NORゲート
NORゲート(ノアゲート)は否定論理和の論理ゲートであり、その(論理的な)動作は、否定論理和すなわち、全ての入力の論理和(OR)をとったものの反転(NOT)である。つまり、全ての入力がLowの場合のみ出力がHighになり、Highの入力がひとつでもある場合はLowを出力する。 NANDゲート(否定論理積)と同様 functional complete である(詳細は否定論理積#完全性を参照)。 記号MIL論理記号及びANSI、IEC、DINのそれぞれにおけるNORの記法を以下に示す。
ハードウェアの解説とピン配置NORは、汎用ロジックICではNANDに次ぐ基本的な製品として、バリエーション等が最も豊富な一群のひとつである。74シリーズについてはTTLの7402等の他、74HC02他のCMOS版など多数のバリエーションがある。
さらに古いRTLやECLといった方式ではNORゲートは効率がよかったため多用されていた。 実装下の左端の図はNMOSで2入力NORゲートを構成した例である。入力のどちらかでもHIGHになれば、対応するMOSFETがONになり、出力をLOWにする。そうでない場合はプルアップ抵抗で出力をHIGHに保っている。下の右端の図はCMOSテクノロジーによる2入力NORゲートの回路図である。入力に付加されているダイオードと抵抗器はCMOS部品を静電放電から守るためのもので、論理的には何の機能もない。 代替実装NORゲートが入手できない場合、NANDゲートを使って下の図のようにNORゲートを構成できる。NANDゲートやNORゲートは、どちらもそれだけで任意の論理ゲートを構成可能である。 関連項目 |