トーマス・ジェイコブ・ブラック(Thomas Jacob Black, 1969年8月28日 - )は、アメリカ合衆国の俳優・歌手。
来歴
生い立ち
カリフォルニア州サンタモニカにて生まれる。父はイギリス系、母(旧姓コーエン)はユダヤ系。父は結婚後にユダヤ教へ改宗。ジャック自身もヘブライ語学校に通った[1][2]。10歳の時に両親は離婚。13歳の時にコマーシャルに出演している[3]。カリフォルニア大学ロサンゼルス校在学中にティム・ロビンスの劇団「アクターズ・ギャング」に参加。後に大学を中退。
キャリア
1992年にティム・ロビンスの監督デビュー作『ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』で映画デビュー。
1994年には俳優のカイル・ガスと共にコメディ・バンド"テネイシャスD(英:Tenacious D)"を結成。1999年にはテレビシリーズも放映された。その過激なパフォーマンスときわどいジョークが受け、ライブのチケットは毎回ソールドアウトだという。アルバム2枚とライヴDVDも発表している。2006年には映画化された。
1997年には「ジャッカル」に出演し、ブルース・ウィリスと共演した。
2000年公開の『ハイ・フィデリティ』のオタク青年役で一躍脚光を浴び、2001年公開の『愛しのローズマリー』で初主演を果たしブレイク、2003年公開の『スクール・オブ・ロック』は全米で初登場1位を記録する大ヒットとなり、スターの仲間入りを果たした。
2018年にはハリウッドの殿堂入りを果たし、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにて本人を表彰するプレートが公開された[4]。
音楽のキャリア
カイル・ガスとのデュオ「テネイシャスD」[5]では1995年にビルボードHot100で78位をマーク[6]、2015年のグラミー賞ではカバー曲「The Last in Line (英語版)」でベスト・メタルパフォーマンス賞を受賞した[7]。ソロでは2023年の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の劇中歌である「ピーチス(原題:Peaches)」がビルボードHot100で83位で初登場[6]し最高56位を記録した[8]。
私生活
1997年から2005年までコメディアン兼女優のローラ・カイトリンガーと交際。2006年3月14日にチェリストのターニャ・ヘイデン(父親はジャズ・ミュージシャンのチャーリー・ヘイデン)と結婚[9]。同年6月10日に長男(サミュエル・ジェイソン)が[10]、2008年5月に次男(トーマス・ジャック)が生まれている[11][12]。
出演作品
※太字表記は主演。
映画
テレビシリーズ
コマーシャル
テネイシャスD
ジャック・ブラックとカイル・ガスによるシニカル・ギャグ・バンド。ファースト・アルバム作と2枚組DVDは日本でもエピックソニーからリリースされた。
- 2001年 Tenacious D - テネイシャスDのデビュー・アルバム
- 2004年 Complete Masterworks(DVD)- テネイシャスDの軌跡を収めた2枚組DVD
- 2006年 In The Pick Of Destiny - セカンド・アルバム
- 2012年 RIZE OF THE FENIX[16] - サード・アルバム (歌詞もさることながら国によってはジャケット画像にも規制が入っている)
日本語吹き替え
『ハイ・フィデリティ』以降、高木渉が大半の作品で務めており[17]、ほぼ専属(フィックス)になっている。
この他、三宅健太や江原正士、塩屋浩三なども複数回、声を当てている。
脚注
- ^ Murray, Rebecca (November 15, 2006). “Kyle Gass and Jack Black Discuss "Tenacious D in The Pick of Destiny"”. About.com. November 20, 2006閲覧。
- ^ “Interfaithfamily”. March 24, 2007閲覧。
- ^ Biography: Jack Black
- ^ “ジャック・ブラックがハリウッド殿堂入り、星形のプレート披露”. Reuters. (2018年9月20日). https://www.reuters.com/article/jack-black-hollywood-walk-of-fame-idJPKCN1M006Z 2023年5月14日閲覧。
- ^ “[https://www.allcinema.net/person/61374 ジャック・ブラック
Jack Black/バイオグラフィー]”. allcinema. スティングレイ. 2023年11月24日閲覧。
- ^ a b “ジャック・ブラック、ピーチ姫に捧げるラブソング「Peaches」でソロ初のHot 100入り”. billboard JAPAN. 株式会社阪神コンテンツリンク (2023年4月28日). 2023年11月24日閲覧。
- ^ “グラミー賞受賞のジャック・ブラック、音楽は演技よりも簡単と豪語!?”. GLAM. Mode Media Japa (2015年3月4日). 2023年11月24日閲覧。
- ^ “Jack Black Chart History”. Billboard. 2023年11月23日閲覧。
- ^ “Jack Black Elopes with Tanya Haden”. People (November 8, 2008). November 8, 2008閲覧。
- ^ Stephen M. Silverman (November 8, 2008). “It's a Boy for Jack Black, Wife”. People. http://www.people.com/people/article/0,,1203366,00.html November 8, 2008閲覧。
- ^ “ジャック・ブラックに2人目の赤ちゃん誕生”. シネマトゥデイ. (2008年6月3日). https://www.cinematoday.jp/news/N0014052 2013年2月8日閲覧。
- ^ “Report: Jack Black Welcomes Son”. Us Weekly (2008年6月1日). 2008年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年11月8日閲覧。
- ^ “ジャック・ブラック主演「グースバンプス」公開、雪男や小人が本の中から飛び出す”. 映画ナタリー. (2016年12月12日). https://natalie.mu/eiga/news/212659 2016年12月12日閲覧。
- ^ “スーパーマリオの新作アニメ映画は2022年ホリデーシーズンに公開。マリオなど登場10キャラの声優キャストも決定【Nintendo Direct】”. ファミ通.com (2021年9月24日). 2021年9月24日閲覧。
- ^ “1982 Pitfall! Commercial”. March 24, 2007閲覧。
- ^ “ジャック・ブラック率いるテネイシャスD、全米初登場4位に!自己最高記録!”. シネマトゥデイ. (2012年5月24日). https://www.cinematoday.jp/news/N0042451 2013年2月8日閲覧。
- ^ “「ジュマンジ」吹替版に楠大典、高木渉、伊藤健太郎、白石涼子、木村良平ら参加”. 映画ナタリー (株式会社ナターシャ). (2018年3月19日). https://natalie.mu/eiga/news/274048 2018年3月19日閲覧。
外部リンク