クマレサン・ドゥライサミー(Kumaresan Duraisamy、1963年12月2日 - )は、インドの俳優、政治家、実業家。「ナポレオン(Napoleon)」の芸名で活動しており、マンモハン・シン内閣では社会正義・エンパワーメント大臣(英語版)を務め、これまでに合計150本以上のタミル語映画、テルグ語映画、マラヤーラム語映画、カンナダ語映画に出演した。
生い立ち
1963年に6人兄弟の第5子として生まれる。ティルチラーパッリのセント・ジョゼフ・カレッジ(英語版)を卒業している。
キャリア
政治家
大学卒業後、ナポレオンはドラーヴィダ進歩党の思想に共感して入党した。叔父K・N・ネルー(英語版)は同党の党員であり、この時期にはタミル・ナードゥ州政府(英語版)の厚生大臣を務めていた。2001年タミル・ナードゥ州議会選挙(英語版)でヴィリバッカム選挙区(英語版)から立候補し、州議会議員に初当選した。2006年タミル・ナードゥ州議会選挙(英語版)ではマイラープール選挙区(英語版)から出馬するが、S・Ve・シェーカル(英語版)に敗れ落選した。その後は国政進出に関心を示し、2009年インド総選挙でペランバルール選挙区(英語版)から出馬してローク・サバー議員に初当選した。当選後、ナポレオンは社会正義・エンパワーメント大臣(英語版)に就任し、2013年まで在職した[1]。
2014年にドラーヴィダ進歩党を離党した。離党の理由は「党内民主主義の欠如に対する不満があったため」と語っており[2]、これは彼が支持していたM・K・アラギリ(英語版)が党を追放されたことに対する抗議の意味が含まれていた[1]。離党翌日の12月21日にアミット・シャーと連絡を取り、その場でインド人民党に入党した[1]。2015年11月26日にインド人民党タミル・ナードゥ州副支部長に就任している[3]。
俳優
27歳の時に『Udhayam』(『Siva』のタミル語吹替版)を鑑賞したことをきっかけに俳優を志すようになった。1991年にバーラティラージャ(英語版)の『Pudhu Nellu Pudhu Naathu』で俳優デビューし、これ以降『ヤジャマン』『Seevalaperi Pandi』『Devasuram』『Raavanaprabhu』『Vattaram』『Hello Brother』『Pokkiri』『Dasavathaaram』などに出演した。ナポレオンの俳優キャリアの中で最も成功した役として、『Devasuram』で演じたムンダッカル・シェーカラン役が挙げられる。2000年から2006年にかけてナディガル・サンガム(英語版)の副会長を務めた。
一時期俳優業を離れてアメリカ合衆国テネシーに移住していたが、映画業界からの要望に応える形で『Kidaari』『Muthuramalingam』に出演し、俳優業に戻った[4][5]。2019年には『Devil's Night: Dawn of the Nain Rouge』に出演し、ハリウッドデビューを果たした[6]。
受賞歴
出典
外部リンク