りんくうタウン駅
りんくうタウン駅(りんくうタウンえき)は、大阪府泉佐野市りんくう往来北にある、南海電気鉄道・西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。駅番号は南海がNK31、JR西日本がJR-S46。
概要
関西国際空港の対岸にあり、同港の開港に合わせて開発された副都心、りんくうタウンの中心部に位置している。
南海の空港線と、JR西日本の関西空港線が乗り入れているが、両路線は当駅から関西空港駅まで施設を共用している。ただし、当駅から関西空港駅までの区間においては、南海・JR西日本とも線路を保有しない第二種鉄道事業者となっており、線路を保有している第三種鉄道事業者は新関西国際空港である。当駅は両社の共同使用駅であり、南海の管轄駅である[注釈 1]。南海は泉佐野駅が、JR西日本は関西空港駅がそれぞれ当駅を管理している。
当駅にはJR西日本のみどりの窓口も設置されているが、業務はJR西日本交通サービスに委託されている。関空特急はるかを除く全列車が当駅に停車する。
当駅 - 関西空港駅間は特定運賃が適用されており、南海・JR西日本[注釈 2]ともに大人370円・小児180円である。なお、改札口は本駅では共用しているが、関西空港駅では両社で別となっているため、当駅→関西空港駅間の利用に限り、相互の普通乗車券でどちらの改札口でも係員に申告することなくそのまま出場できる制度がある[注釈 3]。
南海・JR西日本の接続駅で、改札を出ずに乗換が可能な共同使用駅なのは、2023年現在では当駅が唯一である[注釈 4]。また、当駅は南海の駅で唯一漢字を一切含まない駅名である。
歴史
駅構造
島式ホーム2面4線を有する高架駅。2階にある改札およびコンコースおよびトイレは、南海とJR西日本とで共用している。自動改札機設置。
ホームは3階にあり、外側の2線(1・4番のりば)を南海が、内側の2線(2・3番のりば)をJR西日本が、それぞれ使用している。
券売機は南海・JR西日本で別々に設けられている。会社別に改札が分離されている関西空港駅と違い、当駅は改札・ホームともに両社で共用しているため、コンコースにICカード用乗り換え改札機が設置されている。
入出場用の改札機は、一時期南海とJR西日本とで利用できる交通系ICカードが異なっていたため、両社それぞれが設置していた時期もあったが、両者とも交通系ICカード全国相互利用サービスに完全対応して以降は、南海が管理する改札機に統一されている。
駅名標は南海仕様とJR西日本仕様とが混在している。駅構内のサイン類やホームの自動放送は南海仕様である。
前述の通り当駅 - 関西空港駅間では南海・JR西日本ともに同じ線路を使用する。関西空港駅側には上り線から下り線への片渡り線があり、3・4番のりばから関西空港駅方面への出発も可能である。
のりば
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改札口(2013年11月)
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ICカード乗り換え改札機(2023年5月)
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プラットフォーム(2023年5月)
配線図
日根野駅・長滝駅・泉佐野駅・羽倉崎駅・りんくうタウン駅・関西空港駅 配線略図
← 阪和線 天王寺方面
← 南海本線 難波方面
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→ 阪和線 和歌山方面
→ 南海本線 和歌山市方面
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凡例
出典:[11] |
利用状況
- 南海電気鉄道 - 2019年(令和元年)次の1日平均乗降人員は12,394人(乗車人員:6,263人、降車人員:6,148人)である
- 南海の駅100駅中北助松駅に次いで第24位[12]。
- JR西日本 - 2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は2,557人である。
駅開業後の1日平均乗降・乗車人員推移は以下の通り。
年度[注釈 5] 年次[注釈 6]
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南海電気鉄道
|
JR西日本
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出典
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1日平均 乗降人員
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1日平均 乗車人員
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順位
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1日平均 乗車人員
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1994年 |
4,118 |
2,039 |
- |
919
|
[13]
|
1995年 |
4,271 |
2,085 |
- |
1,280
|
[14]
|
1996年 |
5,112 |
2,517 |
- |
1,685
|
[15]
|
1997年 |
5,756 |
2,919 |
- |
1,969
|
[16]
|
1998年 |
5,905 |
3,040 |
- |
2,136
|
[17]
|
1999年 |
5,881 |
3,051 |
- |
2,034
|
[18]
|
2000年 |
6,704 |
3,480 |
- |
2,439
|
[19]
|
2001年 |
6,896 |
3,579 |
- |
2,569
|
[20]
|
2002年 |
6,764 |
3,507 |
- |
2,580
|
[21]
|
2003年 |
6,432 |
3,354 |
- |
2,334
|
[22]
|
2004年 |
6,505 |
3,383 |
- |
2,410
|
[23]
|
2005年 |
6,625 |
3,449 |
- |
2,364
|
[24]
|
2006年 |
7,203 |
3,737 |
- |
2,417
|
[25]
|
2007年 |
7,931 |
4,108 |
- |
2,552
|
[26]
|
2008年 |
8,335 |
4,333 |
- |
2,633
|
[27]
|
2009年 |
7,928 |
4,103 |
- |
2,522
|
[28]
|
2010年 |
8,062 |
4,166 |
- |
2,460
|
[29]
|
2011年 |
7,821 |
4,018 |
37位 |
2,392
|
[30]
|
2012年 |
8,286 |
4,277 |
35位 |
2,623
|
[31]
|
2013年 |
8,601 |
4,430 |
34位 |
2,663
|
[32]
|
2014年 |
8,850 |
4,541 |
31位 |
2,753
|
[33]
|
2015年 |
9,792 |
5,003 |
27位 |
2,988
|
[34]
|
2016年 |
10,467 |
5,316 |
27位 |
3,112
|
[35]
|
2017年 |
11,521 |
5,866 |
25位 |
3,271
|
[36]
|
2018年 |
11,982 |
6,083 |
25位 |
3,491
|
[37]
|
2019年 |
12,411 |
6,263 |
24位 |
3,574
|
[38]
|
駅周辺
バス路線
全路線とも駅前のバスターミナルから発着する。過去には関西国際空港への路線バスやアウル交通(ワールドツアーシステム)による船橋方面、杉崎高速バスによる大宮方面の高速バスが運行されていた。
- 1番のりば
- 2番のりば
- 高速バスのりば
隣の駅
- 南海電気鉄道
- 南海空港線
- ■空港急行・■普通
- 泉佐野駅 (NK30) - りんくうタウン駅 (NK31) - 関西空港駅 (NK32)
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 関西空港線
- ■関空快速・■直通快速・■シャトル(普通)
- 日根野駅 (JR-S45) - りんくうタウン駅 (JR-S46) - 関西空港駅 (JR-S47)
脚注
注釈
- ^ そのため、当駅はJR西日本の駅としては南海への業務委託駅となっている。
- ^ 南海の小児運賃は大人の半額かつ10円未満切り上げが原則だが、当駅 - 関西空港駅間についてはJR西日本に合わせて例外で切り捨てとしている。
- ^ 当駅→関西空港駅間の利用に限り、JR西日本(南海)の普通乗車券で南海(JR西日本)の列車に乗車できる「特別乗車」が認められている。なお、逆に関西空港駅→りんくうタウン駅間では、本駅の改札口は共通のため、この制度はない。ただし、定期券・回数券・特別企画乗車券・株主優待割引券(JR西日本)などの場合はこの制度は適用されない。また、南海の株主優待乗車証では当駅 - 関西空港駅間は利用できないことになっている。
- ^ かつては和歌山市駅、橋本駅も同様だったが、いずれも改良工事により両社で改札口が別となった。一方で計画中の仮称なにわ筋線では西本町駅・中之島駅・大阪駅の3駅では改札を出ずに南海とJR西日本との相互間で乗換可能になる予定である。
- ^ JR西日本の集計。
- ^ 南海電気鉄道の集計。
出典
関連項目
外部リンク
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