WINO
主に90年代のUKロック、そのムーヴメントであるブリットポップに影響を受け、日本のUKロックファン層を中心に支持された。アニメ「HUNTER×HUNTER」のオープニングテーマ「太陽は夜も輝く」がスマッシュヒットするも、その後の契約関係でメジャーでの活動が困難となり、4thアルバム『EVERLAST』リリースに伴う全国ツアー終了後の2002年11月に解散。2024年2月に再始動[1]。 概要明治学院大学在学中、高校時代からの友人であった吉村(Vo)、外川(G)に、上京してきた久永(G)を加え、1995年(平成7年)9月ボグ・マイトルスターとして結成、そこに同大学の川添(B)、黒沼(Dr)が加入し、1996年(平成8年)3月に現在のWINO(ワイノ)と改名。同年インディーズ・コンピレーションアルバム『RETURN OF GUITAR LIGHTNING HORROR SMILIN'』(Gods Pop Records)をズボンズ、Lucy Van Pelt、ペンギンノイズ等と参加しリリース。その後インディーズからのリリースを経て、1998年(平成10年)9月、マキシシングル「Devils Own[mix No.4]」でデビュー。1999年(平成11年)2月、外資系レコード店を中心に強力なタイアップの下、満を持して1stアルバム『Useless Music』をリリース。その年の夏にはフジロックフェスティバルに出演、暮れには2ndアルバム『WINO』をリリースした。そのリリースに伴ったツアーのセミファイナル(2000年(平成12年)3月14日)では赤坂ブリッツでワンマンライブを行い成功を収めるなど(その模様はNHK-BS2の『新・真夜中の王国』にて放送された)、デビュー後1年半は特に精力的な活動を行った。その後2001年(平成13年)5月にバンドにとって最高のヒットシングルとなった「太陽は夜も輝く」を含む3rdアルバム『Dirge.no9』を発表。ほどなくして2002年(平成14年)8月に4thアルバム『EVERLAST』を発表したが、それに伴う2回目のツアーHERE COMES THAT FEELING!終了後の11月22日、ライブ“Club Snoozer”への出演を最後に自身の所属事務所であるアロハ・プロダクションのホームページ上において解散を発表した。ファンクラブはFC WINO。 メンバー
略歴
バンド名の由来吉村潤(Vo)が「アルコール中毒、ワイン中毒」という意味を持つ英単語「wino」に惹かれ、「中毒性のある音楽を持ったバンド」という意味で名づけた[4]。バンド名を「ウィーノ」と誤読されることが多く、CD店でも「う」のコーナーに置かれていることがままある。 音楽性80年代半ば~90年代のUKロックシーン、特にマッドチェスターの影響を大いに受けた太いグルーヴを持ったサウンドが特徴[5]。その流れを汲むブリットポップの親しみやすいメロディーが混在しているのも特徴的。 吉村(Vo)自身は影響の受けたアーティストについて「ラーズやキャストを聞きまくっていた」と告白している。また(似ていると言われる)ザ・ストーン・ローゼズやオアシスについては「(似ていると言っても)原体験ではないですからね」と決して熱狂的な影響を受けているわけではないことをほのめかした[6]。 デビュー当初、外資系レコード店などの強力なプッシュから見てもわかるとおり、同世代の海外バンドへの憧憬とルーツを悪びれもせず半ば確信犯的に前面に押し出したバンドのサウンドスタイル[7]は、ダンス・ミュージックとしての機能性を持ったフロア対応型のロックバンドがあまりいなかったということもあり[8]、インディーズ時代からの音楽業界の注目度は高く[9]、当時の日本のロックファンには歓迎を持って受け入れられた。ところがその一方で主にイギリスのシーンなど海外のロックを好む日本のリスナーからは、彼らの音楽的ルーツがオアシスやザ・ストーン・ローゼズ、ザ・シャーラタンズやプライマル・スクリームなどといった、当時イギリスで流行していた現役の人気バンドを容易に想起せしめるものであったため、その部分に特化して彼らを特に批判的な目で見るようになっていった[10]。 音作り基本的に吉村が歌とギターでテープを持ってくる。それをみんなでスタジオで聴いてその場で音を出しながら決めていく[11]。 ナンバーナインとのつながり裏原宿系ブランド、ナンバーナインのデザイナー宮下貴裕がファンであることから、メンバーの着用する衣装はナンバーナインのものであることが多い。これはフジロックフェスティバル'99出演時のTHE BEATLESのロゴをもじったTHE EATBEATロゴTシャツやフジテレビ『FACTORY』出演時のメカニックシャツ、ツアーでのラストライブとなった新宿LIQUIDROOM(10.09(Wed))でのTHE END OF CENTURYロゴTシャツなど、映像で確認できるライブ映像の衣装のほとんどがナンバーナインのものであることからも確認できる 。またスペースシャワーTVの人気番組梁山泊 (CS番組)において外川(G)が着用していたのも、ジョン・レノンが愛用していたNEW YORK CITY-TシャツのロゴをもじったナンバーナインのGOTTHAM CITYロゴTシャツであった。 宮下貴裕自身がボーカルを務めるバンド、THE HIGH STREETSには久永がギター、外川がベースで参加している。 オダギリジョーとのつながりテレビブロスに連載を持つオダギリジョーが自身のCDデビューについての同誌インタビューで、高校時代に久永(G)とバンドを組んでいたことについて聞かれ、よく村八分などをカバーしていたことを明かした。そのこともあってかWINOのCDを初めて聴いたとき、あまりにカッチリ作っている作風だったことに驚きを隠せなかったという。 テレビブロス内の連載にある写真で、WINOの所属事務所ホームページ内で販売されていたWINOのロゴ入りTシャツを着て写っていたことがある。本文ではそのことについて特に触れられていなかった[12]。 久永(G)の初ソロ・アルバム『黒猫殺人事件(上)』にゲストで参加。 シャーラタンズのオープニングアクト
メンバーのエピソード
交流のあるバンド、ミュージシャン
ディスコグラフィシングル
アルバム
DVD
参加作品
タイアップ一覧
ヘビーローテーション/パワープレイ
ラジオ
ミュージックビデオ
主なライブ
参考文献・出典
脚註
関連項目外部リンク |
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