スピリチュアライズド
スピリチュアライズド(英: Spiritualized)は、イギリスのミュージシャンで、ジェイソン・ピアースを中心とするイギリスのロックバンド。 概要1990年、イングランド中部ラグビーにてスペースメン3の元メンバーを中心に結成。アルバム毎にメンバーチェンジを繰り返しており、結成時のメンバーは1994年の時点でジェイソン・ピアースを除く全員が脱退している[3]。以降もメンバーの加入脱退はあるものの、1999年加入のトニー・フォスター、ジョン・コクソン、トム・エドワーズ、ケビン・ベイルズは2015年現在まで不動のメンバーとなっており、初期に比べて徐々に安定してきている。 1997年に発表したアルバム『宇宙遊泳(英: Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space)』は、全英アルバムチャート4位を記録し、英国内ゴールドディスク認定、全世界でプラチナディスクに認定。また、NMEが選ぶ年間ベストアルバム「アルバム・オブ・ザ・イヤー」に選出される[4]。 経歴ジェイソン・ピアースとピーター・ケンバーの対立によるスペースメン3の活動停止に伴い、同バンドメンバーのジェイソン・ピアース、ウィル・カラザース、ジョニー・マットック、マーク・リフォイに加え、ピアースの郷友であるスティーヴ・エヴァンスでスピリチュアライズドを結成[5]。 バンド名はペルノのワインボトル裏に書かれていたテキストから採られた。バンドはほとんどがスペースメン3の元メンバーと言うこともあり、同バンドが所属していたデディケイテッド・レコーズとの契約をそのまま受け継ぐことになった。 スピリチュアライズドとしての最初のリリースはザ・トロッグスのカバー曲「夢をかなえて(Anyway That You Want Me)」[6]で、このレコードの発売によりスペースメン3の分裂は公のものとなった。 1992年、1stアルバム『レイザー・ガイデッド・メロディーズ』を発売。アルバムは2年に渡りラグビーで制作された。1995年には2ndアルバム『ピュア・フェイズ』を発売。1997年に発売された3rdアルバム『宇宙遊泳』で商業的な成功を獲得する。同アルバムにはドクター・ジョンがゲスト参加しており[7]、1998年にはジェイソン・ピアース、マイク・ムーニー、ショーン・クック、デイモン・リース、ティム・ルイスの5人がドクター・ジョンのアルバム『アナザー・ゾーン』に参加した[8]。 2001年9月17日、4thアルバム『レット・イット・カム・ダウン』を発売。全英アルバムチャート3位を記録し、英国レコード産業協会によりシルバーディスク認定を受ける。 2003年9月8日、5thアルバム『アメイジング・グレイス』を発売。このアルバムの制作後にジェイソン・ピアースは特定のできない病により生死をさまよい、長期間の病気療養を余儀なくされる[9]。 2008年5月26日、約4年半ぶりのスタジオ・アルバム『ソングス・イン A&E』を発売。A&Eは「Accident(事故)」と「Emergency(救急)」の頭文字から取ったものであり、自身の入院と病気療養期間を題材として制作された。 2012年4月16日、7thアルバム『スウィート・ハート・スウィート・ライト』をドミノ・レコーズ傘下のレーベル「Double Six Records」から発売。収録曲「So Long You Pretty Thing」ではピアースの11歳(当時)の娘がPoppy Spaceman名義で参加した。 音楽性長いペダルトーンとドローンを特徴とする作風であり、『レイザー・ガイデッド・メロディーズ』と『ピュア・フェイズ』では、ドローンとトレモロによりシューゲイザー的な要素を取り入れた。『宇宙遊泳』はブラックミュージック・ゴスペルやブルースに加え、フィル・スペクターやブライアン・ウィルソンのウォール・オブ・サウンドスタイルの要素を取り入れる[10]。その影響がより顕著になった次作の『レット・イット・カム・ダウン』では、延べ100人を超えるミュージシャンが制作に参加[11][12]。『アメイジング・グレイス』ではゴスペル、ブルースなどのソウルミュージック色が色濃くなったが、前作とは一転してシンプルな作風になった。 メンバー
旧メンバー
タイムラインディスコグラフィ→詳細は「en:Spiritualized discography」を参照
スタジオ・アルバム
その他
脚注
外部リンク
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