ファルコン州
ファルコン州(ファルコンしゅう、西: Estado Falcón、IPA: [esˈtaðo falˈkon])は、ベネズエラに23ある州のひとつ。州都はコロ(サンタ・アナ・デ・コロ)である。 地理総面積は2万4800平方キロで、人口は107万7700人(2019年推計)である[1]。メダーノス地峡で陸続きになっているパラグアナ半島の北海岸からアルバまで27kmしかなく、ほかのABC諸島(ボネール島とキュラソー島)との距離もそう変わらない。 州内にはメダーノス・デ・コロ国立公園、クエバ・デ・ラ・ケブラーダ・デル・トロ国立公園、モロコイ国立公園、フアン・クリソストモ・ファルコン国立公園の4箇所の国立公園がある。 歴史1499年にアロンソ・デ・オヘダ率いる探検隊の一員であったフアン・デ・ラ・コサとアメリゴ・ヴェスプッチが、ヨーロッパ人として初めて足を踏み入れた[2]。1864年にコロ州として発足したが、当時のフアン・クリソストモ・ファルコン大統領にちなみ1874年に改称された。 経済海岸平野とアンデス山脈の裾野から成るこの地域はほとんどが乾燥帯で、農耕には限りがある[2]。田畑は渓谷と山あいに集中し、トウモロコシ、ココナッツ、セサミ、コーヒー豆、サトウキビなどを産する[2]。 州都コロとパラグアナ半島では工業化が急速に進んでいる[2]。半島南部のプント・フィホにはパラグアナ・コンビナート(Paraguaná Refinery Complex)をはじめとする大規模な石油精製施設が林立しており、国内の石油生産の約3分の2をまかなっている。精製された石油はアムアイ港からタンカーで世界各地に輸出される[2]。 隣接州下位行政区州は下記の25ムニシピオ(基礎自治体)からなる。括弧内は各ムニシピオの中心都市。
脚注
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