T-SK
T-SK(ティーエスケー、1983年 - )は、日本の音楽プロデューサー、作曲家、トラックメイカー、ボーカルディレクター。 音楽クリエイターチームFUTURE UNISONのメンバーである。 来歴生い立ち - 学生時代4歳からピアノを始めた。受験勉強のため小学校高学年で一度辞めたが、中学生の時にテレビで見たオーディション番組をきっかけに、音楽の道を目指すようになった[1]。楽譜通りに弾くことよりも自由に弾きたいという思いから、作曲活動をスタートさせた。ピアノ1本で初めて曲を作り、カセットテープに録音するやり方を行っていたが、その後シンセサイザーのYAMAHA EOS B900やKORG TRINITYを購入した。中学2年生の時には、当時芸大生だった渋谷慶一郎から作曲を1年間習い、一緒に作った曲を収録したアルバムを夏休みの自由研究として学校に提出し、高評価を得た[2]。音楽好きなメンバーを集め、バンドを組んだものの、中学の時のメンバーはコピーバンドをやりたがったため、オリジナル楽曲は全ての楽器を1人で打ち込みで作っていた。 慶應義塾中等部から慶應義塾高等学校に進学。高校1年の時にCIMBAと知り合いバンドを結成したが、他のメンバーがやめ、最終的に2人だけが残り、CIMBAとR&Bグループを結成。後にVery Phat Soulと命名した[3]。高校時代はひたすら曲作りに没頭していた。OS7であった頃からのMacユーザーで、初めて使ったDAWはEZ VISION。その後MOTUのDigital Performerを勧められ、使うようになった。現在ではその他にPreSonusのStudio One、AvidのPro Toolsなどを使っている。 慶應義塾大学経済学部に進学後、渋谷のアースリーパラダイス(現THE GAME)、六本木のCOREなどのクラブに通うようになった。CIMBAとともにクラブを中心にライブ活動を行い、2003年にCAMELが所属していたパフォーマンスクルーMASEGAKI CIRCUSにCIMBAと所属することになり[3]、イベントなども行うようになった。大学生だった2004年9月20日、Very Phat Soulとして3曲入りの『BED TIME』をインディーズレーベルからリリース[3]。収録曲の「For my love」は学生時代に作った曲で、CIMBAがソロアーティストとして活動している現在でもライブでやり続けている楽曲であり、2012年4月25日に発売されたCIMBAのアルバム『LAST MAN』で10年ぶりにリメイクされ、収録されている。 2006〜プロデュース活動2006年、CIMBAのアメリカ留学をきっかけにVery Phat Soulは活動を休止し、互いにソロ活動を開始。 その後、CIMBAが帰国し、2007年から2008年までビーイングのDAY TRACK所属となった。 2007年5月16日発売のJahah(ジャーハ)のアルバム『Melting Pot』の日本盤に「Back In The Day(T-SK Remix)」が収録され、2007年8月8日にDAY TRACKから発売されたCIMBAのソロアルバム『PRIMEIRA』をプロデュースしている[1]。このアルバムに収録された宏実とのコラボ曲「香水」はCIMBAの中でも人気曲となった。その後、自らキーボーディストとしても参加し、レギュラー出演していたR&B EVENTとのコラボ企画として、「MORE DRAMA FOR MUSIC」をテーマに「香水」はシリーズ化され、イベント出演者とコラボし、Part IIIまで発表された[4]。 2008年9月10日発売のHI-Dプロデュース・アルバム『Special Calling』には、HI-Dと共に作った青山テルマ「ブランコ」、ARIA「浮き草~FADED DREAM~」が収録された。それをきっかけにANTY the 紅乃壱や山口リサにも楽曲提供している。『Special Calling』は第3弾まで発売されており、全作に携わった[1]。 2009年12月2日に発売されたCIMBAへの提供楽曲「REPLAY」はiTunesのR&Bチャートで1位を獲得[5]、YouTubeの再生回数は250万回を超えるヒットを記録する。その後年間30曲ほどを様々なアーティストに提供し、数々の楽曲がレコチョクのクラブチャートやiTunes R&Bチャートで1位を獲得するなど R&Bシーンにおいて頭角を現した。 2010〜プロデュース活動2010年はインディーズアーティストだけでなく、メジャーアーティストも徐々に手掛けるようになり、リード楽曲を手掛けることも多くなっていった。その後、宏実やCIMBAのプロデュースをしているMr. T-Kと関わりがあり、当時エイベックスで働いていたHiDE Kawadaと出会い、更なる飛躍のきっかけとなる[2]。 2011年、FUTURE UNISONプロデュースによる安室奈美恵「Love Story」は、香里奈主演の月9ドラマ『私が恋愛できない理由』の主題歌に使用され、300万ダウンロードを突破し、翌年の安室のアルバム『Uncontrolled』にシングル曲を含む計4曲が収録された。その後もEXILE ATSUSHI「二人の未来」、東方神起「I Know」、倖田來未「IS THIS TRAP?」「XXX」、三浦大知「GO FOR IT」などを手掛けている。 2014年には倖田來未の11枚目のアルバム『Bon Voyage』に収録された「SHOW ME YOUR HOLLA」、日本テレビ系アニメ『寄生獣 セイの格率』のエンディングテーマとなった三浦大知「IT'S THE RIGHT TIME」を手掛けた。 2015年にプロデュースした三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE「Eeny, meeny, miny, moe!」は、アルバム『PLANET SEVEN』のリード曲となった。三浦大知のアルバム『FEVER』には「Supa Dupa Paper Plane」、自身のピアノ曲である「Ascertain」、「IT'S THE RIGHT TIME」の3曲が収録された。その他、E-girls、塩ノ谷早耶香、Nissyなどにも楽曲提供している。 2016年にはEXILE SHOKICHIの1枚目のアルバム『THE FUTURE』に収録された「Future」を手掛けた。 2017年、青山テルマ「doctor doctor」やE-girls「北風と太陽」などを手掛ける。11月に発売された安室奈美恵のオールタイム・ベスト・アルバム『Finally』に「Love Story」が収録された。 2018年、今市隆二のアルバム『LIGHT>DARKNESS』のリード曲を手掛ける。 2020年、バーチャルアーティストKizuna AIの「Touch Me」を手掛ける。 人物曲作りでは楽しむことを大前提に、トラックでは1つ1つのフレーズに感情を込めることにこだわっている。アーティストをイメージして書き下ろす事も多いが、特にターゲットを決めず自由に作るケースも少なくない。レコーディングやトラックダウン作業では、レコーディング・エンジニア宮田大地、ミキシング・エンジニアD.O.I.と仕事をすることが多い。 また幼い頃から音楽好きであった背景には、一度好きになった事を詳しくなるまで調べつくし、はまってしまう凝り性体質があり、音楽以外にも1998年のフランスワールドカップを機にサッカー観戦にはまり、中田英寿がペルージャ・カルチョに移籍した頃から全試合を見るほど大ファンだった。その関係でスカパー!でイングランドのプレミアリーグも見るようになり、アーセナルFCのファンになった。生粋のグーナーとして、現在でもTwitterではサッカーに関するつぶやきが多い。サッカー好きなだけに、FIFAシリーズやウイニングイレブンといったサッカーゲームを好むが、メタルギアソリッドといったステルスゲーム好きといったゲーム好きな一面もあり、ユービーアイソフトのTom Clancy's Splinter Cellにはまったことがきっかけで、現在はベセスダ・ソフトワークス、Rockstar Gamesなどの海外ゲームを好んでいる。 主なプロデュース作品 (国内)
主なプロデュース作品 (海外)
受賞歴
脚注出典
外部リンク
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