ニコル・ライチョヴァー(スロバキア語: Nicole Rajičová、英語: Nicole Raijcova、1995年8月13日 - )は、アメリカ合衆国、ニューヨーク州出身、スロバキアのフィギュアスケート選手(女子シングル)。
2014年ソチオリンピックスロバキア代表。2014年四国選手権優勝。
日本では「ニコル・ラジコワ」という表記も見られる。
経歴
スロバキア移民の両親の元にアメリカで生まれた。5歳でフィギュアスケートを始め、1964年インスブルックオリンピックのチェコスロバキア代表だったミラダ・クビコワから指導を受けた。米国籍での「Nicole Rajic」名義で2008-2009シーズンは全米ジュニアフィギュアスケート選手権に、2009-2010シーズンから2010-2011シーズンまでは全米フィギュアスケート選手権に出場[1][2]。2011-2012シーズンよりスロバキアに所属を移した。
2013-2014シーズン、ソチオリンピックの代表権争いは、前年の世界選手権でスロバキアの出場枠を獲得したモニカ・シマンチコワとの一騎討ちとなった。代表選考対象[3]である3大会のうち、アイスチャレンジとNRW杯ではシマンチコワに大差をつけ連続でメダルを獲得。ところが、最後の四国選手権では11位、スロバキア選手だけでも4位と沈んだ。しかしながらライバルのシマンチコワも優勝はできず、ポイントの差もわずか3点しかなかった。年明けの欧州選手権ではFSで獲得した技術点が35.76となり、スロバキアフィギュアスケート協会が設定したオリンピック派遣基準の36.00を満たすことができなかった。そのため協会はスロバキアオリンピック委員会が欧州選手権開催前の1月14日に決定したライチョヴァーの代表を、シマンチコワに替えるように求めた[4][5]。それに対してオリンピック委員会は「正当な理由(病気や怪我)なしに変更は認められない。」とし、満場一致でライチョヴァーの代表を支持した[6]。この決定がなされたのは大会開催のわずか10日前の1月27日だった。オリンピックでは24位となった。
2014-2015シーズン、ジュニアグランプリシリーズでは2大会ともに4位。ゴールデンスピンではISU主催の国際大会で初のメダルを獲得。四国選手権では初優勝を飾った。世界ジュニア選手権ではSP5位に入りFSは最終滑走となった。FSでは失敗が続き総合では11位だった。
主な戦績
詳細
2011-2012 シーズン
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開催日
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大会名
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SP
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FS
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結果
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2011年12月15日 - 17日
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三国選手権(オストラヴァ)
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3 43.34
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3 81.77
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2 125.11
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2011年12月8日 - 11日
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2011年ゴールデンスピン(ザグレブ)
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13 40.87
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10 77.06
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12 117.93
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2010-2011 シーズン
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開催日
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大会名
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SP
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FS
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結果
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2011年1月22日 - 30日
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全米フィギュアスケート選手権 ジュニアクラス(グリーンズボロ)
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12 35.63
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12 55.15
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12 90.78
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2009-2010 シーズン
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開催日
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大会名
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SP
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FS
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結果
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2010年1月14日 - 24日
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全米フィギュアスケート選手権 ノービスクラス(スポケーン)
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12 24.93
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11 55.89
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12 80.82
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プログラム使用曲
脚注
- ^ 2010年全米選手権公式結果
- ^ 2011年全米選手権公式結果
- ^ Na univerziáde bude Talianka tancovať ako Slovenka. A na olympiáde?
- ^ Slovenská krasokorčuliarka Nicole Rajičová pôjde reprezentovať Slovensko na majstrovstvá sveta do Japonska.
- ^ Krokavec chce ísť do Soči s dvoma dámami
- ^ V SLOVENSKEJ VÝPRAVE NA ZOH DEFINITÍVNE 62 ŠPORTOVCOV AJ RAJIČOVÁ, V HRE ZOSTAL EŠTE TANEČNÝ PÁR
- ^ スロバキア、チェコ、ポーランドが国内選手権を共同開催した。全体でも2位。
- ^ スロバキア、チェコ、ポーランドが国内選手権を共同開催した。全体では2位。
- ^ スロバキア、チェコ、ハンガリー、ポーランドが国内選手権を共同開催した。全体では11位。
- ^ a b スロバキア、チェコ、ハンガリー、ポーランドが国内選手権を共同開催した。全体でも1位。
- ^ スロバキア、チェコ、ハンガリー、ポーランドが国内選手権を共同開催した。全体では2位。
- ^ スロバキア、チェコ、ハンガリー、ポーランドが国内選手権を共同開催した。全体では5位。
参考文献
外部リンク