あゆみ製薬株式会社(あゆみせいやく)は、2015年1月に設立された、日本のジェネリック医薬品を中心とする製薬会社である。本社は東京都中央区に所在する。
現在はアメリカの投資ファンドであるブラックストーンを主体に東邦ホールディングスや久光製薬も出資するあゆみ製薬ホールディングス(3代目法人)の子会社である。
概要
日本初となるリウマチと整形外科領域に特化した製薬会社で、ジェネリック医薬品やバイオシミラーが主力品である。参天製薬株式会社から抗リウマチ薬事業を、昭和薬品化工株式会社(現:株式会社ジーシー昭和薬品)から医薬品事業をそれぞれ承継している。
沿革
- 2015年(平成27年)
- 1月16日 - ヒュペリオンファーマ株式会社を設立。
- 6月2日 - あゆみ製薬株式会社(初代)に商号変更。
- 8月3日 - 参天製薬株式会社の抗リウマチ薬事業を承継し、営業開始。
- 12月11日 - 参天製薬よりタクロリムス錠の製造販売承認を承継。
- 12月28日 - 昭和薬品化工株式会社(現:株式会社ジーシー昭和薬品)の医薬品事業を承継・統合し、併せて、同社の主力製品であった「カロナール」の製造販売承認も承継。
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
- 3月1日 - マルホ株式会社から関節機能改善剤「ヒアロス関節注25mg」の製造販売承認を承継。
- 11月29日 - インフリキシマブBS点滴静注用100mg「あゆみ」の販売を開始。当社で初となるバイオ製剤(生物学的製剤)であり、バイオ医薬品の後続品であるバイオシミラーでもある。
- 2018年(平成30年)
- 5月30日 - エタネルセプトBS「MA」の販売を開始。日本国内で初となるエタネルセプトのバイオシミラーとなる。
- 6月20日 - ミノドロン酸錠1mg・50mg「あゆみ」の販売を開始。
- 2019年(令和元年)
- 2021年(令和3年)
- 4月1日 - 経営管理事業を同年1月に設立されたあゆみ製薬ホールディングス株式会社(2代目)へ吸収分割により承継[5]。
- 11月25日 - アダリムマブBS「MA」の販売を開始。日本国内で初となるアダリムマブのバイオシミラーとなる。
- 2022年(令和4年)4月1日 - 逆さ合併によりあゆみ製薬ホールディングス株式会社(2代目)を吸収合併してAYM HD株式会社(旧:あゆみ製薬ホールディングス株式会社(初代))から商号変更されたあゆみ製薬ホールディングス株式会社(3代目)が当社の親会社となる。
製品一覧
- 抗リウマチ薬
- 免疫抑制剤
- タクロリムス錠「あゆみ」 - 継承に伴い、タクロリムス錠「参天」から製品名を変更
- 生物由来製品
- アダリムマブBS「MA」(製造販売元:持田製薬)
- インフリキシマブBS点滴静注用「あゆみ」
- エタネルセプトBS「MA」(製造販売元:持田製薬)
- 骨粗鬆症治療剤
- ミノドロン酸錠「あゆみ」
- ラロキシフェン塩酸塩錠「あゆみ」(製造販売元:シオノケミカル)
- 解熱鎮痛剤
- アセトアミノフェン中毒解毒剤
- 高尿酸血症治療剤
- 持続性抗ヒスタミン剤
- 健胃消化剤
- 口腔粘膜用剤
- 眼科検査用試験紙
- その他製品
事業所一覧
本社 (東京都中央区銀座四丁目 歌舞伎座タワー19F)
営業所・支店
工場・研究所
- 多摩川工場 (神奈川県川崎市高津区下野毛三丁目13-1 元昭和薬品化工多摩川工場)
- 厚木プラント (神奈川県厚木市長谷字柳町260-60)
- 瀬戸工場 (愛知県瀬戸市坂上町411)
業績の推移
業績の推移は以下の通りである。
あゆみ製薬株式会社の業績推移[6]
|
2014年度
|
2015年度
|
2016年度
|
2017年度
|
2018年度
|
2019年度
|
2020年度
|
2021年度
|
売上高 [億円]
|
ー
|
96.6
|
217.0
|
232.4
|
249.6
|
127
|
253.9
|
297.8
|
純利益 [億円]
|
ー
|
- 2.9
|
11.0
|
20.9
|
14.9
|
- 26
|
6.4
|
4.3
|
※2019年10月1日付で旧あゆみ製薬株式会社(消滅会社)を吸収合併して営業を引き継いでいるため、2019年度には、消滅会社の2019年4月1日~2019年9月30日の業績は含まれていない。
経営者による業績目標は以下の通りである。2015年、2016年における目標は未達となっている。
経営者による業績目標の記事一覧
年月日
|
記事内容
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発言した経営者
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参考文献
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達成状況
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2015年12月28日
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今後5年間で500億円まで伸ばしたい
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大内光(代表取締役社長)
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日経ビジネス[7]
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未達
|
2016年1月29日
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当初10年後に予定していた売上目標500億円を5年後に前倒しする
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大内光(代表取締役社長)
|
薬事日報[8]
|
未達
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2019年10月21日
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「売上1000億円目指す」‐5年以内
|
唐沢清紀(代表取締役社長)
|
薬事日報[9]
|
-
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不祥事
・2020年10月22日 カロナール錠300 バラ500錠 自主回収[10]
関連項目
脚注
- ^ a b c d e f “第3期 決算公告” (PDF). 2021年11月18日閲覧。
- ^ 『株式譲渡のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)あゆみ製薬株式会社、2019年3月15日。https://www.ayumi-pharma.com/pdf/news_190315.pdf。2019年12月15日閲覧。
- ^ “合併公告” (PDF). あゆみ製薬株式会社 (2019年8月25日). 2020年4月11日閲覧。
- ^ “法人番号公表サイト”. 国税庁. 2019年10月1日閲覧。
- ^ 『代表取締役の異動に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)あゆみ製薬ホールディングス、あゆみ製薬(2社連名)、2021年6月25日。https://www.ayumi-pharma.com/pdf/news_210625.pdf。2022年11月9日閲覧。
- ^ “電子公告|あゆみ製薬について|あゆみ製薬株式会社”. www.ayumi-pharma.com. 2019年11月26日閲覧。
- ^ “トップインタビュー|あゆみ製薬株式会社”. www.ayumi-pharma.com. 2019年11月26日閲覧。
- ^ “3年後にバイオ後続品投入‐あゆみ製薬・大内社長に聞く : 薬事日報ウェブサイト 薬学生版”. 2019年11月26日閲覧。
- ^ “【あゆみ製薬】唐沢社長「売上1000億円目指す」‐5年以内、事業拡大に意欲|薬事日報ウェブサイト”. 2019年11月26日閲覧。
- ^ “自主回収のお知らせ”. あゆみ製薬株式会社. 2020年10月22日閲覧。
外部リンク