スカルファング 〜空牙外伝〜
『SKULL FANG 〜空牙外伝〜』(スカルファング くうががいでん)は、データイーストが1997年に制作・販売したアーケードゲーム。ジャンルは、シューティングゲーム。 1989年の『空牙』、1991年の『ウルフファング』の続編である。しかし、ストーリー上の続編というだけで、ゲームシステム上の繋がりは全くない。 物語AD2001年の、後に「第二次ラグナロック戦役」と呼ばれる、「ラグナロック」と装甲機兵部隊「狼牙」との熾烈を極めた争いから7年。各地でラグナロックとの小規模な戦闘は続いていたが、人々は平和に暮らしていた。 AD2008年、オセアニアの大都市が「ラグナロック」により攻撃を受ける。ラグナロックは目標を北米大陸に設定し、進軍を開始。統合司令部はただちに「対ラグナロック防衛システム」を発動し、統合軍の迎撃機が迎撃に向うも侵攻を許してしまう。これを阻止すべく統合軍は機動要塞艦「轟牙」の投入を決定し、「骸牙小隊」による追撃作戦を開始するよう命令する。 ゲームシステムレバー8方向操作に、ショットボタン、スロットルボタン、緊急回避ボタンの3ボタンで操作する。 前作『ウルフファング』に比べて音楽性が強化されている。1作目の『空牙』と同じ縦スクロールシューティングだが残機はなくなりライフ制のみとなった。前作、前々作からさらに変則的なゲームシステムを搭載している。本作は、スロットルボタンで画面スクロール速度を変化させ制限時間内にボスにたどりつき撃破する「チェイスモード」と、スクロール速度が固定されている「オートモード」(ノーマルモード)の2つモードに分けられている。また隠しモードとして全ボスと連戦する「スペシャルモード」が存在する。前作同様クリア時のメッセージをまとめるとスペシャルモードのコマンドを知ることができる。 チェイスモードではスロットルボタンを押すことでスクロール速度を任意に可変することが可能。スロットルボタンを連打した場合は、一定時間の間オーバーブースト状態になる。スクロール速度は敵の出現間隔、機雷などの突進速度に影響する。スロットルは最大6速だが、オーバーブースト時か、S-UNIT装着時(後述)で入力可能。それ以外は5速でスロットルボタンを押すと1速に戻る。S-UNIT装着時は任意に6速まで選択可能な代わりに、連打によるオーバーブーストは出来なくなる。オートモードではスロットルボタンはショットボタンになる。 このチェイスモードは、『GALLOP』や『疾風魔法大作戦』のような自機の推進速度の概念を画面スクロールに反映させたもので、本作の演出や敵構成もそれに沿ったものになっている。 スペシャルモードは操作はチェイスモードと同じだが、道中なし全ボス連戦の特殊面を戦うことになる。なお開始時からパワーアップ、スピードアップが完了した状態になっている。 開始時、使用する機体の選択とは別に、「搭乗するパイロット」を選択する。パイロットによって「緊急回避」ボタンの内容が変化し、レバーとボタンの組み合わせで発動する「特殊機動(バレルロール機動)」を行う「ファイターパイロット」とボムで攻撃を行う「ボンバーパイロット」の2つに分かれる。バレルロールは、使用すると一定時間機体を横転させ攻撃を回避する。レバー操作によっては機体を横や後ろにも向けられる。なお、「緊急回避」はゲージ制で使用するとゲージ消費し効果を発揮し終了するとチャージを開始し、しばらく使用できなくなる。 ライフゲージは4,5発の被弾に耐えることができる。また非常にゆっくりと回復する。面クリアで50%ほど回復する。 セガサターン版に移植された際には、ステージ・ボス・BGM・隠し機体など追加要素を加えたEXモードや、スロットルを下げるシフトダウンボタン、スクロール速度が2段階のモードなどが追加された。 機体AC、サターン版共通BV-04以外は『空牙』に登場した機体の発展型。各機体共に型式の「X」が取れているので、『空牙』に登場した機体の制式採用型と思われる。
サターン版隠し機体各機共に上記の4機のプロトタイプという設定であり、性能を調整した機体。外見上の相違点はカラーリングのみ。
ウエポンショットボタンを押す事で発射する事が出来る。ボタンを押しっぱなしにした場合と連射をした場合では武器の特性が変化する。 ウエポンアイテムを取得する事で変更する事ができる。
パイロットパイロットには、ファイターパイロットとボンバーパイロットが存在する。キャラクターによる性能差はなく、各タイプ男性1名&女性1名となっている。 ファイターパイロットHawk(男性)とSparrow(女性)の2名。ファイターパイロットは、レバーと緊急回避ボタンを組み合わせる事で、様々な特殊機動を行うことができるのが特徴で、特殊機動中は完全無敵となる。特に機体の向きを変更できる動作は、画面外から四方八方に接近するボスを攻撃することが可能になる。
ボンバーパイロットRaven(男性)とCrane(女性)の2名。ボンバーパイロットは、緊急回避ボタンを押す事で、搭乗した機体に依存した衛星支援攻撃(ボンバー攻撃)を行うことが出来る。
アイテム
移植版
脚注
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