くるリンくるリンは、埼玉県深谷市が運行するコミュニティバスの愛称。市ではコミュニティバス「くるリン」と案内している[1]。1997年(平成9年)7月にコミュニティバスの試験運行を開始[2]。2000年(平成12年)より本格運行を開始した[2]。JR高崎線深谷駅を発着する「定時定期便」(定期路線バス)と、事前予約型のデマンドバスの2種類が存在する。 2015年4月1日からは定時定期便は4路線、デマンドバスは5路線を運行し、花園観光バスが運行受託している。過去には関東自動車、協同バス、有限会社深谷タクシーも運行受託していた。 概要2000年(平成12年)より本格運行へ移行し[2]、その際にコミュニティバスの愛称とキャラクターを公募した[2]。愛称は市内の中学2年生が応募した「くるリン」が選ばれた。「市内を循環するバスをイメージし、小さい子からお年寄りまで親しみを持ってもらえ、音の響きが良い」という理由で採用された[2]。またバスのキャラクターは、市の花チューリップを図案化した「ふーりっぷファミリー」が選定された。市内の中学3年生が応募した作品で、子供からお年寄りまで楽しく利用してもらいたいとの願いを込めて、5輪のチューリップを家族に見立て、父母と子供と祖父母が並んだイラストであった[2]。 三菱ふそう・ローザには「ふーりっぷファミリー」と市の公認ゆるキャラ「ふっかちゃん」がラッピングされていた[2]。また、関東自動車の専用車両であった三菱ふそう・エアロミディMEにも「ふーりっぷファミリー」が描かれていた。 2010年4月1日、岡部・川本・花園地区の循環路線は事前予約制の乗合タクシーへ移行し、定時定路線(定期路線バス)として運行する路線が7路線、乗合タクシーとして運行する路線(事前予約型路線)が6路線となった。 2015年4月1日の路線再編までは、定時定路線は花園観光バス、事前予約型路線は深谷タクシーへ委託されており、事前予約型路線では乗客4人乗りのセダン車両が使用されていた。 2015年4月1日に路線再編を行い「くるリン」の新運行がスタートした。定時定路線(定期路線バス)を4路線とし、事前予約型路線をデマンドバスとして市内全域に運行エリアを拡大した[3]。路線再編に伴い同日より運行委託事業者を変更し、定時定路線は花園観光バスから協同バスへ、事前予約型路線は深谷タクシーから花園観光バスへそれぞれ変更された。またバス車体とバス停のデザインもリニューアルされ、ふっかちゃんラッピングバスとなり、くるリンのバス停にもふっかちゃんが描かれるようになった[4]。 2020年4月1日に路線再編を行い、運行体制を見直し、コースや時刻・運賃を変更した。同時に運行委託事業者を再度変更し、定時定路線・事前予約路線ともに花園観光バスによる運行へ統一された。 運行内容運行内容・路線の詳細は、深谷市公式サイト「コミュニティバス『くるリン』利用案内」を参照。 定時定期便・デマンド交通とも、年末年始(12月29日 - 翌年1月3日)を除く毎日運行。デマンド交通は電話またはインターネットで乗車予約して利用する。 運賃は小学生以上、定時定路線の2km未満で100円、それ以外(2km以上、デマンド交通は距離問わず)は200円(後払い、未就学児は無料)。専用定期券(1ヶ月・3ヶ月)、専用回数券(11枚綴り)も発売されている。 2020年3月31日まで乗車時に一日乗車券が発行され、発行当日は乗り放題となっていたが、一乗車毎の支払いとなった。同じく、民営の鉄道と一般路線バスへの乗継制度もあり、くるリンと武蔵観光・国際十王交通(当時)の一般路線バス、秩父鉄道を乗り継ぐ場合、バス乗務員や駅係員に申し出ることで乗継券が発行され運賃が100円割引となっていたが、合わせて廃止された。 障害者割引として3種の障害者手帳を提示することで、本人と介助者1名まで運賃が半額となる(2020年3月31日までは障害者手帳所持者を対象に「障害者割引登録証」も発行し、その提示が必要だったが、手帳原本提示に変更された。また運転免許を自主返納した高齢者に対しても運賃半額制度がある。 現行路線定時定路線
デマンドバス
過去の路線運行路線(2020年再編前)定時定路線
デマンドバス
運行路線(2015年再編前)定時定路線
事前予約型路線
車両現行車両「ふっかちゃん」ラッピング
過去の車両「ふーりっぷファミリー」ラッピング 事前予約型路線(現:デマンドバス)では、乗客4人乗りのセダン型車両を使用していた。 脚注
関連項目外部リンク
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