Wizap! -ウィザップ 〜暗黒の王-
『Wizap! -ウィザップ 〜暗黒の王-』(ウィザップ あんこくのおう)は、1994年9月22日に日本のアスキーから発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。 データイーストのファミリーコンピュータ用ソフト『ダークロード』(1991年)の続編。主人公たちを操作し、フォートリア王国にて発生した異変を解決し世界崩壊を防ぐ事を目的としている。複数の独立したシナリオが存在し、主人公の職業やイベント展開によって能力値が変化する事や、ゲーム中の選択肢や職業の種類が多い自由度の高さが特徴となっている。 開発は酒田エス・エー・エスが行い、プロデューサーはスーパーファミコン用ソフト『アルディライトフット』(1993年)を手掛けた金田剛およびデータイーストのゲームボーイ用ソフト『サイドポケット』(1990年)を手掛けた吉田穂積、シナリオは前作に引き続き巌光生およびさわじりたくみ、音楽は光栄のファミリーコンピュータ用ソフト『ロイヤルブラッド』(1991年)を手掛けた伊藤善之および伊藤真澄が担当している。 後に続編となるスーパーファミコン用ソフト『DARK LAW 〜Meaning of Death〜』(1997年)が発売された。 概要前作の『ダークロード』および後作の『DARK LAW 〜Meaning of Death〜』と同様に、シナリオの解決をメインとするRPG。プレイヤーは「男女」「戦士系・魔法使い系」のいずれかを選択し、舞台となるフォートリア王国で起こる謎の事件を追っていく。 時間経過を進行のメインに置いた難解なシナリオであり、攻略本も発売されなかったため、SFC時代の難易度の高いゲームとして後作ダークロウとともに本作の名が挙がることがある。 前作と後作には、デザインやシナリオ等に部分的に共通する要素が用いられている[注釈 1]。 ゲーム内容システムフォートリア王国の町を中心に、主人公1人〜最大3人までのパーティを組んで行動する。普段は街の施設を利用する他、就いている職業のもとで労働し、経験値・金を稼ぐと共に時間を進めることもできる。 特定の条件で特定の行動をとることで、エピソードが発生し、パーティでシナリオマップを行動することになる。 ある条件で最後のエピソードが発生し、最後のエピソードの終了後にエンディングを迎える。
それぞれに性別、戦士系・魔法系、守護属性が設定されており、キャラクターの成長、装備品、魔法習得の可否、覚える魔法の系統、魔法への耐性、戦闘時の行動パターン等に影響を及ぼす。 主人公以外のメンバーはシナリオを進める中で特定の条件を満たすことで仲間にでき、それ以降は酒場でメンバーを交代できるようになる。
常に時間が流れ続けるリアルタイムと、主人公が行動するごとに敵味方が動くタクティカルの2モードを選択する。 主人公以外の仲間は主人公の指示に従いセミオートで行動して戦闘する。
レベルアップごとに魔法系のキャラクターは魔法の習得ができるようになり、寺院で魔法の習得を選択することで魔法が習得できる。(戦士系のキャラクターも、「スクロール」のスキルがあれば魔法を習得できる) 魔法はマップで使用するものと戦闘で使用するものがあり、回復や攻撃の他に洞窟を明るくしたりする事もできる。
キャラクターのパラメータに応じて、労働組合で職業を自由に変えることができる。 職業によって、街で労働した時の賃金が変わる他、スキル習得が行われる。
キャラクターごとに4つまで習得でき、マップや戦闘においてさまざまな効果を果たす。水を移動できるスイミング、洞窟を明るくするスターライトなど、エピソードマップでも必要となるスキルが多々存在するため、意識して習得していく必要がある。 ストーリー蒼い星フォルテューンは3つの聖霊らによって創造された。その内に興ったフォートリア王国において、様々な異変が起き始めている。最初はほとんどの情報が伏せられているが、フォートリア王国に滞在し、情報を集めエピソードを追うことで、プレイヤーは徐々にシナリオの核心、出来事の真相に近づいていく。 登場人物パーティ・キャラクター
街の人々
スタッフ
評価
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・5・6・5の合計23点(満40点)[3]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、20.1点(満30点)となっている[4]。
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脚注注釈
出典
関連項目外部リンク |
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