ドゥニ・メノーシェ
ドゥニ・メノーシェ(仏: Denis Ménochet、1976年9月18日 - )は、フランスの俳優。デニス・メノシェとも表記される[4]。フランス語と英語の完璧なバイリンガルで[1]、イギリスやアメリカ合衆国などのテレビドラマや映画にも出演している。 フランスの日刊紙「リベラシオン」はメノーシェについて「リノ・ヴァンチュラのような体格とジャン・ギャバンのような存在感」と評している[1]。 略歴1976年にフランスのアンギャン=レ=バンで、パイプラインや石油採掘を専門とするエンジニアの父ジャックと司書の母フランソワーズの間に生まれる。生まれたのは病院のエレベーターの中で、保育器に入れられた。3兄弟の長男で、弟には4歳下のダヴィッドと10歳下のオーレリアンがいる。幼少期はノルウェーや米テキサス州、ドバイの郊外で過ごし、10歳でフランスに戻る[1]。 理学療法士を目指していたが、パリの「Acting International」で演技を学び、2003年に俳優デビューする[5]。 その後もウェイターや運転手などの仕事を続けていたが、クエンティン・タランティーノ監督の2009年の映画『イングロリアス・バスターズ 』の冒頭でクリストフ・ヴァルツと対峙したシーンで知られるようになる[1]。 2011年の映画『Les Adoptés』で第17回リュミエール賞の最優秀新人男優賞を受賞している。 2017年の映画『ジュリアン』で第44回セザール賞の主演男優賞に[6]、2018年の映画『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』で第45回セザール賞の助演男優賞に[7]ノミネートされるがいずれも受賞は果たしてない。 2022年の映画『ザ・ビースト』(日本での一般劇場公開時に『理想郷』と改題[3])で第35回東京国際映画祭の最優秀男優賞を受賞した[8]。 その『理想郷』の撮影が始まる前、パンデミックが原因で生活を変えなければならず、人生を変えようと引越しを決心、ロンドンは地価や物価が高すぎたことから、田舎暮らしの方が良いと考え、フランス・ブルターニュに移住する[9]。 私生活10歳でフランスに戻った際にスケートボードに出会い、成人後も続けている。また、子供時代は引っ越しが多かったため、周囲に受け入れられるためにユーモアのセンスを身につけたとインタビューで述べている。さらに同じインタビューで「誰に投票するか、誰と暮らしているかは言わない。私は白紙のままでいたい、それが私の権利だ」と言明している[1]。 主な出演作品
脚注注釈出典
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