ドラゴンズドグマ2
『ドラゴンズドグマ2』(DRAGON'S DOGMA II)は、カプコンより2024年3月22日に発売されたPlayStation 5、Xbox Series X/S、PC(steam)用ゲームソフト。ジャンルはオープンワールドアクションRPG[4]。 ゲームの内容本作は、2012年に発売された第一作『DRAGON'S DOGMA』の正統続編である。基本的なゲーム性は前作と同様、王道の中世風ファンタジーの世界を舞台とする、一人プレイ用オープンワールドアクションRPGとなっている[5]。ゲーム内のマップは前作の約4倍ほどとなり、新たな敵やジョブなども追加された[1]。 プレイヤーは竜に戦いを挑む者・覚者(かくしゃ)となり、竜に奪われた心臓と失った記憶を取り戻す旅に出発する。さらに本作独自の要素として、前作では登場しなかった「獣人」と呼ばれる種族が登場[5]。人間の王国「ヴェルムント」と獣人の国「バタル」を巡るストーリーは本作において重要な要素となる。 前作において評価の高かった、美しいグラフィックと物理演算によるリアルかつ広大なフィールドを冒険する高いアクション性は健在[5][6]。また、豊富なキャラクタークリエイト要素や、プレイヤーが見た目や性格、能力をカスタマイズできる従者「ポーン」に関連するポーンシステムも引き続き実装される[5]。特に、ポーンシステムは本シリーズの特徴の一つとなっており、ポーンはAIで行動する味方キャラクターとして冒険に参加してくれるほか、ネットワークを通じて他のプレイヤーとポーンの貸し借りをすることで、一人プレイのゲームでありながら間接的に他のプレイヤーとの繋がりを楽しむことができるようになっている。本作においても、プレイヤーはパートナーとなる「メインポーン」一人に加え、任意に「サポートポーン」二人を加入させることができ、最大でプレイヤー1人+ポーン3人の計4人パーティを組むことが可能[1]。 ストーリー舞台は「竜の理」が支配する世界。この世界では竜に選ばれし者「覚者」が王となり代々国を治めるしきたりとなっていたが、現代では覚者の不在により摂政公が国王代理として政治をおこなっていた。 物語は牢獄から始まる。プレイヤーの分身である主人公は、自分が「覚者」であること以外の記憶を失い囚われの身となっていたが、あるとき謎の声の導きに従い、魔物出現の混乱に乗じて脱獄する。 逃げ延びた先で主人公は失った記憶の手がかりを探し、かつて自身の身に起きた出来事と、竜から課せられた使命を思い出す。主人公は王都「ヴェルンワース」に赴くが、覚者の台頭を恐れる摂政公一派は「偽の覚者王」を擁立し、陰謀を企てる。また、その中には竜や覚者の持つ力を人為的に再現しようと画策する者たちも居た。 こうして主人公は、人間の王国「ヴェルムント」と獣人の国「バタル」の二つの国を股に掛けて冒険を繰り広げることとなる。 世界観本作の舞台となる世界は、前作の世界観や時系列とは直接的な繋がりはなく、厳密には「平行世界の一つ」であるとされる[2]。
開発第1作『DRAGON'S DOGMA』発売後、続編の開発が検討されたが、当時は完全新作のナンバリングタイトルではなく、第1作のバージョンアップ版である『DRAGON'S DOGMA DARK ARISEN』と、プレイヤーからの要望が多かったオンラインマルチプレイ要素に特化した『ドラゴンズドグマ オンライン』が開発された[7][2]。 その後、2022年6月17日に公開されたドラゴンズドグマ10周年ファンミーティング動画において、本作『DRAGON'S DOGMA II』を開発中であるという情報が発表[8]。さらに2023年5月25日に公式サイトとゲーム内容の詳細が公開された[5]。 開発スタッフは第1作でディレクターを担当した伊津野英昭やアートディレクターを担当した池野大悟などのスタッフが引き続き参加[8]。開発ゲームエンジンは『Devil May Cry 5』や『BIOHAZARD VILLAGE』などの開発にも使用された、カプコン内製の「RE ENGINE」が使用される[8]。 評価・受賞歴評価全環境で最適化不足、レイトレーシングを固定、可変30fpsによる安定しないフレームレート、それらに加えSteam版は大量に出現するNPCによってCPU負荷が非常に高いなどの問題が噴出した。そのためSteamでは発売後にやや不評の評価がついた。 IGNレビューでは「ユニークかつ素晴らしい出来のゲーム。純粋な続編というよりも、前作を再構成したリメイクのような作品に近い。前作の特長をさらに伸ばした一方で、問題点も前作から引き継いでしまっている」と評価された[9]。 売上本作は発売から約10日程の初動で全世界での販売本数が250万本に達した[10]。その時に『DRAGON'S DOGMA』シリーズとしても全体の累計販売本数は1000万本を突破した。2024年12月31日の時点で、シリーズ累計販売本数は1300万本以上となっている[11]。 受賞
脚注注釈出典
外部リンク
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