サクラメガワンダーは日本の競走馬。近親には天皇賞・秋優勝馬サクラチトセオー、エリザベス女王杯優勝馬サクラキャンドルがいる。おもな勝ち鞍はラジオたんぱ杯2歳ステークス、鳴尾記念2回、金鯱賞。馬名の由来は冠名サクラに母の名前の一部「メガ」と父グラスワンダーの名前の一部「ワンダー」を組み合わせたもの。
7勝すべてを地元関西で挙げている。
戦績
2歳
2005年7月の2歳新馬でデビューし、4着。8月の未勝利戦では上がり3F32秒9の末脚を見せるも、サイレントプライドに敗れ2着。11月の未勝利戦で3戦目にして初勝利を挙げると、次走エリカ賞ではタマモサポート、アドマイヤメインという後の重賞勝利馬2頭を下し連勝。重賞初挑戦となったラジオたんぱ杯2歳ステークスでは1番人気のアドマイヤムーンを差しきって優勝、3連勝で初重賞制覇を飾った。
3歳
2006年はクラシックを目指し東上する。だが、弥生賞ではアドマイヤムーンの雪辱を許し4着。その後も皐月賞6着、東京優駿(日本ダービー)では10着と春シーズンは不本意な成績に終わる。秋には菊花賞ではなく天皇賞(秋)を目指し毎日王冠から始動するが9着、本番の天皇賞でも9着と古馬の壁に跳ね返された。次走は約1年ぶりに関西でのレースとなる鳴尾記念に出走。マルカシェンクを半馬身抑えて復活の優勝を飾った。
4歳
2007年は京都金杯から始動。先行抜け出しでマイネルスケルツィに並びかけるかと思われたが、追いつくどころか、エイシンドーバーに逆に交わされ3着に敗れた。休養後のマイラーズカップでは、同じような競馬で5着、さらに安田記念では13着に敗れた。続く函館記念では2番人気に推されるも3着に敗れ、同じく北海道で開催される札幌記念に出走を予定していたが、馬インフルエンザ騒動によりレース開催が中止となり、9月2日に延期された。レースでは、中団から進み、最後の直線では外から伸びてきたものの、前を行くフサイチパンドラなどを捕らえられず3着に敗れた。札幌記念後のカシオペアステークスでは、単勝1.4倍の圧倒的1番人気の支持に応え快勝した。カシオペアステークス後は第24回マイルチャンピオンシップに出走登録を行ったが除外され、11月25日のアンドロメダステークスに出走し、単勝1.4倍の圧倒的な1番人気に支持されるが、トップハンデ57.5キロの影響もあり3着だった。11月29日に発表された重賞・オープン特別競走レーティングでは、カシオペアステークスを制したことにより105ポンドの評価を得た。
5歳
2008年の初戦も京都金杯となるが、4着に敗れた。3ヶ月休養後のオーストラリアトロフィーではオーシャンエイプスとの叩き合いとなり2着となった。続く金鯱賞では4着で、次の宝塚記念では12番人気ながら4着となり、宝塚記念後は天栄ホースパークへ放牧に出され、9月13日に帰厩した。
帰厩後は、秋の始動戦となる毎日王冠に向けて調整され、予定通り第59回毎日王冠に出走。直線で脚を伸ばしたが、追いつけずに4着だった。その後出走した、本番の天皇賞(秋)では6着だった。続いて2年前に制した鳴尾記念に出走。中団からレースを進め、4コーナーでまくると、最後は鋭く伸びてナムラマースに3馬身差をつける快勝で重賞3勝目を飾った。
6歳
2009年は京都記念から始動、1番人気に支持されたが、クビ差でアサクサキングスの2着に敗れた。その後、5月30日の金鯱賞に1番人気で出走。好位から最後の直線で先頭に立ち、一気に後続を引き離して快勝、重賞4勝目を挙げた。続く宝塚記念では好位集団でレースを進め、最後の直線でドリームジャーニーの追い込みに屈したもののディープスカイをかわして2着に入った。夏場の休養を挟み、ぶっつけで天皇賞(秋)に出走したが見せ場がなく13着に敗れた。11月12日、左前浅屈腱炎を発症していることが発覚[2]、全治までは約9か月の見込みとなっていたが[2]、2年以上の休養の末、復帰はかなわず競走馬を引退した。
引退後
2012年からレックススタッドで種牡馬入りする[3]。初年度の種付料は30万円(受胎条件)または50万円(出生条件)。初年度は19頭に種付けしたものの7頭の受胎にとどまり、翌年からはひと桁の種付け頭数に減少。2014年7月2日付で用途変更され、種牡馬を引退した。種牡馬引退後は功労馬繋養展示事業の助成を受け、功労馬として余生を送る[4]。
競走成績
年月日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 |
騎手 |
斤量 [kg] |
距離(馬場) |
タイム (上り3F) |
時計 差 |
勝ち馬/(2着馬)
|
2005
|
7.
|
10
|
阪神
|
2歳新馬
|
|
16
|
4
|
8
|
25.8
|
0(6人)
|
04着
|
岩田康誠
|
54
|
芝1600m(稍)
|
1:39.4 (35.3)
|
-0.6
|
ダイアモンドヘッド
|
|
8.
|
6
|
新潟
|
2歳未勝利
|
|
11
|
3
|
3
|
04.8
|
0(3人)
|
02着
|
柴田善臣
|
54
|
芝1600m(良)
|
1:36.3 (32.9)
|
-0.1
|
サイレントプライド
|
|
11.
|
12
|
京都
|
2歳未勝利
|
|
14
|
5
|
7
|
03.2
|
0(1人)
|
01着
|
O.ペリエ
|
55
|
芝1800m(重)
|
1:49.0 (34.7)
|
-0.2
|
(ヴィクトリーラン)
|
|
12.
|
10
|
阪神
|
エリカ賞
|
500万下
|
10
|
8
|
10
|
03.2
|
0(2人)
|
01着
|
安藤勝己
|
55
|
芝2000m(良)
|
2:03.4 (35.0)
|
-0.2
|
(タマモサポート)
|
|
12.
|
24
|
阪神
|
ラジオたんぱ杯2歳S
|
GIII
|
12
|
5
|
7
|
03.7
|
0(2人)
|
01着
|
安藤勝己
|
55
|
芝2000m(良)
|
2:01.9 (34.6)
|
-0.0
|
(アドマイヤムーン)
|
2006
|
3.
|
5
|
中山
|
弥生賞
|
GII
|
10
|
1
|
1
|
02.9
|
0(2人)
|
04着
|
安藤勝己
|
56
|
芝2000m(良)
|
2:02.1 (35.0)
|
-0.6
|
アドマイヤムーン
|
|
4.
|
16
|
中山
|
皐月賞
|
GI
|
18
|
6
|
12
|
08.7
|
0(4人)
|
06着
|
内田博幸
|
57
|
芝2000m(良)
|
2:00.5 (34.6)
|
-0.6
|
メイショウサムソン
|
|
5.
|
28
|
東京
|
東京優駿
|
GI
|
18
|
5
|
9
|
12.5
|
0(6人)
|
10着
|
内田博幸
|
57
|
芝2400m(稍)
|
2:29.2 (36.0)
|
-1.3
|
メイショウサムソン
|
|
10.
|
8
|
東京
|
毎日王冠
|
GII
|
16
|
7
|
14
|
36.8
|
(13人)
|
09着
|
後藤浩輝
|
55
|
芝1800m(良)
|
1:45.9 (34.0)
|
-0.4
|
ダイワメジャー
|
|
10.
|
29
|
東京
|
天皇賞(秋)
|
GI
|
16
|
2
|
3
|
41.0
|
(12人)
|
09着
|
内田博幸
|
56
|
芝2000m(良)
|
1:59.9 (36.0)
|
-1.1
|
ダイワメジャー
|
|
12.
|
9
|
阪神
|
鳴尾記念
|
GIII
|
17
|
2
|
3
|
03.7
|
0(1人)
|
01着
|
O.ペリエ
|
55
|
芝1800m(良)
|
1:46.9 (33.4)
|
-0.1
|
(マルカシェンク)
|
2007
|
1.
|
6
|
京都
|
京都金杯
|
GIII
|
16
|
5
|
9
|
04.9
|
0(2人)
|
03着
|
岩田康誠
|
56.5
|
芝1600m(稍)
|
1:34.1 (34.9)
|
-0.2
|
マイネルスケルツィ
|
|
4.
|
14
|
阪神
|
マイラーズC
|
GII
|
15
|
1
|
1
|
07.2
|
0(3人)
|
05着
|
岩田康誠
|
57
|
芝1600m(良)
|
1:33.1 (34.0)
|
-0.9
|
コンゴウリキシオー
|
|
6.
|
3
|
東京
|
安田記念
|
GI
|
18
|
1
|
1
|
39.4
|
(14人)
|
13着
|
鮫島良太
|
58
|
芝1600m(良)
|
1:33.2 (35.1)
|
-0.9
|
ダイワメジャー
|
|
7.
|
22
|
函館
|
函館記念
|
JpnIII
|
11
|
6
|
6
|
04.4
|
0(2人)
|
03着
|
岩田康誠
|
57
|
芝2000m(良)
|
2:03.0 (35.1)
|
-0.2
|
エリモハリアー
|
|
9.
|
2
|
札幌
|
札幌記念
|
JpnII
|
16
|
5
|
9
|
05.5
|
0(3人)
|
03着
|
岩田康誠
|
57
|
芝2000m(良)
|
2:00.3 (33.9)
|
-0.2
|
フサイチパンドラ
|
|
11.
|
3
|
京都
|
カシオペアS
|
OP
|
17
|
2
|
3
|
01.4
|
0(1人)
|
01着
|
O.ペリエ
|
56
|
芝1800m(良)
|
1:45.3 (34.2)
|
-0.2
|
(ブラックカフェ)
|
|
11.
|
25
|
京都
|
アンドロメダS
|
OP
|
11
|
1
|
1
|
01.5
|
0(1人)
|
03着
|
M.デムーロ
|
57.5
|
芝2000m(良)
|
1:58.8 (35.2)
|
-0.1
|
アサカディフィート
|
2008
|
1.
|
5
|
京都
|
京都金杯
|
GIII
|
16
|
6
|
12
|
07.5
|
0(4人)
|
04着
|
福永祐一
|
57.5
|
芝2000m(良)
|
1:34.0 (34.6)
|
-0.3
|
エイシンデピュティ
|
|
4.
|
26
|
京都
|
オーストラリアT
|
OP
|
15
|
8
|
14
|
03.1
|
0(2人)
|
02着
|
福永祐一
|
57
|
芝1800m(良)
|
1:47.4 (33.5)
|
-0.0
|
オーシャンエイプス
|
|
5.
|
31
|
中京
|
金鯱賞
|
GII
|
17
|
3
|
5
|
07.4
|
0(3人)
|
04着
|
福永祐一
|
57
|
芝2000m(稍)
|
1:59.5 (35.2)
|
-0.4
|
エイシンデピュティ
|
|
6.
|
29
|
阪神
|
宝塚記念
|
GI
|
14
|
4
|
5
|
40.3
|
(12人)
|
04着
|
福永祐一
|
58
|
芝2200m(重)
|
2:15.6 (37.0)
|
-0.3
|
エイシンデピュティ
|
|
10.
|
12
|
東京
|
毎日王冠
|
GII
|
16
|
1
|
1
|
23.7
|
0(7人)
|
04着
|
福永祐一
|
57
|
芝1800m(良)
|
1:45.1 (33.4)
|
-0.5
|
スーパーホーネット
|
|
11.
|
2
|
東京
|
天皇賞(秋)
|
GI
|
17
|
3
|
5
|
32.1
|
0(7人)
|
06着
|
福永祐一
|
58
|
芝2000m(良)
|
1:57.5 (34.5)
|
-0.3
|
ウオッカ
|
|
12.
|
6
|
阪神
|
鳴尾記念
|
GIII
|
17
|
8
|
16
|
01.8
|
0(1人)
|
01着
|
福永祐一
|
56
|
芝1800m(良)
|
1:46.0 (35.6)
|
-0.5
|
(ナムラマース)
|
2009
|
2.
|
21
|
京都
|
京都記念
|
GII
|
12
|
7
|
11
|
01.8
|
0(1人)
|
02着
|
福永祐一
|
57
|
芝2200m(良)
|
2:14.6 (35.4)
|
-0.0
|
アサクサキングス
|
|
5.
|
30
|
中京
|
金鯱賞
|
GII
|
18
|
8
|
17
|
02.1
|
0(1人)
|
01着
|
福永祐一
|
57
|
芝2000m(良)
|
1:58.4 (34.0)
|
-0.2
|
(シャドウゲイト)
|
|
6.
|
28
|
阪神
|
宝塚記念
|
GI
|
14
|
5
|
8
|
08.3
|
0(3人)
|
02着
|
福永祐一
|
58
|
芝2200m(良)
|
2:11.6 (35.0)
|
-0.3
|
ドリームジャーニー
|
|
11.
|
1
|
東京
|
天皇賞(秋)
|
GI
|
18
|
7
|
14
|
39.6
|
0(9人)
|
13着
|
福永祐一
|
58
|
芝2000m(良)
|
1:58.5 (34.4)
|
-1.3
|
カンパニー
|
血統表
脚注
外部リンク