ドリトル先生航海記 (アニメ)『ドリトル先生航海記』(ドリトルせんせいこうかいき、原題:Doctor Dolittle)は、1970年にアメリカ合衆国で製作・放送され、1972年に日本でも放送されたテレビ・アニメーション番組である。ヒュー・ロフティング著『ドリトル先生航海記』が大きく改変され、敵対組織として国際海賊団が登場する海洋冒険ギャグ・アニメに生まれ変わっている。日本語版は先生の吹き替えを担当した立川清登によってオープニングテーマが歌われ、いくつもの挿入歌が盛り込まれたミュージカル・アニメの様相をも呈している。 概要アメリカのテレビ・アニメーション・シリーズ。DePatie–Freleng Enterprises(DFE)によって制作され、1970年9月から三大ネットワークの一つであるNBCによって放送された。原作とは全く異なった作品で、現代を舞台に、ドリトル先生、トミー少年(トーマス・スタビンズ)、ポリネシアらが帆船・ヒラメ号で世界各国を巡って動物達に力を貸す物語である。世界征服をたくらむ海賊スカービーとその一味が、動物の言葉を話す秘密を奪おうと先生一行を追いかけて、毎回大失態を演じるというコミカルタッチの内容である。 内容ジョン・ドリトル先生は、世界で唯一人、動物語を駆使して様々な動物と話して病を治す獣医である。トミー少年は、そんな先生に憧れて、現在は先生に師事し助手として日々勉強と船旅の毎日。動物語の先生は、先生の師匠でもあるオウムのポリネシア。ところが先生は、国際的な海賊団の一味であるスカービー海賊団に動物語の技能を狙われていたのだ。トミー少年の毎日は、動物語の勉強と先生の助手としての仕事に加えて、スカービー海賊団のバラクーダ号との戦いになってしまった。 登場人物ヒラメ号クルー
スカービーと国際海賊団
バラクーダ号のクルー
場面転換本作の場面転換は各々の旗に描かれているシンボルマーク型のワイプウインドウが画面中央からドリーインその後ドリーアウトして切り替わる。ワイプウインドウの形及びBGM(同じメロディーラインで違う曲相)によって、その後の展開が先生達中心か海賊団中心かがわかるようになっている(ヒラメ号の旗印とフルート演奏のBGMは先生達中心、バラクーダ号の旗印とエレキギター演奏のBGMは海賊団中心)。 日本での放送日本では1972年1月30日から同年6月4日まで、NHK総合テレビジョンの『少年映画劇場』の第1部で放送された[1][注釈 1]。
主題歌・挿入歌オープニングテーマの主題歌は、ドリトル先生の歌とスカービーの台詞の掛け合いになっている。エンディングテーマはオープニングテーマのインストゥルメンタルである。 挿入歌も立川清登が披露しているものが多い。キリギリスのバンドの歌声は、当時NHK総合テレビジョンで放送されていた音楽番組『ステージ101』の出演グループであるヤング101が吹き替えた。 脚注出典注釈関連項目 |
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