デルタ・アマクーロ州(デルタ・アマクーロしゅう、Estado Delta Amacuro)はベネズエラを構成する23州の内の一つ。州都はトゥクピータ。人口は20万6000人(2019年推定[2])、面積は40,200km2。
州内のオリノコ川流域は先住民のワラオ族の土地としても知られ、州内には多くのワラオ族の住民が住んでいる。特にアントーニオ・ディアスは住民のほとんどがワラオ族である。
歴史
1884年2月27日、ペデルナーレス(スペイン語版)を州都とするデルタアマクロ準州(スペイン語版)として、グアヤナ州(スペイン語版)から分離・創設された。当時の面積は63,667km2で、後のガイアナの一部(グアヤナエセキバ)も領域としていた。1887年にデルタ準州へ改称し、州都もトゥクピータへ遷都した。1893年10月21日、ボリバル州 (1881年-1899年)(スペイン語版)に編入され消滅した。1899年10月3日、パリ仲裁裁定(英語版)により州東部の23,467 km2をイギリス領ガイアナへ割譲した(ベネズエラは同裁定を認めていない)[3]。
1901年4月26日、デルタアマクロ準州が再度設置された。州都はサン・ホセ・デ・アマクロであったが、1905年5月にトゥクピータへ遷都した。1991年8月3日、自治権が与えられデルタアマクロ州となった[3]。
交通
州内はオリノコ川の支流が網の目のように流れており、隣州のMaturínやCiudad Guayana等の都市と州都トゥクピータを結ぶ幹線道路と、州都周辺以外にはほとんど道路がなく、州内のムニシピオ間の交通はランチャと呼ばれるボートに頼っている。
州都にはトゥクピタ・サンラファエル空港があるが、空港の整備不良の為、小型機の発着しかできず2009年2月現在、定期便は就航していない。
産業
州内の産業は、米・とうもろこし・プラタノ・キャッサバ等の耕作、オリノコ川支流や河口付近で行われる漁業、牛や鳥などの畜産、ワラオ族の伝統工芸品、観光、石油発掘・精製などであるがいずれも比較的小規模なものである。
隣接州
コロンバス海峡(英語版) を挟んでトリニダード・トバゴのトリニダード島がある。
下位行政区画
州はトゥクピータ(Tucupita)、ペデルナーレス(Pedernales)、アントーニオ・ディアス(Antonio Díaz)、カサコイマ(Casacoima)の4つのムニシピオ(自治体;ベネズエラの行政区画参照)から構成される。
脚注
関連項目
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連邦保護領 | |
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首都地区 | |
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1 ベネズエラは自国領だと主張しているが国際的には認められておらず、ガイアナが全域を実効支配している。 |