいて、ピーナッツくんは社会風刺であり、芸術として美しいと評価している[19]。 来歴
オシャレになりたい!ピーナッツくん『オシャレになりたい!ピーナッツくん』は、主人公のピーナッツくんと相棒であるチャンチョが、様々なキャラクターと出会い、交流する1分程のショートアニメである[5]。内容は主にシュールギャグや時事ネタを扱っており、毎回様々なキャラクターが登場する。YouTubeへの投稿を中心としているが、過去にはAmazonプライム・ビデオでも配信されていた[1]。 主な登場人物
各話リストシーズン12017年
2018年
2019年
シーズン22019年
2020年
2021年
*ピーナッツくん、チャンチョは出演しない場合のみ備考に記載。 音楽活動ラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」を聞きヒップホップにハマり[97]、2017年頃から遊びとしてラップを始める[98]。2017年10月、ショートアニメにラッパーのレオタードブタが初登場すると、ヒップホップユニットKMNZとのコラボ曲など継続的に楽曲を発表[99]。2019年2月にレオタードブタとヤギ・ハイレグ(詳細は後述)名義でのEP『粗密-SOMITSU-』をリリースし、本格的な音楽活動を始める[100]。2020年6月にはアルバム『False Memory Syndrome』をリリースし、ピーナッツくん名義での音楽活動を開始している[40]。 よく聴いていたラッパーはRHYMESTERとPUNPEE、好きなアルバムはLowPassの『Mirrorz』[98]。Chance The Rapperに影響を受け、歌えるヒップホップの曲が好きなため、一緒に歌える曲を目指して音楽作りをしている[98]。 エピソード・評価声優の木村昴はピーナッツくんの音楽を高く評価しており、自身の週刊誌連載においてレオタードブタとヤギ・ハイレグを紹介しているほか[101]、自身のインタビューにおいて子供達にオススメしたいラッパー、ヒップホップグループとして、レオタードブタとヤギ・ハイレグ、ピーナッツくんの名前を挙げている[102]。2020年10月にはKAI-YOU Premium上で木村昴とピーナッツくん/兄ぽこによる対談が実現している[11][97]。 レオタードブタとヤギ・ハイレグレオタードブタとヤギ・ハイレグは、ショートアニメ『オシャレになりたい!ピーナッツくん』に登場するキャラクターであるラッパーのレオタードブタと、その友人でラッパー・トラックメイカーのヤギ・ハイレグによる音楽ユニットである[100]。互いにソロで活動することもあり、ヤギ・ハイレグは過去に「ヤギ・ハイレグのヤバジン」というポッドキャスト番組を配信していた[103]。 来歴
ディスコグラフィ
出演テレビ番組
テレビアニメ
ラジオ番組
インターネット番組
ゲーム
イベント
オンラインイベント
タイアップ
ディスコグラフィ
書籍
公式ファンブック
脚注
外部リンク
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