チャールズ・シルモン(Charles Silmon、1991年7月4日 ‐ )は、アメリカ合衆国・ウェーコ出身で短距離走が専門の陸上競技選手。2013年モスクワ世界選手権男子4×100mリレーの銀メダリストである。
経歴
高校時代にはNFL選手を夢見ていたが、ACL(前十字靭帯)断裂のためにその夢は諦め、陸上競技に切り替えた[1]。
2010年
7月、世界ジュニア選手権(現・世界U20選手権)の男子100m決勝で10秒23(-0.7)の自己ベスト(当時)をマークするも、デクスター・リー(10秒21)に次ぐ2位で惜しくも金メダルを逃した[2]。4×100mリレーでは2走を務め、決勝で38秒93をマークしての金メダル獲得に貢献した[3]。
2012年
7月、北中米カリブU23選手権の男子100m決勝で10秒17(+0.9)をマークし、ジェイソン・ロジャーズ(10秒06)、キーナン・ブロック(英語版)(10秒15)に次いで銅メダルを獲得した。4×100mリレーでは2走を務め、38秒94をマークしての金メダル獲得に貢献した。
2013年
3月30日、テキサスリレーの男子100mに出場し、追い風参考記録ながら自身初の9秒台となる9秒94(+4.3)をマークした[4]。
6月上旬、全米学生選手権(NCAA選手権)の男子100m予選を9秒92(+3.0)で突破すると、決勝は9秒89(+3.2)で制して初優勝を成し遂げた[5]。
6月下旬、全米選手権の男子100m準決勝を9秒85(+3.2)の全体1位で突破すると、決勝では公認初の9秒台となる9秒98(+1.1)をマークしてジャスティン・ガトリン(9秒89)に次ぐ2位に入り、8月に開催されるモスクワ世界選手権アメリカ代表の座をつかんだ[6][7]。
8月、モスクワ世界選手権の男子100mと4×100mリレーに出場。100mは予選で10秒34(-0.1)の組5着に終わり敗退したが[8]、4×100mリレーでは1走(シルモン、マイク・ロジャース、ラキーム・サラーム(英語版)、ジャスティン・ガトリン)を務め、決勝で37秒66をマークしての銀メダル獲得に貢献した[9]。
2015年
6月、全米選手権の男子100m準決勝で追い風参考記録ながら9秒94(+3.7)をマークするも、0秒001というわずかな差で決勝進出を逃した[10]。
自己ベスト
記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風を意味する。
種目 |
記録 |
年月日 |
場所 |
備考
|
屋外
|
100m |
9秒98 (+1.1) |
2013年6月21日 |
デモイン |
|
9秒85w (+3.2) |
2013年6月21日 |
デモイン |
追い風参考記録
|
200m |
20秒23 (+0.6) |
2013年5月25日 |
オースティン |
|
室内
|
60m |
6秒60 |
2013年3月8日 |
フェイエットビル |
|
200m |
21秒04 |
2012年2月25日 |
アルバカーキ |
|
主要大会成績
備考欄の記録は当時のもの
年
|
大会
|
場所
|
種目
|
結果
|
記録
|
備考
|
2010
|
世界ジュニア選手権
|
モンクトン
|
100m
|
2位
|
10秒23 (-0.7)
|
自己ベスト
|
4x100mR
|
優勝
|
38秒93 (2走)
|
|
2012
|
北中米カリブU23選手権 (en)
|
イラプアト
|
100m
|
3位
|
10秒17 (+0.9)
|
|
4x100mR
|
優勝
|
38秒94 (2走)
|
|
2013
|
世界選手権
|
モスクワ
|
100m
|
予選
|
10秒34 (-0.1)
|
|
4x100mR
|
2位
|
37秒66 (1走)
|
|
2014
|
世界リレー (en)
|
ナッソー
|
4x100mR
|
予選
|
DQ (4走)
|
|
脚注
- ^ “Track runner Charles Silmon overcomes injuries to become an All-American”. tcu360.com (2013年2月22日). 2016年10月3日閲覧。
- ^ “第13回世界ジュニア選手権男子100m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月26日閲覧。
- ^ “第13回世界ジュニア選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月26日閲覧。
- ^ “Patton clocks windy 9.75 at Texas Relays”. 国際陸上競技連盟 (2013年3月31日). 2016年2月26日閲覧。
- ^ “TCU's Silmon takes 100 meter title; USC ties Texas for first with two event wins”. 全米大学体育協会 (2013年6月7日). 2016年2月26日閲覧。
- ^ “2013年全米選手権フルリザルト”. 全米陸上競技連盟. 2016年2月26日閲覧。
- ^ “ゲイが今季世界最高で男子100m優勝、全米陸上選手権”. フランス通信社 (2013年6月22日). 2015年6月20日閲覧。
- ^ “第14回世界選手権男子100m予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月26日閲覧。
- ^ “第14回世界選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月26日閲覧。
- ^ “2015年全米選手権フルリザルト”. 全米陸上競技連盟. 2016年2月26日閲覧。
外部リンク
全米学生陸上競技選手権大会男子100m優勝者 |
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- 1921 – 1931 ・ 1933 – 1935 ・ 1937 – 1947 ・ 1949 – 1951 ・ 1953 – 1955 ・ 1957 – 1959 ・ 1961 – 1963 ・ 1965 – 1967 ・ 1969 – 1971 ・ 1973 – 1975 : 100ヤード
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