アダム・ビナティエリ

アダム・ビナティエリ
Adam Vinatieri
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2018年
基本情報
ポジション プレースキッカー
生年月日 (1972-12-29) 1972年12月29日(51歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
サウスダコタ州ヤンクトン
身長: 6' 0" =約182.9cm
体重: 202 lb =約91.6kg
経歴
大学 サウスダコタ州立大学
ドラフト外 1996年
初出場年 1996年
初出場チーム ニューイングランド・ペイトリオッツ
所属歴
1996 アムステルダム・アドミラルズ
1996-2005 ニューイングランド・ペイトリオッツ
2006-2019 インディアナポリス・コルツ
受賞歴・記録
スーパーボウル制覇(4回)
第36回第38回第39回第41回
オールプロ選出(3回)
2002・2004・2014
プロボウル選出(3回)
2002・2004・2014
その他受賞・記録
NFL100周年記念チーム
NFL2000年代オールディケイドチーム
NFL 通算成績
通算得点 2,673点
FG成功 599/715(83.8%)
最長FG 57ヤード
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

アダム・マシュー・ビナティエリAdam Matthew Vinatieri1972年12月28日 - )は、アメリカ合衆国サウスダコタ州ヤンクトン出身の元アメリカンフットボール選手。現役時代のポジションはプレースキッカー(K)。ニューイングランド・ペイトリオッツインディアナポリス・コルツ等に所属していた。NFLを代表するクラッチキッカー[1]で、キックの正確性からオートマティックアダムアイスマンといった異名で呼ばれていた[2]

経歴

アダムが5歳の時家族はサウスダコタ州ラピッドシティへ転居、同地のセントラル高校英語版ではアメリカンフットボール、レスリング、バスケットボール、サッカー、陸上競技を行った。 サウスダコタ州立大学英語版ではアメリカンフットボールのキッカーとして185得点の大学記録を作った。

Prokicker.com キッキングキャンプの出身者である[3]。ドラフトコンバインには招待されず、エリートコンバインに出場した[4]NFLヨーロッパアムステルダム・アドミラルズ英語版でプロキャリアを始め1996年にNFL入り、2005年までニューイングランド・ペイトリオッツで正キッカーを務めた。スーパーボウル3度制覇の立役者の一人。過去最長のFG成功は57ヤード。

ルーキーシーズンに出場した第31回スーパーボウルでは21-35でグリーンベイ・パッカーズにチームは敗れている。

2001年フォックスボロ・スタジアムで行なわれたオークランド・レイダース戦ではブリザードが吹き荒れる中45ヤードのFGを第4Qに決めて試合をオーバータイムに持ち込み最後は彼のFGでチームは勝利している。

第36回スーパーボウルでは彼の47ヤードのFGでセントルイス・ラムズに勝利し、チーム初のスーパーボウル制覇を決定付けた[5]

第38回スーパーボウルでは前半にFG失敗や、FGブロックもされていたが、残り4秒で41ヤードのFGを決めてカロライナ・パンサーズに勝利した[6]

2004年のセントルイス・ラムズ戦ではフェイク・フィールドゴールプレイでトロイ・ブラウンへの4ヤードのタッチダウンパスを成功させた。この年FG33本中31本を成功、第39回スーパーボウルでも決勝FGを成功させた[7]

2006年フリーエージェントマイク・バンダージャットダラス・カウボーイズに去ったインディアナポリス・コルツに移籍。シーズン序盤は怪我で欠場した。プレーオフのボルチモア・レイブンズ戦ではプレーオフタイ記録の5本のFGを決めて15-6でのチームの勝利に貢献した[8]第41回スーパーボウル制覇に貢献、自身4度目の優勝を味わった。

2008年、第9週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦では第4Qに53ヤードのFGを成功、3点差でチームは勝利した[9]

2009年、シーズン中に右ひざを手術、代役のマット・ストバーがプレーオフでも起用され[10]、チームは第44回スーパーボウルに進出したが出番はなかった。

2010年、11月のシンシナティ・ベンガルズ戦では3FGを成功させた[11]。第17週、テネシー・タイタンズ戦では残り1分を切ってから、チームのAFC南地区優勝を決める43ヤードの決勝FGを成功させ、通算13回目の週間MVPスペシャルチーム部門に選ばれた[12]

2012年、第2週のニューオーリンズ・セインツ戦では53ヤードの決勝FGを成功させた[13]。第9週のマイアミ・ドルフィンズ戦では第4Qに決勝FGを成功させた[14]。第14週のテネシー・タイタンズ戦の第4Qに2本のFGを成功、チームの9勝目に貢献した[15]

年度別成績

レギュラーシーズン

年度 チーム 出場 フィールドゴール(FG) ポイントアフタータッチダウン(PAT) キックオフ 合 計 得 点   
Blk Lng FGA FGM Pct XPA XPM Pct Blk 2PT KO Avg TB Ret Avg
1996 NE 16 1 50 35 27 77.1 42 39 92.9 1 89 64.1 9 80 20.8 120(39+27×3)
1997 NE 16 0 52 29 25 86.2 40 40 100.0 0 81 62.4 4 75 22.0 115(40+25×3)
1998 NE 16 1 55 39 31 79.5 32 32 100.0 0 1 69 62.5 6 71 18.8 127(32+2+31×3)
1999 NE 16 0 51 33 26 78.8 30 29 96.7 1 71 62.8 5 63 22.7 107(29+26×3)
2000 NE 16 0 53 33 27 81.8 25 25 100.0 0 67 63.2 7 60 20.9 106(25+27×3)
2001 NE 16 0 54 30 24 80.0 42 41 97.6 1 82 60.9 6 75 22.1 113(41+24×3)
2002 NE 16 0 57 30 27 90.0 36 36 100.0 0 83 60.4 6 73 20.5 117(36+27×3)
2003 NE 16 1 48 34 25 73.5 38 37 97.4 1 79 62.9 2 76 21.4 112(37+25×3)
2004 NE 16 0 48 33 31 93.9 48 48 100.0 0 94 63.0 6 86 23.3 141(48+31×3)
2005 NE 16 0 49 25 20 80.0 41 40 97.6 1 80 61.7 10 67 21.9 100(40+20×3)
2006 IND 13 0 48 28 25 89.3 38 38 100.0 0 73 65.8 10 63 25.3 113(38+25×3)
2007 IND 16 1 39 29 23 79.3 51 49 96.1 2 91 65.0 9 81 25.0 118(49+23×3)
2008 IND 16 1 52 25 20 80.0 43 43 100.0 0 80 65.1 8 69 24.4 103(43+20×3)
2009 IND 6 0 48 9 7 77.8 18 17 94.4 1 38(17+7×3)
2010 IND 16 1 48 28 26 92.9 51 51 100.0 0 129(51+26×3)
2011 IND 16 1 53 27 23 85.2 24 24 100.0 0 93(24+23×3)
2012 IND 16 2 53 33 26 78.8 37 37 100.0 0 115(37+26×3)
2013 IND 15 1 52 40 35 87.5 34 34 100.0 0 139(34+35×3)
2014 IND 16 0 53 31 30 96.8 50 50 100.0 0 140(50+30×3)
2015 IND 16 0 55 27 25 92.6 35 32 91.4 1 107(32+25×3)
2016 IND 16 0 54 31 27 87.1 44 44 100.0 0 125(44+27×3)
2017 IND 15 1 54 34 29 85.3 24 22 91.6 0 109(22+29×3)
2018 IND 16 0 54 27 23 85.2 47 44 93.6 0 113(44+23×3)
2019 IND 12 2 55 25 17 68.0 28 22 78.6 1 73(22+17×3)
Career 365 13 57 715 599 83.8 898 874 97.3 10 1 1,049 63.0 88 939 22.2 2,673(874+1×2+599×3)

ポストシーズン

年度 チーム 出場 フィールドゴール(FG) ポイントアフタータッチダウン(PAT) キックオフ 合 計 得 点   
Blk Lng FGA FGM Pct XPA XPM Pct Blk KO Avg TB Ret Avg
1996 NE 3 0 29 3 2 66.7 9 9 100.0 0 13 63.7 0 13 24.8 15(9+2×3)
1997 NE 2 0 46 5 3 60.0 2 2 100.0 0 7 61.4 1 6 20.2 11(2+3×3)
1998 NE 1 0 27 1 1 100.0 1 1 100.0 0 3 64.0 0 3 22.0 4(1+1×3)
2001 NE 3 0 48 7 6 85.7 6 6 100.0 0 13 62.2 0 13 19.9 24(6+6×3)
2003 NE 3 1 46 10 7 70.0 6 6 100.0 0 17 59.6 0 17 20.8 27(6+7×3)
2004 NE 3 0 48 5 5 100.0 10 10 100.0 0 18 58.1 1 17 16.9 25(10+5×3)
2005 NE 2 0 40 3 2 66.7 5 5 100.0 0 9 62.8 0 9 20.1 11(5+2×3)
2006 IND 4 0 51 15 14 93.3 7 7 100.0 0 26 61.0 2 23 24.0 49(7+14×3)
2007 IND 1 0 46 1 1 100.0 3 3 100.0 0 5 73.2 1 4 25.8 6(3+1×3)
2008 IND 1 0 43 1 1 100.0 2 2 100.0 0 5 71.8 1 4 26.5 5(2+1×3)
2009 IND 0 Did not play due to injury
2010 IND 1 0 50 3 3 100.0 1 1 100.0 0 10(1+3×3)
2012 IND 1 0 52 4 3 75.0 0 0 9(0+3×3)
2013 IND 2 0 37 3 3 100.0 8 8 100.0 0 17(8+3×3)
2014 IND 3 0 53 7 5 71.4 6 6 100.0 0 21(6+5×5)
2018 IND 2 0 1 0 0.0 5 4 80.0 0 4(4+0×3)
Total 32 1 53 69 56 81.2 71 70 98.6 0 116 62.3 6 109 21.6 238(70+56×3)
  • 太字は自身最高記録
  • はスーパーボウル制覇
  • は各年度のリーグ最高記録
  • はNFL記録

その他

第31回スーパーボウルではデズモンド・ハワードに、第41回スーパーボウルではデビン・ヘスターにキックオフリターンタッチダウンを決められている。

NFL記録

  • 通算FG成功 599
  • 通算得点 2673
  • ポストシーズン通算FG成功 56[16]
  • ポストシーズン通算得点 238点[16]
  • ポストシーズン連続得点試合 24試合[16]
  • プレーオフシーズン最多得点 49(2006年シーズン)、過去最高はテレル・デービスの48

脚注

  1. ^ Mr. Clutch, no doubt about it”. boston.com (2004年2月2日). 2013年1月13日閲覧。
  2. ^ 生島淳 (2008年11月26日). “冷静沈着な“アイスマン”、コルツKビナティエリ”. NFL JAPAN. 2013年1月13日閲覧。
  3. ^ “フットボールオタク”になれ! (7/21)”. NFL JAPAN (2012年7月22日). 2013年1月13日閲覧。
  4. ^ エリート・プロフットボール・コンバインとは”. NFL JAPAN (2011年3月22日). 2013年1月13日閲覧。
  5. ^ 第36回スーパーボウル”. NFL JAPAN (2012年). 2013年1月13日閲覧。
  6. ^ 第38回スーパーボウル”. NFL JAPAN (2012年). 2013年1月13日閲覧。
  7. ^ 懐かしのレジェンド集結! ~ペイトリオッツ~”. NFL JAPAN (2012年7月18日). 2013年1月13日閲覧。
  8. ^ Kevin Bowen (2013年1月3日). “VINATIERI HAS FOND MEMORIES OF PLAYOFF GAMES IN BALTIMORE”. blogs.colts.com. 2013年1月13日閲覧。
  9. ^ コルツ、サンデーナイトでペイトリオッツに競り勝つ”. NFL JAPAN (2008年11月3日). 2013年1月13日閲覧。
  10. ^ コルツ、プレイオフのKにストーバーを起用”. NFL JAPAN (2010年1月8日). 2013年1月13日閲覧。
  11. ^ 【週間MVP】K アダム・ビナティエリ”. NFL JAPAN (2010年11月18日). 2013年1月13日閲覧。
  12. ^ ビナティエリ最多タイ13度目の受賞 週間MVPスペシャルチーム”. NFL JAPAN (2011年1月6日). 2013年1月13日閲覧。
  13. ^ ダニエル・ジェレマイア (2012年9月18日). “セインツ守備陣崩壊、新人ラックの輝きなど第2週の総括”. NFL. 2013年1月13日閲覧。
  14. ^ コルツ3連勝、新人QB対決はラックに軍配”. NFL JAPAN (2012年11月5日). 2013年1月13日閲覧。
  15. ^ コルツ逆転勝ち、地区制覇の可能性残す”. NFL JAPAN (2012年12月10日). 2013年1月13日閲覧。
  16. ^ a b c NFL Playoffs Individual Record”. profootball-fans.com. 2013年1月13日閲覧。

関連項目

外部リンク