ダウンタウン熱血べーすぼーる物語
『ダウンタウン熱血べーすぼーる物語』(ダウンタウンねっけつべーすぼーるものがたり)は、1993年12月17日にテクノスジャパンより発売された、スーパーファミコン用ゲームソフト。正式名称は「ダウンタウン熱血べーすぼーる物語 ~野球で勝負だくにおくん~」。 従来の「くにおくんシリーズ」とは異なり、本作の主人公はくにおの後輩・姿三十朗である。シリーズの特徴であるケンカスポーツゲームではあるが、今回は9割方正規の野球のルールに則っている。ただし投球・捕球・走塁・タッチ・打球に各々必殺技があり、野手やランナー(まれに審判)を吹っ飛ばすことが許されている。また、パワーアップアイテムの使用も許されている。対人戦でそれらを使用した駆け引きが可能だが、一方でプレイに害のあるバグも多い。 ストーリー大会優勝候補の熱血高校野球部はまさかの初戦敗退を喫した。病弱な野球部マネージャー・朝野里佳はショックで入院してしまい、里佳の恋人で野球部主将の立花辰巳も引退、部員も次々と辞めた野球部は解散を余儀なくされた。 そんな折、藤堂グループ主催で「熱血野球大会」が開催されることとなった。実はこれは、くにおが野球をやったことのないことを知り、野球で彼を叩きのめそうとする藤堂護の策略であった。 野球部の惨状を見たくにおの後輩・姿三十朗は、この大会で優勝することによって里佳を元気付け、あわよくばハートをゲットしてしまおうと考える。ところが野球を知らない川上先生が監督就任、くにおは急用で大会不参加(漫画版ではアメリカでストリートバスケに参戦している)、恋敵・立花の急遽参戦と逆風が続く。姿が落胆する中、熱血野球大会が開幕する。 参加チーム熱血高校投打のバランスは取れているが、絶対的な打者は少ない。
花園高校元野球部わしおに、りきが声をかけてチームに引き込んだ。荒っぽい選手が多いチームだがチームの結束は固い。
宝陵高校ごうだの妹に惚れたむらさきが、彼女の気を引く為に主将を買って出た。主将は譲ったが、勿論ごうだも健在。チームの打撃力は凄まじいが控え選手の層が薄い。攻撃要員と守備要員がハッキリしている(なみきは当時のテクノスジャパンのスタッフの名前である)。
谷花高校野球部が無いため、サッカー部員で急遽作り上げたチーム。監督とマネージャーもサッカー部。サッカー仕込みのスピードと激しいスライディングなど、コンタクトプレーが特徴。野球は素人なのでバットとグローブの扱いには不慣れだが、ごだいの破壊力とよこおの投球術は要注意。
白鷹工業参加校で唯一の男子校である。攻守に粗さが目立つが、パワーはそれなりにある(にしむら、なんば、たけうち、ねだち、せきがわは当時のテクノスジャパンのスタッフの名前である)。
霧雨実業正体不明なチーム。主将の風丘は何故か先発メンバーに入っていない。根性がある選手が一人もいない。
冷峰学園監督はとうどう。メンバーも敵としておなじみの顔ぶれ。このタイトルに限り、ダブルドラゴン兄弟の顔グラフィックがオフィシャルイラストに近いものになっている。走攻守全てがそろった強豪。
明暗高校キャプテンは山田大樹。4人の個性的な選手がおり、なかなか侮れない。見て分かる通り、部員達の名前は「ドカベン」の「明訓高校」のパロディ。
黒龍山学院メンバーは9人ギリギリ、ピッチャーもたった1人という背水の陣で臨む崖っぷちチーム。しかし結束力は非常に固く、全員が筋金入りのド根性を持っている。
夢園商業女子が多い学校。チームにも女子選手が2人いるが、男女ともに実力派がそろう。初期設定では主将のだいもんじが先発メンバーに入っていない(はせがわ、いずみやま、なかつは当時のテクノスジャパンのスタッフの名前である)。
愛然商業体力と打力が総じて低いが、守備と根性はまずまず。一見何でもないチームだが、「いのり」が通じた時は強烈。「神」や「愛」など、縁起物を名前に冠する。
服部学園ダブルドラゴン兄弟の父親が理事長を務める忍者学校。身体能力が高く、俊足の選手が非常に多い。初期設定では主将のつげが先発メンバーに入っていない。
全米チーム打撃・投球・守備・走塁どれもトップクラスの選手がそろい、日本語が通じないので野次も効かない。
その他
音楽本作のサウンドトラックは『熱血高校サウンド部SFC編』としてクラリスディスクより2015年5月30日に発売された[1]。このサウンドトラックには本作の他に『初代熱血硬派くにおくん』(1992年)、『くにおくんのドッジボールだよ全員集合!』(1993年)、『新・熱血硬派くにおたちの挽歌』(1994年)、『くにおのおでん』(1994年)の音楽も収録されている[1]。さらに、本作のみのサウンドトラックが2016年6月27日よりダウンロード販売にて配信された[2]。 他機種版
スタッフ
評価
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では7・5・5・5の合計22点(満40点)[3]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.0点(満30点)となっている[4]。また、1998年に刊行されたゲーム誌『超絶 大技林 '98年春版』(徳間書店)では、「このシリーズならではの過激なアクションは健在。殴る、蹴る、野次を飛ばすなど、普通の野球ゲームとは一味ちがったプレイが楽しめる」と紹介されている[4]。
脚注
外部リンク |
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