ジェイン・エア (1996年の映画)
『ジェイン・エア』(Jane Eyre)は、1996年のフランス・イタリア・イギリス・アメリカのドラマ映画。監督はフランコ・ゼフィレッリ、出演はシャルロット・ゲンズブールとウィリアム・ハートなど。シャーロット・ブロンテの同名小説を映画化。 ストーリー舞台は19世紀のイギリス。生後すぐに両親を失ったジェイン・エアは、叔父であるリードの屋敷で育ったが、リードの死後、その夫人と子供たちはジェインを激しく差別した。10歳になると、ジェインは慈善学校のローウッド学院に追いやられた。 19世紀の女性としては珍しいほど臆せず率直に発言するジェインは、厳格で古風な女学院でも反抗的だと虐げられた。親しくなったのは優しいテンプル先生と、同級生のヘレンだけだったが、ヘレンは結核で亡くなってしまった。冷酷な校長たちは、咳き込むヘレンを医者に見せようともしなかったのだ。 ローウッド学院で成長し、最後の2年間は教師として務めた後、ジェインは家庭教師の職を得て、離れがたいテンプル先生に別れを告げた。フランスから貴族のロチェスターに引き取られて来た、アデールという少女の教師として雇われたのだ。 ロチェスターとアデールが住むソーンフィールド邸は豪華だが寂しい館で、使用人も少なかった。館の中では、時折り不気味な笑い声が響き、不審火や、客のメイソンが何者かに刺されるなどの事件が続いた。事が起こるたびにジェインに助けられるロチェスター。やがて二人は身分を超えて惹かれあい、ロチェスターはジェインに結婚を申し込んだ。 純白の花嫁衣装で結婚式に臨むジェイン。だが、メイソンが異議を申し立て、式は中断された。妹のバーサこそがロチェスターの妻であると主張するメイソン。ロチェスターは父親に強制された政略結婚で、精神に異常のあるバーサを妻としていたのだ。バーサが今もソーンフィールド邸に幽閉されていることを知ったジェインは、花嫁衣装を脱ぎ、館を後にした。 牧師の一家であるリヴァース家に身を寄せたジェインは、自分が亡父の弟から莫大な遺産を相続したことを聞かされる。静かな新生活の中でもロチェスターを忘れられないジェインは、幻聴で彼の呼ぶ声を聞き、たまらずソーンフィールド邸に戻った、そこで初めて館の火事を知ったジェインは、失明して弱気になったロチェスターに変わらぬ愛を語り、館に残ることを誓うのだった。 キャスト※括弧内は日本語吹替
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