コスモポリス ギャリバン
『コスモポリス ギャリバン』 (Cosmo Police Galivan) は、1985年10月に日本物産(ニチブツ)から稼働されたアーケード用アクションシューティングゲーム。 主人公の宇宙戦士ギャリバンを操作し、宇宙犯罪組織「アクー」を壊滅し宇宙の平和を取り戻す事を目的としている。テレビ朝日系特撮テレビ番組『宇宙刑事ギャバン』(1982年 - 1983年)や『宇宙刑事シャリバン』(1983年 - 1984年)などの『宇宙刑事シリーズ』(1982年 - 1985年)へのオマージュ作品となっており、キャッチコピーは「PLAYERが変身! 新しいゲームヒーロー誕生」。 開発は日本物産が行い、ディレクターおよびゲーム・デザインはアーケードゲーム『クレイジー・クライマー』(1980年)や『テラクレスタ』(1985年)を手掛けた藤原茂樹、音楽は『テラクレスタ』を手掛けた吉田健志が担当している。 1986年に欧州にて各種ホビーパソコンに移植された他、1988年にはファミリーコンピュータにて発売されたが、アーケード版と内容は異なりアクションロールプレイングゲームとなっている。2015年にはWindows用ソフトとしてプロジェクトEGGにてファミリーコンピュータ版が配信された他、アーケード版は後にハムスターが権利を受け継いでおり[1]、PlayStation 4、Nintendo Switch用ソフトとしてアーケードアーカイブスにて配信された。 後に続編となるスーパーファミコン用ソフト『コスモポリス ギャリバンII』(1993年)が発売された。こちらはベルトスクロールアクションゲームとなっている。 概要1985年発売。縦画面、サイドビューの4方向スクロールアクションシューティングゲームである。開発途中で完成できなかった物を藤原茂樹が引き継いで開発したためにゲームステージが短く中途半端感が残るゲームとなった[2]。ゲームミュージックにオーケストラル・ヒットが業界初に用いられた作品とされている[3][4][5]。 ゲーム内容システム主人公ギャリバンを操作して敵を倒しながら基地内を進み、ボス「ゴース」の場所までたどりついて倒せばステージクリアとなる。強制スクロールではなく自由な方向に進むことができ、どちらに進めばいいかは、矢印のマークでヒントが示される。基地内は水中や異次元空間風の場所があったりと変化が激しいが、いずれも背景の演出でありシステム上は違いはない。上下方向には階段状の場所を使って移動する。 操作はレバー+2ボタンで、レバーで移動、しゃがみ、ジャンプを行い、ボタンはそれぞれパンチ、キックを繰り出す。ライフ制で、攻撃を受けるとPOWERゲージが減って行き、ゼロになると1ミスとなる。道中で「パワークリスタル」を拾うことで回復・パワーアップする。 全2ステージで、クリア後はステージ1に戻りループするようになっている。 変身生身の時にパワークリスタルを取ると瞬時にコンバットスーツが装着され、同時にPOWERが全快する。変身後は防御力がアップし、また後述のように強力な攻撃を行うことができる。ダメージを受けて50%までPOWERが低下すると変身は解除されてしまう。 攻撃方法
ストーリー宇宙犯罪組織「アクー」を壊滅させるため敵の基地に到着した宇宙戦士ギャリバンは、首領ゴースを倒すべく敵中へ突入する。 他機種版一覧
ファミリーコンピュータ版1988年発売。サイドビューのアクションRPGで、自動セーブ機能付き。ゲーム内容はアーケード版とまったく異なるが、音楽についてはアーケード版と同じ曲が用いられている。2015年3月10日よりプロジェクトEGGにて配信開始。
スタッフ
評価
続編
『コスモポリス ギャリバンII Allow of Justice』(-アロー・オブ・ジャスティス)は、1993年6月11日に日本の日本物産から発売されたスーパーファミコン用ベルトスクロールアクションゲーム。 主人公のギャリバンおよびクィーンビー、メタルホークのいずれかを操作し、宇宙シンジケート「マーガ」の首領である魔人グロゥブスを倒して宇宙の平和と取り戻す事を目的としている。前2作のどちらとも別ジャンルのゲームであり、ストーリーにもつながりはない。音楽は前作と同じく吉田健志が担当しており、BGMは同じ曲が用いられている。 2011年8月30日より、『コスモポリス ギャリバン』名義でプロジェクトEGGにて配信された。 ゲーム内容(続編)ベルトスクロールアクションゲームで、3人のキャラクターから1人を選び、敵を格闘で倒しながら進んでいく。技には対戦型格闘ゲームのように「ガード」「上段・下段の概念」「距離による変化」がある。また、特殊なコマンドで出せる各キャラクター固有の必殺技が、それぞれ2つずつ設定されている。周囲の敵を吹き飛ばすような、緊急回避用のシステムはない。 全5ステージで、1ステージは3エリアから構成されており、3番目のエリアではボスとの対決になる。ステージをクリアすると能力を強化するためのボーナスポイントが得られ、キャラクターをパワーアップすることができる。強化できるパラメータはHP、攻撃力、防御力、ジャンプ力、スピードの5種類で、どこに割り振るかはプレイヤーが決められる。 また本編とは別に、一対一で戦う対戦型格闘ゲームの「BATTLE」モードがある。プレイヤー同士の対戦も可能。ここでは「The Allow of Justice」の3人の他、敵キャラクターの一部も使う事ができる。 ストーリー(続編)宇宙シンジケート「マーガ」の侵攻に対し、宇宙警察連邦[注釈 1]は3人のサイボーグ戦士を送り込むことを決定した。リーダーのギャリバン、女宇宙刑事クィーンビー、バトルクリーチャーのメタルホークからなるチームは、人々から期待を込めて「The Allow of Justice」と呼ばれた。目標は首領・魔人グロゥブス。3人は小型特殊潜航艇で個別に潜入、マーガに支配された惑星を突き進んでいく。 キャラクター(続編)
移植版(続編)
スタッフ(続編)
評価(続編)
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、6・4・6・4の合計20点(満40点)[18]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.3点(満30点)となっている[19]。
脚注注釈
出典
外部リンク
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