トワイライト・イン・オリンポス
『トワイライト・イン・オリンポス』(Twilight in Olympus)は、アメリカ合衆国のプログレッシブ・メタル・バンド、シンフォニー・エックスが1998年に発表したスタジオ・アルバム。 概要シンフォニー・エックスの4作目のスタジオ・アルバムで、トーマス・ミラーが参加した最後のアルバム。また、ジェイソン・ルロはレコーディング直前である1997年8月に一旦脱退しているため本作には参加していないが、次回作で復帰している。 前作ではグルーヴ・メタルとネオクラシカルメタルの融合に成功していたが、本作はプログレッシブ・メタル的方向性に舵を切り、壮大で荘厳な楽曲が多い。 楽曲と歌詞の引用「スモーク・アンド・ミラーズ」は、第2コーラス後の間奏でヨハン・ゼバスティアン・バッハの ミサ曲ロ短調(Kyrie eleison)(1749)を引用している。 「ソナタ」はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの ピアノ・ソナタ第8番(悲愴)(1799年)の第2楽章の一部を含む。 「スルー・ザ・ルッキング・グラス」のテーマは、ルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』(1865年)の続編『鏡の国のアリス』(1871年)に基づいている。 「オリオン-ザ・ハンター」は、シンフォニー・エックスのセルフタイトル・デビューアルバム(1994年)に収録されている「ザ・レイジング・シーズン」の歌詞を含んでいる。 ベーシストのトーマス・ミラーによれば、「レイディー・オブ・ザ・スノウ」は日本の民話に登場する雪女にインスパイアされたという。マイケル・ロメオによると、バンドは新曲の調性や音階のアイデアを表す音楽的・歌詞的テーマを探していて、トーマス・ミラーが雪の貴婦人の物語を提案したため、歌詞に反映させ楽曲が制作された[1]。 収録曲
参加ミュージシャン脚注 |