ドゥ・マゴ賞
ドゥ・マゴ賞(Prix des Deux Magots)は、フランスの文学賞の一つ。アカデミックなゴンクール賞に対抗して1933年に創設され、斬新で独創性豊かな小説に与えられる[1]。 概要1933年、アンドレ・マルローにゴンクール賞が授与されたのと同日に、サン=ジェルマン=デ=プレ地区にあるカフェ「ドゥ・マゴ」でエコール・デ・ボザールの司書マルティーヌの提案によって創設された。この提案を受けて、カフェの常連で作家レイモン・クノーの友人であったロベール・デスノス、ミシェル・レリス、ジャック・バロン、ジョルジュ・リブモン=デセーニュ、ロジェ・ヴィトラック(いずれもアンドレ・ブルトンによってシュルレアリスム運動から除名された作家)、イサック・クリュンベール (Isaac Grünbert)、アルマン・メグレ, アンリ・フィリポン (Henri Philippon)、アンドレ・ド・リショー、および画家のガストン=ルイ・ルー 、アンドレ・ドラン、アルフレッド・ジャニオの13人が審査員に選ばれ、レイモン・クノーの『はまむぎ』を選出。審査員13人はそれぞれ100フランずつ持ち寄って計1,300フランの賞金を進呈した[2][3][4]。 現在の賞金額は7,750ユーロである[5]。 なお、ドゥ・マゴ賞の精神を受け継ぎ、1990年に日本のBunkamuraにより「Bunkamuraドゥマゴ文学賞」が創設された[6]。 受賞作家・作品一覧
脚注
参考資料
外部リンク |