イヴォンヌ・ルフェビュール(Yvonne Lefébure, 1898年6月29日 - 1986年1月23日)は、フランスのピアニスト、音楽教育者。姓はルフェブールの表記もある。生年には1904生まれを初め、いくつか異説がある。
明晰なタッチで感興豊かな表現を聴かせる、20世紀を代表するフランスの奏者のひとり。しかし、生涯の多くを教育活動に注ぎ、演奏活動やメジャー・レーベルへの録音が一時的なものに留まっているため、その実力が正当に評価されているとは言い難い[独自研究?]。門下にディヌ・リパッティ、サンソン・フランソワ、カトリーヌ・コラール、ジャン=マルク・サヴェリ(フランス語版)、イモージェン・クーパー、ブランカ・ムスリン、らがいる。
略歴
録音
- メジャーレーベルでは、1954年にルガノにおいてフルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演したモーツァルトのピアノ協奏曲第20番のライヴ録音(EMI)が特に知られる。その他は非常に少ない。
- ベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタ第32番の、1961年7月6日の録音はテンポが速く、現在CDで聴ける最短の演奏と思われる。第1楽章:6'21"/第2楽章:10'50"(INA COUP 009)。また、1977年1-2月録音の演奏も、これに次いでテンポが速い。第1楽章:6'35"/第2楽章:11'18"(fy FYCD 051)。
- 最晩年の1970年代から1980年代になって、フランスのSOLSTICE及びFYに、ポール・パレー指揮フランス公共放送フィルハーモニー管弦楽団とのシューマンのピアノ協奏曲、ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調の協奏曲録音の他、バッハ・ベートーヴェン・シューマン・フォーレ・デュカス・ラヴェルなどのピアノ作品を録音した計12枚のCDが残されている。また、2005年末にDVDが発売され、映像が見られるようになった。