シュコダ24Tr
シュコダ24Tr(チェコ語: Škoda 24Tr)は、チェコのシュコダ・エレクトリックが開発したトロリーバス車両。車体の製造はイリスバス(現在:イヴェコ・バス)が手掛けており、シュコダ24Tr イリスバス(Škoda 24Tr Irisbus)と呼ばれる事もある[1][2][3]。 概要シュコダグループの企業であるシュコダ・エレクトリックは2000年代以降、バスやトロリーバスの製造を手掛ける国内外の企業と契約を結んだ上で、それらの企業が手掛ける車体を用いた新型トロリーバス車両の生産を実施している。その中で最初に生産が実施されたのが、イリスバス(現:イヴェコ・バス)の子会社であったカロサと共に開発したシュコダ24Trである[1][2][6][7]。 全長12 mの2軸バスで、乗降扉付近の床上高さを320 mmに抑えているノンステップバスである。主電動機はシュコダ製の誘導電動機、制御装置は同じくシュコダが開発したIGBT素子を用いたVVVFインバータ制御方式のものが用いられるほか、電力を回収可能な回生ブレーキも搭載されている。大半の電気機器は屋根上のボックス内に収納されており、メンテナンスの容易化が図られている。また、顧客からの要望に応じて、非電化区間でも走行可能なようディーゼル発電機や充電池を搭載する事も可能である[1][2]。 使用される車体は製造年代によって異なり、試作車および2004年から2005年にかけて製造された量産車はイリスバスが開発したシティバス(Citybus)、同年以降は後継モデルのシテリス(Citelis)の同型の車体が用いられている。また、後者については2007年以降サスペンションをリジッドアクスル式からフロントスイングセミアクスル式に変更しており、低床部分の通路の幅が広く取られている[2][8]。
運用・導入都市2003年9月に試作車が落成し、各都市での試運転を経て翌2004年以降量産車両がチェコをはじめとする世界各国へ導入された。ただし2022年現在、一部都市では試作車を始め廃車が始まっており、プラハ(プラハ・トロリーバス)など別の都市への譲渡が実施された車両も存在する。以下、シュコダ24Trが導入された都市を記す[2][4][5]。
ギャラリーチェコその他関連車両脚注注釈出典
参考資料
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