アピタ金沢文庫店
アピタ金沢文庫店(アピタかなざわぶんこてん)は、神奈川県横浜市金沢区釜利谷東にあるユニー株式会社のショッピングセンターである。2016年(平成28年)9月の建て替えに伴い、リニューアルオープンしている。 概要金沢文庫駅西口に立地し、店舗周辺は日本で最も古い私設図書館の一つである金沢文庫や称名寺、瀬戸神社などがあり文教地区として古くから発展し、近年では首都圏のベッドタウンとして開発が進められてきた。 およそ42年営業を続けてきた旧アピタ金沢文庫店(後述)を建て替えた店舗である。鉄骨構造[1]一部鉄筋コンクリート構造で地上4階建て[1]。旧店舗には存在しなかった駐車場を建物自体に組み込み、螺旋状スロープで上がる方式を採用した。 「価値を身近に感じられる、生活充実店」をコンセプトにしており[1]、アピタ初の中心に直営売場を設け、周りに専門店を配置するライフスタイル提案売場の導入など、地元密着のライフスタイル提案型ショッピングセンターを目指している。 沿革
フロア構造
別棟アピタ金沢文庫店には、2階建ての別棟が2棟あり、三菱UFJ銀行(旧:東海銀行)、ミスタードーナツが入居する。 三菱UFJ銀行は、過去には窓口が開いている時間帯のみアピタに直接入れる構造になっていた。2010年から建物の更新工事に伴い仮店舗に移転していたが、2011年6月6日から元の場所で営業を再開した。 2014年のアピタ旧店舗閉店後も、別棟の各店舗は引き続き営業を行なっていたが、宝くじ売場は閉鎖され、新店舗開店後に店内へ移転している。 主なテナント現行店舗については、公式ウェブサイト「アピタ金沢文庫店」を参照。
過去のテナント
交通アクセス
旧店舗
トヨタ自動車販売(現:トヨタ自動車)とユニーの共同出資デベロッパー「東名クラウン開発」(資本金1億円)が、会社設立後初めて開発を担当し、1972年9月23日「ユニー金沢文庫店」を核店舗とした「バザァル金沢文庫」としてオープン[10]。関東地方のユニーでは初の大型店となった。地上4階建ての建物で、総工費は18億円。ハス田の農地跡に1971年10月着工、建設当初の開業目標は1972年5月であった[11]。 金沢区内で大手スーパーマーケットが出店した最初の事例であり、さらに当時、スーパーマーケットがテナントとして商店会を併設するのは業界で前例がなく、区内では当店が初の専門店併設店となった[12]。 ボウリング場「Aボウル」を誘致し、3階と4階にわたり計80レーンを設けたが、1975年にボウリング場を閉鎖し、のち1977年11月に通常の売場に改装した(そのため、3階・4階のフロアはボウリング場の名残が少々残っていた)。建て替え前の別棟(現:三菱UFJ銀行)では自動車ショールーム(トヨタ自販運営)を設けていた。 化粧室は2階のみなく、その代わり2階と1階を結ぶ階段の間に化粧室を設けていた。1階の半地下部分にあった化粧室は女性用のみ。車椅子対応の化粧室(多機能トイレ)は2005年頃に4階に新設された。 また、1985年前後はユニー戸塚店(現:アピタ戸塚店)に次いで全社で第3位の売上高があった。 2009年からは「アピタ金沢文庫店」と改称し、アピタを核におよそ22の専門店で構成。建物の築年数ではアピタとして入居する店舗ではユニーで最も古かった。駐車場は隣接していないが離れた場所に立体駐車場を設けていた。かつては1箇所だけでなく多数の駐車場を所有していた。 建物の老朽化による建て替え工事のため[13]、2013年5月に入居している各テナントに閉店を通達した。しかし、ユニー側の対応にテナント側が閉鎖は突然かつ一方的であると反発し、一部のテナントはアピタの閉店日である2014年5月18日以降も営業を続けていたが、同年10月末までに退去。2014年12月から翌2015年8月にかけて熊谷組の主導で建物の解体作業が行われた[14]。 金沢文庫駅前で唯一の大型商業施設であり、かつユニーから閉店後の再出店計画について説明がなかったことから、地域住民は買い物難民となることを危惧して横浜市へ仮店舗設置の陳情書を提出したが、ユニーはこれに対し、敷地が狭小で仮店舗建築用地の確保が困難なことなどを理由に断った上で[15]、できるだけ速やかに店舗を建て替え営業再開する事が最善である、と回答している[16]。 休業後、ユニーグループ・ホールディングスの2014年2月期の決算書では、2016年2月期の再開店を目指すとしていた[17]。
旧店舗の過去のテナント
神奈川県内のアピタの店舗
脚注
関連項目外部リンク |
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