MAKI VI(マキ シックス)は、1974年12月20日に発表された浅川マキの2作目(通算6枚目)のライブ・アルバムである。1974年12月20日に東芝EMI - エキスプレス・レーベル(現:ユニバーサルミュージック合同会社内のEMIレコーズ・ジャパンレーベル)より発売された。
解説
- 前作『裏窓』から約1年振りのアルバムで、当時の告知には緊急発売と記載されていた。1974年初頭の東芝EMI-エキスプレスレコードのチラシには同年6月にアルバム発売予定との記載があったが発売されず、12月に本アルバムが発売となった。
- 今作では山下洋輔トリオ、稲葉国光等のジャズミュージシャン達が参加している。
- ライヴ・アルバムであるが、オリジナル・レコード盤に録音場所やライブ録音との記載はなく、浅川自身のオフィシャル・ページ(現在なし)、及び山下洋輔のオフィシャルページに記載があるのみである。また4年後に発売されたライヴ・アルバム「浅川マキ・ライヴ・夜」(1978年)のインナーにて浅川本人が「完全なライヴレコードは七年ぶり」[2]と記していることから、このアルバムの録音が完全なライブ音源なのか不明である。
- このライヴの一部はラジオにて放送された。なおラジオでは本アルバム未収録である「Left Alone(英語版)」(この曲は浅川マキの初期レパートリーであり正式音源は未発売)、「奇妙な果実 STRANGE FRUIT」(『ブルー・スピリット・ブルース』収録)のライヴ音源2曲も放送された。
- 2011年1月に、1970年代のアルバム10作、6月に本作を含む1980年代のアルバム14作がデジタルリマスタリングされた音源に、オリジナルLP盤の歌詞(歌詩)カード(一部の作品に例外、及び色や紙質などの差異あり)、レコードレーベルを再現した紙ジャケット仕様で復刻(初CD化作品含む)。ただし、帯は紙ジャケットシリーズで新たにデザインされたものに統一され、オリジナルレコード帯は再現されていない。また『WHO'S KNOCKING ON MY DOOR』(1983年)以降はオリジナルレコード盤に元々帯がなく、帯代わりのステッカーが添付されていたが、こちらも再現されていない。
収録曲
Side A
- わたしの金曜日
- 港町
- 作詩:Langston Hughes/作曲:山下洋輔/日本語詩:斎藤忠利
- ※後にアルバム『マイ・マン』にてスタジオ録音される。
- ジン・ハウス・ブルース
- 作詩・作曲:Henry Troy-Fletcher Henderson/日本語詩:浅川マキ
- ※オリジナルはアルバム『MAKI II』収録。
- JASRACデータベース上では、作詩:Henry Troy-Fletcher Henderson/作曲:Henry Troy と登録されている[4]。
- キャバレー
- 作詩:Langston Hughes/作曲:山下洋輔/日本語詩:斎藤忠利
- JASRACデータベース上では、作詩:斉藤忠利/作曲:山下洋輔 と登録されている[4]。
Side B
- あんな女ははじめてのブルース
- 作詩:Langston Hughes/作曲:山下洋輔/日本語詩:斎藤忠利
- JASRACデータベース上では、作詩:斉藤忠利/作曲:山下洋輔 と登録されている[4]。
- 今夜はおしまい
- ※後にアルバム『マイ・マン』にてスタジオ録音される。
- 戸を叩くのは、誰
- ボロと古鉄 RAGS AND OLD IRON
- 作詩:Oscer Brown Jr./作曲:N.Cautis-O.Brown Jr./日本語詩:浅川マキ
- JASRACデータベース上では、作詩・作曲:OSCAR BROWN JR/作曲:NORMAN CURTIS と登録されている[4]。
クレジット
演奏者
スタッフ
発売形態
形態
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発売日
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品番
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発売元
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備考
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LP
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1974年12月20日
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ETP-72001
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東芝EMI
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オリジナル発売日。
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CT
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1974年12月20日
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ZA-1532
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東芝EMI
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CD
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2011年01月21日
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TOCT-27046
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EMIミュージック・ジャパン
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【初CD化】※完全限定生産盤 2011年デジタルリマスタリング/紙ジャケット仕様。 歌詞(詩)カードの歌詞(詩)掲載ページがオリジナルレコード盤では白地だったが、薄グレー地になっている。 一度生産終了後、2016年2月24日に同一規格で1970年代のアルバム10作がアンコール・プレス。
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脚注・出典
- ^ 浅川自身のオフィシャル・ページ(現在なし)、及び山下洋輔のオフィシャルページより。
- ^ 「浅川マキ・ライヴ・夜」インナー(歌詞(詩)カード)のライナーより。
- ^ 浅川マキの作品は「作詞(日本語詞)」「「作詩(日本語詩)」とクレジットされているものがあるが、本作のレコード盤及びCD盤の歌詞(歌詩)カードには“詩”と表記されているので、この表現を用いた。
- ^ a b c d e JASRAC作品データベース検索サービス J-WID 検索結果