アレンデール郡 (サウスカロライナ州)
アレンデール郡(英: Allendale County)は、アメリカ合衆国サウスカロライナ州の南西部に位置する郡である。2010年国勢調査での人口は10,419人であり、2000年の11,211人から7.1%減少した[1]。郡庁所在地はアレンデール市(人口3,482人[2])であり、同郡で人口最大の都市でもある。 歴史アレンデール郡は1919年にサバンナ川沿いのバーンウェル郡南西部が分離して設立された。考古学発掘が行われたトッパー遺跡があり、5万年前に遡るクローヴィス文化以前の遺物が出てきている。この遺跡はスイスの化学会社クラリアント・コーポレーションが所有するマーティンの土地にあるチャート (岩石)鉱脈の近くにある。クラリアントの工場もそこにある。遺跡を発見した地元住民ジョン・トッパーに因んで名付けられ、1980年代半ばに試掘が行われた後、1999年以降1年に約1か月間サウスカロライナ大学の考古学者が発掘を続けている。 地理アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は413平方マイル (1,070 km2)であり、このうち陸地408平方マイル (1,060 km2)、水域は4平方マイル (10 km2)で水域率は4.06%である[3]。サバンナ川が郡の西側、ジョージア州との州境を構成している。 交通アレンデールはオーガスタ市から62マイル (100 km)、サバンナ市から73マイル (117 km)、コロンビア市から87マイル (139 km)、チャールストン市から90マイル (144 km) の位置にある。州間高速道路が建設される以前、アレンデールには幾つかのモーテルがあり、北東部の州からフロリダ州に行く旅人の用に供していた。以前はアメリカ国道301号線でアレンデールを通っていたものが、現在では州間高速道路95号線に移っている。 経済アレンデール郡は主に農業の田園郡である。主要産品は綿花、大豆、スイカ、カンタロープ(マスクメロン)である。製材業も重要であり、おもにパルプに使われている。 隣接する郡
人口動態
政治アレンデール郡は1976年以降のアメリカ合衆国大統領選挙では一貫して民主党候補を選んでおり、1984年でもウォルター・モンデールを選んだ[5]。2008年では、バラク・オバマが投票総数の75.1%を獲得した[6]。2012年もオバマが78.3%の支持を得た。 都市と町法人化自治体未編入の町
教育1965年から1971年までサウスカロライナ州知事を務めた民主党員ロバート・マクネアは、その妻がアレンデール出身だったので、成人してからアレンデール郡に移ってきた。マクネアの影響力で、サウスカロライナ大学サルカハチー・キャンパス(2年制)がアレンデール市にある。またサウスカロライナ州教育テレビネットワークの1つであるWEBAも郡内にある。アレンデールは州内46郡のうち、人口は第45位であり、州が支援するカレッジや教育テレビ局がある郡としては最小のものである。アレンデール郡教育学区にはアレンデール・フェアファックス高校という高校がある。元C・E・ビーイング高校は人種差別の時代にアフリカ系アメリカ人の生徒を受け入れていた。州立工科カレッジシステムの1つ、デンマーク工科カレッジが、アレンデールより25マイル (40 km) 離れたバンバーグ郡のキャンパスで郡内の学生を受け入れている。 脚注
外部リンク
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