ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップ THE PLAYERS Championship |
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トーナメント情報 |
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創設 |
1974年 |
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開催地 |
アメリカ合衆国 |
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TPCオブ・ソーグラス(スタジアム・コース) | 基準打数 |
72 |
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ヤーデージ |
7,189ヤード (6,574 m) |
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ツアー |
PGAツアー |
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競技方法 |
ストロークプレー |
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賞金総額 |
2500万米ドル |
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開催月 |
3月 |
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最高記録 |
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最少打数 |
264 グレッグ・ノーマン (1994年) |
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通算スコア |
−24 as above |
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最新優勝者 |
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スコッティ・シェフラー | テンプレートを表示 |
ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップ(THE PLAYERS Championship)は、アメリカPGAツアーのゴルフトーナメントの1つである。PGAツアーの旗艦大会であり、賞金総額は世界最高額の2500万ドル、優勝者には賞金450万ドルに加え、フェデックスカップポイント750点が加算される。2006年までは毎年3月下旬に開催され、2007年から5月中旬の開催に変更されたが、2019年から3月開催に戻った。
概要
1974年に「トーナメント・プレーヤーズ・チャンピオンシップ」(Tournament Players Championship)としてスタートした。マスターズ・全米オープン・全英オープン・全米プロゴルフに次ぐ“第5のメジャー大会”と呼ばれており、優勝者に与えられるツアーシード権(5年間)はマスターズ、全英オープンよりも上位に設定されている[1]。
開催会場は、1982年よりアメリカ・フロリダ州にある「ザ・プレーヤーズ・クラブ・オブ・ソーグラス」(TPC of Sawgrass)である。このコースは、アメリカでも最も難しいゴルフコースの1つに数えられている。特に17番ホール(パー3)の「アイランド・グリーン」(Island Green)は、グリーンの周りが池に囲まれている「浮き島グリーン」であるため、第1打(ティーショット)を失敗して池に入れる選手が多い難ホールとして有名である。
なお、この大会のプレーオフは3ホールのストロークプレーで行われる。2013年まではサドンデスにより行われていた。
出場資格
本大会の出場は144名である。
- 前年プレーヤーズ選手権翌週から当年開催前週までのPGAツアー競技優勝者
- 前年度フェデックスカップポイント上位125名
- 公傷制度を認定かつ現時点でのフェデックスカップポイント125位以内の者
- 過去5年のマスターズ・全米OP・全英OP・全米プロ選手権優勝者
- 過去5年間のプレイヤーズチャンピオンシップ優勝者
- 過去3年間のザ・ツアーチャンピオンシップ優勝者
- 過去3年間のメモリアル・トーナメント、アーノルド・パーマー・インビテーショナルおよびジェネシス・インビテーショナルの優勝者
- ワールドゴルフランキング上位50名
- 前年度シニア・プレーヤーズ選手権優勝者
- 前年度コーン・フェリーツアー賞金ランク首位
- 前年度コーン・フェリーツアー・ファイナルズランク首位
- 現時点でのフェデックスカップポイントランク上位
歴史
ザ・プレーヤーズ選手権は1974年に当時のコミッショナーディーン・ビーマン氏の企画でアトランタカントリークラブで9月に開催された。翌年は8月にコロニアルCC、76年は2月にインヴァラリーCC[2]で開催されそれぞれアトランタ・クラシック、コロニアル・ナショナル・インビテーショナル、ジャッキー・グリーソン=インヴァラリー・クラシックに代わって開催されたという[3][4]。
1977年からソーグラスCCで5年間開催後[5][6] 、82年から現在のTPCソーグラススタジアムコースで行うようになります。
2020年大会は松山英樹が初日でトップ発進したものの、新型コロナウイルスの影響で打ち切り。2024年大会は50回記念大会となった。
5月に移動
プレーヤーズ選手権は77年からほぼ3月中旬から下旬の開催であり、マスターズの数週間前(77年から82年は3週間、83年以降は2週間)に開催されている。しかし同大会とマスターズに続けて優勝した選手がいなかったことから、「プレーヤーズ選手権の優勝者はマスターズに勝てない」というジンクスが語られてきた。2001年にタイガー・ウッズがこのジンクスを覆したが、その後はこの両大会に連覇した選手はいなかった。2007年から最終日を5月第2日曜日の母の日に設定したが、2017年、19年のツアー選手権8月開催移動に伴い元の3月に戻った。
歴代優勝者
開催年 |
優勝者 |
スコア |
パー |
2位との差 |
2位(タイ) |
賞金総額 ($) |
優勝賞金 ($)
|
The Players Championship
|
2024 |
スコッティ・シェフラー (2) |
268 |
−20 |
1打差 |
ウィンダム・クラーク ブライアン・ハーマン ザンダー・シャウフェレ |
25,000,000 |
4,500,000
|
2023 |
スコッティ・シェフラー |
271 |
−17 |
5 strokes |
Tyrrell Hatton |
25,000,000 |
4,500,000
|
2022 |
キャメロン・スミス |
275 |
−13 |
1 stroke |
Anirban Lahiri |
3,600,000 |
20,000,000
|
2021 |
ジャスティン・トーマス |
274 |
−14 |
1 stroke |
リー・ウエストウッド |
2,700,000 |
15,000,000
|
2020 |
競技不成立[注 1] |
2,700,000 |
15,000,000
|
2019 |
ローリー・マキロイ |
272 |
−16 |
1 stroke |
ジム・フューリク |
2,250,000 |
12,500,000
|
2018 |
ウェブ・シンプソン |
270 |
−18 |
4打差 |
ザンダー・シャウフェレ シャール・シュワーツェル ジミー・ウォーカー |
1,980,000 |
11,000,000
|
2017 |
キム・シウ |
278 |
−10 |
3打差 |
イアン・ポールター ルイ・ウェストヘーゼン |
1,890,000 |
10,500,000
|
2016 |
ジェイソン・デイ |
273 |
−15 |
4打差 |
ケビン・チャッペル |
1,890,000 |
10,500,000
|
2015 |
リッキー・ファウラー |
276 |
−12 |
Playoff |
セルヒオ・ガルシア ケビン・キスナー |
1,800,000 |
10,000,000
|
2014 |
マルティン・カイマー |
275 |
–13 |
1打差 |
ジム・フューリク |
1,800,000 |
10,000,000
|
2013 |
タイガー・ウッズ (2) |
275 |
–13 |
2打差 |
ダビド・リングメルト ジェフ・マガート ケビン・スティールマン |
1,710,000 |
9,500,000
|
2012 |
マット・クーチャー |
275 |
–13 |
2打差 |
ベン・カーティス リッキー・ファウラー ザック・ジョンソン マーティン・レアード |
1,710,000 |
9,500,000
|
2011 |
崔京周 |
275 |
–13 |
Playoff |
デビッド・トムズ |
1,710,000 |
9,500,000
|
2010 |
ティム・クラーク |
272 |
–16 |
1打差 |
ロバート・アレンビー |
1,710,000 |
9,500,000
|
2009 |
ヘンリク・ステンソン |
276 |
–12 |
4打差 |
イアン・ポールター |
1,710,000 |
9,500,000
|
2008 |
セルヒオ・ガルシア |
283 |
–5 |
Playoff |
ポール・ゴイドス |
1,710,000 |
9,500,000
|
2007 |
フィル・ミケルソン |
277 |
–11 |
2打差 |
セルヒオ・ガルシア |
1,620,000 |
9,000,000
|
2006 |
スティーブン・エイムス |
274 |
–14 |
6打差 |
レティーフ・グーセン |
1,440,000 |
8,000,000
|
2005 |
フレッド・ファンク |
279 |
–9 |
1打差 |
ルーク・ドナルド トム・レーマン スコット・バープランク |
1,440,000 |
8,000,000
|
2004 |
アダム・スコット |
276 |
–12 |
1打差 |
パドレイグ・ハリントン |
1,440,000 |
8,000,000
|
2003 |
デービス・ラブ3世 (2) |
271 |
−17 |
6打差 |
ジェイ・ハース パドレイグ・ハリントン |
1,170,000 |
6,500,000
|
2002 |
クレイグ・パークス |
280 |
–8 |
2打差 |
スティーブン・エイムズ |
1,080,000 |
6,000,000
|
2001 |
タイガー・ウッズ |
274 |
–14 |
1打差 |
ビジェイ・シン |
1,080,000 |
6,000,000
|
2000 |
ハル・サットン (2) |
278 |
−10 |
1打差 |
タイガー・ウッズ |
1,080,000 |
6,000,000
|
1999 |
デビッド・デュバル |
285 |
−3 |
2打差 |
スコット・ガンプ |
900,000 |
5,000,000
|
1998 |
ジャスティン・レナード |
278 |
−10 |
2打差 |
グレン・デイ トム・レーマン |
720,000 |
4,000,000
|
1997 |
スティーブ・エルキントン (2) |
272 |
−16 |
7打差 |
スコット・ホーク |
630,000 |
3,500,000
|
1996 |
フレッド・カプルス (2) |
270 |
−18 |
4打差 |
コリン・モンゴメリー トミー・トールズ |
630,000 |
3,500,000
|
1995 |
リー・ジャンセン |
283 |
–5 |
1打差 |
ベルンハルト・ランガー |
540,000 |
3,000,000
|
1994 |
グレグ・ノーマン |
264 |
−24 |
4打差 |
ファジー・ゼラー |
450,000 |
2,500,000
|
1993 |
ニック・プライス |
270 |
–18 |
5打差 |
ベルンハルト・ランガー |
450,000 |
2,500,000
|
1992 |
デービス・ラブ3世 |
273 |
–15 |
4打差 |
イアン・ベーカーフィンチ フィル・ブラックマー ニック・ファルド トム・ワトソン |
324,000 |
1,800,000
|
1991 |
スティーブ・エルキントン |
276 |
–12 |
1打差 |
ファジー・ゼラー |
288,000 |
1,600,000
|
1990 |
ジョディ・マッド |
278 |
–10 |
1打差 |
マーク・カルカベッキア |
270,000 |
1,500,000
|
1989 |
トム・カイト |
279 |
–9 |
1打差 |
チップ・ベック |
243,000 |
1,350,000
|
1988 |
マーク・マッカンバー |
273 |
–15 |
4打差 |
マイク・リード |
225,000 |
1,250,000
|
Tournament Players Championship
|
1987 |
サンディ・ライル |
274 |
−14 |
Playoff |
ジェフ・スルーマン |
180,000 |
1,000,000
|
1986 |
ジョン・マハフィー |
275 |
–13 |
1打差 |
ラリー・マイズ |
162,000 |
900,000
|
1985 |
カルビン・ピート |
274 |
−14 |
3打差 |
D.A.ウェイブリング |
162,000 |
900,000
|
1984 |
フレッド・カプルス |
277 |
−11 |
1打差 |
リー・トレビノ |
144,000 |
800,000
|
1983 |
ハル・サットン |
283 |
−5 |
1打差 |
ボブ・イーストウッド |
126,000 |
700,000
|
1982 |
ジェリー・ペイト |
280 |
−8 |
2打差 |
ブラッド・ブライアント スコット・シンプソン |
90,000 |
500,000
|
1981 |
レイモンド・フロイド |
285 |
−3 |
Playoff |
バリー・ジャッケル カーティス・ストレンジ |
72,000 |
400,000
|
1980 |
リー・トレビノ |
278 |
−10 |
1打差 |
ベン・クレンショー |
72,000 |
400,000
|
1979 |
ラニー・ワドキンス |
283 |
−5 |
5打差 |
トム・ワトソン |
72,000 |
400,000
|
1978 |
ジャック・ニクラス (3) |
289 |
+1 |
1打差 |
ルー・グラハム |
60,000 |
300,000
|
1977 |
マーク・ヘイズ |
289 |
+1 |
2打差 |
Mike McCullough |
60,000 |
300,000
|
1976 |
ジャック・ニクラス (2) |
269 |
−19 |
3打差 |
J.C.スニード |
60,000 |
300,000
|
1975 |
アル・ガイバーガー |
270 |
−10 |
3打差 |
デイブ・ストックトン |
50,000 |
250,000
|
1974 |
ジャック・ニクラス |
272 |
−16 |
2打差 |
J.C.スニード |
50,000 |
250,000
|
Note: 緑は大会記録
Sources[7][8]
エピソード
1982年、開催会場がTPCソーグラスに決まった際に、あまりの難コースにクレームをつける選手が多かったが、ジェリー・ペイトが4日間通算8アンダーのスコアでコースを攻略して優勝。しかし、ペイトはコミッショナーのディーン・ビーマンとコースの設計者ピート・ダイを道連れにして、グリーンサイドの池に飛び込むパフォーマンスを見せた。
脚注
注釈
出典
外部リンク
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