ピットフォール
『ピットフォール』 (Pitfall!) は1982年に米国アクティビジョン社から発売されたAtari 2600用アクションゲーム。 概要主人公の探検家ハリー(Pitfall Harry)を操作してさまざまな障害物や敵を乗り越え、制限時間内に財宝を集めるアクションゲーム。舞台はジャングル、視点は2Dサイドビューで、スクロールはせず主人公が画面端に達すると次の画面に切り替わる。操作はレバーによる左右移動とハシゴ昇降、ボタンによるジャンプのみで、敵を攻撃することはできない。 本作はAtari 2600のキラーソフトのひとつであり、ファミリーコンピュータ用ソフト『スーパーマリオブラザーズ』(1985年)が登場するまで世界で最も売れたアクションゲームだった。売り上げ本数は400万本を超え、Atari 2600用ゲームの売り上げとしてはパックマンの700万本に次ぐ第2位となっている[1][2]。多くの機種に移植され、米国では2000年代以降も同名のシリーズ作が作られている。 開発背景本作の開発者であるデヴィッド・クレーンがアタリに在籍していたころ、創業者のノーラン・ブッシュネルが退社するという出来事が発生する[3]。これによりデベロッパの待遇が悪化し、クレーンもまた経営陣と対立した末にアタリを去り、史上初のサードパーティーとなるアクティビジョンを立ち上げる[3]。 企画・開発クレーンはAtari2600用ソフトの多くが戦車や飛行機などを主題にしていたことに気づき、キャラクターを人間にして動きをつけることを思い立つ[3]。 彼は、方眼紙にゲームのメイン画面を描きながらイメージを膨らませ、10分足らずで本作の企画書を描き上げる[3]。 そして、彼は一人でゲームを作り上げ、エミュレータもデバッグツールも自作した[3]。 本作のプラットフォームであるAtari2600のメインメモリは128バイト、プログラムカセットの容量も4キロバイトしかなく、必要メモリ数の節約に知恵を絞った[3]。 それでも、主人公であるハリーは頭・胴体・足に3色を割り振った[3]。 当初、本作は『ジャングルランナー』という題名で発売される予定だったが、マーケティングスタッフから反対意見が出、最終的には落とし穴を意味する「ピットフォール」に落ち着いた[3]。 ストーリーピットフォール3D
地球とは違う次元。シェンラックという街に住むモク族。その平和な街が、災いの化身と呼ばれる”スカージ”という人物に支配された。スカージの使う”レッド・ルーセンス”というエネルギーに対抗するには、”ブルー・ルーセンス”だけだった。スカージの地球侵略を阻止するため、族長の娘”ミラ”はブルー・ルーセンスを見つけられる冒険家を探していた。そんな時に出会ったのが、ハリー・ジュニアだった。それが冒険の始まりだった[4]。 他機種版
評価
続編・リメイク
脚注・出典
外部リンク |
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