もらとりあむタマ子
『もらとりあむタマ子』(もらとりあむタマこ)は、2013年11月23日公開の日本映画。監督は山下敦弘、主演は前田敦子。東京の大学を出たものの、父親がひとりで暮らす甲府の実家に戻ってきて就職もせず、家業も手伝わず、ただひたすらに食っちゃ寝の毎日を送る23歳のタマ子が、やがてわずかな一歩を踏み出すまでの1年を追う[1][2]。第18回釜山国際映画祭出品。 もともとはMUSIC ON! TVの季節ごとのステーションIDの企画とした15秒と30秒の映像作品としてスタートし「秋の日のタマ子」「冬の日のタマ子」が作られた。その後短編ドラマ「秋と冬のタマ子」を経て「春の日のタマ子」「夏の日のタマ子」も制作された後、長編映画化された(「秋と冬のタマ子」の内容はすべて映画に含まれている)。 ストーリー秋。「甲府スポーツ」の店主、父から、夕食時にキレられる。「いつになったら就職活動するんだ!」「その時が来たら動く!少なくとも、今じゃない。」店に来た近所の写真館の息子、中学一年生の仁(ひとし)が唯一の友達になる。 冬。仁に彼女ができる。大晦日の夜、よし子(父の兄の妻)がおせち料理を届けてくれる。父が作ったそばを一緒に食べ、父と別れて東京で暮らしている母の噂話をする。結婚している姉が帰省してくる。 春。ダイエットをはじめた。髪を切った。ちゃんとした服を買ってもらった。履歴書を書いた。喜んだ父が腕時計を買ってくれた。仁にこっそり撮ってもらった写真が、実はオーディションを受けるためだったとみんなにバレて、恥ずかしさでパニックになる。もう全部やめる!お団子をやけ食いする。 夏。地元の同級生とばったり会う。気後れして敬語を使ってしまう。父がアクセサリー教室の講師、曜子と見合いをしたことを知って動揺する。仁をスパイとして送り込んだが物足りず、自分がアクセサリー教室に潜入する。直接話をすると「いい人」であった。自分が善次の娘で、モラトリアムであることも見抜かれてしまった。お父さん再婚するかもよ、と母に電話すると、そんなことよりタマ子、自分の生活をちゃんとしなさい、と説教される。ついに父からも、タマ子、夏が終わったらこの家出ていけ、と言われる。夏の終わり、仁の恋は「自然消滅」したらしい。タマ子の行き先はまだ決まっていないが、父の店を手伝い、家事をするようになっていた。 キャストスタッフ封切り2013年11月23日に新宿武蔵野館他、全国4館で封切られ、順次全国へ拡大。公開3週目となる12月7日、8日のミニシアターランキング(興行通信社調べ)で5位にランクイン[3]。翌週12月14、15日のランキングでも同様に5位にランクインした[4]。 受賞
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