シュコダ21Tr
シュコダ21Tr(チェコ語: Škoda 21Tr)は、チェコのシュコダ(シュコダ・オストロフ)が開発・製造したトロリーバス車両。バリアフリーに適したノンステップ車両である[1][2][4]。 概要構造ビロード革命によるチェコスロバキア(→チェコ)の民主化を経た1991年以降、シュコダはオストロフの工場でノンステップトロリーバスの開発を進めた。その成果の1つとして、1995年に試作車が完成したのがシュコダ21Trである[2][5][4]。 日本ではスケルトン構造とも呼ばれる構造を用いた2軸バスで、車内の前半分、3箇所存在する乗降扉のうち中央部までが床上高さ360 mmの低床構造で、停車時にニーリング機構を用いることで乗降扉付近を270 mmまで下げる事が出来る。一方、後方部分については床上高さが560 mmと高くなっている。車体や車内のデザインはインダストリアルデザイナーのパトリック・コタスが手掛けている[1][4][6]。 車種搭載されている機器の相違によって、シュコダ21Trは以下の形式に分けられている。
運用・導入都市一覧1995年に試作車が落成し、1996年に量産車の生産が開始されて以降、2004年のオストロフ工場閉鎖までシュコダ21Trは試作車を含めて135両が製造された。特にブルノ(ブルノ・トロリーバス)には多数の車両が導入されており、2010年代以降はイフラヴァやチェスケー・ブジェヨヴィツェ、フラデツ・クラーロヴェーなど各都市で営業運転を終了した車両を部品取り用を含め多数譲受している。また、それ以外にも廃車となった車両のチェコ国内外(ハンガリー、ウクライナ等)への譲渡事例が多数存在する[9][10][3][4]。 以下、シュコダ21Trの新造車が導入された都市名を記す[3][4][11]。
ギャラリーチェコその他関連形式
脚注注釈出典
参考資料
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