世に知られた最初のバーチャルフォトグラフィ作品はエヴァ&フランコ・マテスによる"Thirteen Most Beautiful Avatars"である。それは2006年にセカンドライフのバーチャルワールドの中で展示された。仮想のアートギャラリーにおいてセカンドライフで使用されるアヴァターの写真による展覧会が開かれたのだ。[3]
とは言うものの、1999年にリリースされた"メタルギアソリッド インテグラル"にはフォトモードが備わっていた。ゲーム自体とは別にプレイヤーはキャラクターを撮影することができた。ただしその写真を外部にエクスポートが可能かどうかはわかっていない。[4]プレイヤーがカメラを自由に操作でき、画像をプリントないし外部にエクスポートできるフォトモードを実装した最初のビデオゲームは"Infamous Second Son"である。[5]
2018年にリリースされた"レッド・デッド・リデンプション2"や2020年の"The Last of Us Part II"のように、ビデオゲームのグラフィックがますますフォトリアルなものになり、多くのゲームがバーチャルフォトグラフィのためにデザインされたフォトモードを実装するにつれ、このアート形式は知名度を高めてきた。[4][12]"ミッドナイトクラブ:ロサンジェルス"は"Infamous Second Son"に先駆けてPlayStation 3上でフォトモードを実現している。
著名なアーティスト
ダンカン・ハリスはゲームのスクリーンショット専門ウェブサイト Dead End Thrills の管理者だ。彼は言う。「良いスクリーンショットというのは、何かを見せるために他の何かを隠す、一種の嘘なんだよ。[13]ハリスはイギリス人であり、大学では工学を学んだ。そしてイギリスのゲーム文化出身であることに誇りを持っている。[14]2008年のウェブサイト設立から発展させてきた彼の撮影テクニックは、ゲームを可能な限りフォトジェニックなものにするための調整と改変に基づいている。2012年彼は"Dishonored"の見本版を開発者から受け取り、そのおかげでリリース前にその仮想世界を紹介することができた。[15]彼はAnsel開発のためNvidiaの顧問を務めた。[16]
レオ・サンは"Backseats in Games"と名づけられた一連の写真によって最も知られている。これは"Project C.A.R.S." と" WCR 3"で撮影されたモノクローム写真から成っている。彼の撮影テクニックには、ソフトウェアFrapsの使用、ポストプロセシング、時には現実のスマートフォンやカメラまで含まれる。サンは2011年にTumblrを開設し、そこには470を超える画像が掲載された。彼は35㎜フィルムの質感に近づけるため粒状ノイズを写真に加えた。[17]サンとハリス両者の作品はそれぞれロサンジェルスとロンドンにある現実のアートギャラリーに展示されてきた。[12]