アクロポリス・ラリー
アクロポリス・ラリー(Acropolis Rally)は、ギリシャで開催される世界ラリー選手権 (WRC) の伝統的な一戦。 概要1951年に初開催、1973年のWRC創設よりカレンダーに加わり、1974年のオイルショック、2010年のローテーション制による休止を除いて毎年開催されてきた。2014年からWRCのカレンダーから外れ、2018年までヨーロッパラリー選手権 (ERC) の1戦として開催された。 その後は新型コロナウイルス感染症の流行の影響により開催中止となったラリー・チリの代替イベントとして、8年ぶりにカレンダー復帰する[1]。 特徴イベントはパルテノン神殿の近くからスタートする。全体的にダスティーなグラベルのSSが多い。路面に大粒の尖った石が散乱しているため足回りやタイヤにダメージを負いやすく、往時のサファリラリーと並んで「カーブレイクラリー」として知られる[2](日本では悪路ポリスという俗称もあり[3]、さらにはその上で「ポリス(polis)」の語を警察(police)と引っ掛けて過酷さを強調するネタまで存在する[4])。レギュレーションにおいても、このイベントのみ使用可能なタイヤ本数が1本多く認められている[5]。2000年代に入ってから年々フラットな路面になってきてはいるものの、余りコストをかけずに参戦するマニュファクチャラーのなかにはこのラウンドを回避するメーカーも過去少なからず存在した。 WRCの年間カレンダーでは夏季前位に開催する事が多く、例年灼熱のなかステージをまわる。エアコンのないラリーカーでは車内温度が50度以上に達し、エンジンの冷却にも支障をきたす。 2005年と2006年にはアテネ・オリンピックスタジアム内に特設コースを作り、大観衆の前でスーパーSSを行なった[6]。 歴代優勝者
脚注
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